2026/06/26

エレノアって、マスターズ・オブ・ユニバース

 「マスターズ・オブ・ユニバース」を見た。自分が劇場の大スクリーンで見て楽しみたいのはこういう映画である。「エレノアってグレイト」を見た時に、これは良い映画であり、スカーレット・ヨハンソンの監督の才能を感じるが、ヨハンソンが体の線丸出しで強いヒロインを演じている映画の方が楽しめると思ったところから、ライカでストップ・モーション・アニメーションの傑作をいくつも作ってきたトラヴィス・ナイト監督、クリス・バトラー脚本の本作である。虎のクリンジャ―が敵の怪物と戦うシーンでは、ハリー・ハウゼンを思わせるようなカットがあって、これはCGでなくて、このふたりの作品であるなら、ストップ・モーションで人形を動かしてほしかったと思ってしまう。
 この2作に共通するのは、自分は何者なのか、何をすべきかに悩む若者。おもちゃ箱をひっくり返したような夢の世界でそれを展開するのか、ドキュメンタリーのような実話としてあり得そうな世界で展開するのかの違い。

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「ワインバーグ量子力学講義」(上、下2巻。ちくま学芸文庫)読了

 かのワインバーグ・サラム理論のワインバーグの量子力学の教科書である。歴史的な順序で量子力学の始まりから書き起こし、数式の展開も丁寧で、朝永振一郎の「量子力学」を連想させる。ディラックのブラケットは使わず、数学で使われる複素ベクトルの内積の書き方に準じているのが珍しい。添え字(サフィックス)についての和をとる場合には、同じ添え字が現れる場合は和の記号(Σ)を省略するというよく使われる記法は採用せず、省略なしできちんと書いているのが教育的である。文庫本であるので、このルールで書かれている数式を追うのは小さな活字の添え字がたくさんあって年寄りには少々つらい。大判の単行本で出してほしいなあと思う。
 散乱理論についても詳しく書かれていて、場の量子論をやらずにこのような展開ができるんだと思う。今まで読んだことのある量子力学の教科書では出てこなかった湯川ポテンシャル(中間子論のポイントとなる部分)も出てくる。新しい話題として、アハラノフ・ボーム効果、エンタグルメント、量子暗号通信(量子テレポーテーションには触れていない)、量子コンピューターについても、おおもとの論文に即して説明していて、こういう分野についてはブルーバックスのような解説書しか読んでいないかったので、数式的にきちんとした形はこうなんだと納得する。
 量子力学を学ぶための最初の1冊とするにはちょっとレベルが高い気がするが、自分のように大学時代に量子力学をやったけれどその後はそういう世界から離れてしまっている人間の復習には向いている。

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2026/06/25

ピンクのキャデラック

 CSで録画したクリント・イーストウッド主演バディ・ヴァン・ホーン監督の「ピンク・キャデラック」(1989年)を見た。かつてのマカロニ・ウエスタンの賞金稼ぎみたいな、逃亡している犯罪者を見つけ出して警察に連れてくる仕事をしているイーストウッドが、生まれたばかりの赤子を抱えて行方をくらませた若い娘を探し出してしょっ引こうとする。いつもの俺が法だの刑事もの的だった展開が途中から外れていき、イーストウッドが過去に演じた役の自己パロディを楽しんでいるような雰囲気。なんだこれはと思って見てきたクライマックスのカーチェイス・シーンは「ルパン3世」のよう。さらに、ラストシーンの感じは「カリオストロの城」みたい。本作のTBS放送版の吹き替えは山田康雄だというから、この吹替版で見るともっとルパンぽく感じるかも(だから、見てみたくなった)

 ピンクのキャデラックと言ったらエルビス・プレスリーだが 若きジム・キャリー(クレジットでは、ジェームズ・キャリー名義)が当時の自身の芸であるプレスリーの物まねをカジノのショーの舞台でしているシーンがある(スタンダップ・コメディアン本人としての出演ということである)。ピンクのキャデラックで連想するスターはもう一人、マリリン・モンローがいるが、ヒロインの若い母親を中心に据えて考えると、モンローのコメディ作品のような味わいも感じる。

 

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2026/06/06

娘たずねて三千里だと思ったら、または、「シラート」はしらっと通れない

 オリベル・ラシェ監督の「シラート」を見た。砂漠の中でのレイブパーティ(ビートの効いた、というより、ビートしかない音楽に合わせて体を動かす集団)。そこに不似合いな男と男の子。家を出て行った娘を捜すためやって来たが、娘はいない。次の会場に向かう参加者たちについて行くが、これが砂漠地帯の道なき道を行くのである。親子の乗るシトロエンのミニバン、エバシオン(脱出という意味。この名前だからこの車が使われたように思える)ではなかなかきつい。パリ・ダカール・ラリーみたいなものかと思って見ていると、ちょっと退屈になってくる。子連れの危険な旅だったら「マンダロリアンとグローグ」の方が息をつかせず面白く見れたぞ、と思う。
 ところが、突然、このラリーのようなものが「恐怖の報酬」に変わる。ええ、親子の感動ものではなかったのかと、ここで気づく。過酷な状況で、弱い存在から命が奪われていく。突然線路の上を走っていく映像になるのだが、車で走っているはずなのに変だなと思う。これはラストシーンで種明かしされる。シラートとはやっと渡れる幅の小さな橋のことで、生と死の間という意味らしい。過酷な砂漠を安全に通過できるのはこの細い線路しかない、ということなのだ。これはかなり凝った社会寓話の映画である。

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2026/05/11

不死の島には魔術師がいるのか?

 クリストファー・プリーストの新刊「不死の島へ」(古沢嘉通・訳 東京創元社)が出ていたことに気付き、早速入手して読んだ。「隣接界」より新しい作品かと思ったら、1981年の夢幻諸島シリーズの最初の長編だった。恋人との生活に挫折した主人公が小説を書き始めるが、その小説世界が現実世界に侵蝕を開始し、どちらが本当の世界かわからなくなるという作品。小説世界における主人公が夢幻諸島のある島で受ける不老不死手術という部分がSFなのであるが、この手術自体について具体的な記述はなく、いかにもSFですというものではない。読んでいて、ジョン・ファウルズの「魔術師」を思い出し、もしかしたら、ファウルズの「魔術師」のSF版を目論んだのかな、と思う。というのは、プリーストは本作の前に、ウエルズの「宇宙戦争」へのオマージュの「スペース・マシン」、ディックの「ユービック」に挑戦したような「ドリーム・マシン」を書いていて、自分がファウルズの「魔術師」を読んだ時、ファウルズは実はSFを書きたいのだが、なかなかそこまで踏み込めず、当時あった純文学とSFとの境界にぎりぎりまで近づいてみたのが「魔術師」ではないかと感じたことも思い出したからだ。ちなみに「魔術師」はガイ・グリーン監督によって「怪奇と幻想の島」というタイトルで映画化されている(1968年、主演はマイケル・ケイン)。以前、プリーストについてこのブログに書いたことがあったなあ、と思って読み返したら、その時も「魔術師」(河出文庫でちゃんと再刊されていた)に触れていた。すっかり忘れてた。

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2026/05/09

ポール・テリーのイソップ物語

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  ClassicFlix.com / CARTOON LOGIC から出ている「Aesop's Fables - The 1920s Vol.1」 を見終わった。ポール・テリーPaul Terry が、J.R.ブレイのもと(「アルファルファじいさん」シリーズを制作)から独立し、自身のスタジオで作った最初のシリーズである。アルファルファじいさんものはアニメ総会とかアニドウの上映会で40年以上前くらいにいくつか見た記憶がある。一方、イソップ物語を見た記憶はない。ということで、このブルーレイを買ったわけである。
 伴野孝司・望月信夫著「世界アニメーション映画史」の23.24ページに両作品についての記述はあるが、具体的に書かれているのは「アルファルファじいさん」の方だけで「イソップ物語」についてはその内容が分かるようには書かれていない。このブルーレイを見て、この部分を読み返してみたのだが、「アルファルファじいさん」の記述(大江健三郎の感想を引用している)はそのまま「イソップ物語」にも当てはまる。テリーの「イソップ物語」が原作に忠実なのは1921年の最初の3作くらいで、後は、アルファルファじいさん(とは名乗ってないがそのままのキャラ)や黒猫、ネズミ、犬、その他の動物キャラが演じるドタバタ・コメディで、原作を思わせるものは最後に「イソップ曰く~」とでる字幕にしかない。
 1921年の第1作から収録されているが、1923年の作品あたりから面白くなる。1926年のHer Benから、制作者名に、Harry Bailey,Frank Moser,John Foster,Mannie Davis が入ってくると更に面白くなる。特に、Frank Moser のものがいい。(リスト参照)
 ボーナスとして、ポール・テリーの兄、ジョン・テリーJohn Terry のチャーリー・チャプリンのアニメが2作、Charlie in Carmen(1916年)Charlie in Cuckcoo Land(1916年)入っている。前者は、「世界アニメーション映画史」の13ページに「凸坊カルメンの巻」としてタイトルが出てくる(「日本映画作品大鑑」キネマ旬報社1960年による)が製作者や内容などの詳細の記述はないので、貴重である。W.Gerald Hamonic「TERRYTOONS THE STORY OF PAUL TERRY AND HIS CLASSIC CARTOON FACTORY」(2018年)によれば、この作品はチャプリンの承認を得ずに作られたものだとのこと。

収録作品リスト
1 Mice in Council 1921 Paul Terry
2 The Fable of the Ant and the Grasshopper 1921 Paul Terry
3 The Fable of the Fox and Crow 1921 Paul Terry
4 The Spendthrift 1922 Paul Terry
5 The Fable of a Raisin and a Cake of Yeast 1923 Paul Terry
6 The Pearl Divers 1923 Paul Terry
7 Do Women Pay? 1923 Paul Terry
8 Herman the Great Mouse 1924 Paul Terry
9 Wine,Women and Song 1925 Paul Terry
10 The Ugly Duckling 1925 Paul Terry
11 Hungry Hounds 1925 Paul Terry
12 Her Ben 1926 Paul Terry & Harry Bailey
13 Anti-Fat 1927 Paul Terry & Frank Moser
14 When the Snow Flies 1927 Paul Terry & John Foster
15 Hard Cider 1927 Paul Terry & Mannie Davis
16 Subway Sally 1927 Paul Terry & Franl Moser
17 Small Town Sheriff 1927 Paul Terry & Harry Bailey
18 The Spider's Lair 1928 Paul Terry & Mannie Davis
19 Jungle Days 1928 Paul Terry & John Foster
20 Dinner Time 1928 Paul Terry & John Foster サウンド

 この中で1つ選ぶなら、ウインザー・マッケイの「恐竜ガーティ」へのオマージュがある Jungle Days かな。ハロルド・ロイドの「要心無用」を再現している Subway Sally も捨てがたい。 Dinner Time はディズニーの「蒸気船ウィリー」対抗で、急遽サウンドがつけられた作品であるが、この音でミッキー・マウスに勝つのは難しい。

 

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2026/04/26

ARCO アルコ 私はイリス

 シネプラザ・サントムーンでウーゴ・ビアンヴニュ監督の「ARCO アルコ」(字幕版)を見てきた。あんまり事前に情報を入れずに見たので、途中でジブリ的「E.T.」じゃないと思う。見終わってチラシをよく読んだら、監督が「『E,T,』『ピーター・パン』『となりのトトロ』『天空の城ラピュタ』など心に深く刻まれた冒険映画の系譜に繋がる映画を目指した」と書かれていた。その通りだったのね。見終わった帰り道、色々反芻してみたら、主人公の名前などそういうことかと思うことがいくつもあり、作品の知的な奥深さに感心。火事のシーンで、「バンビ」を思い起こさせる鹿が出てきて、ディズニーへのオマージュは『ピーター・パン』だけじゃなかったのね、と思う。藤子不二雄のゴンスケのように思えてしまう子守ロボットや怪しいおじさんトリオがいいんだよな。バンド・デシネな背景も美しい。

 

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2026/04/16

LOONY TUNES COLLECTOR'S VAULT vol.1&2 収録作品

全部見てから記事を書こうと思っていたが、それだといつになるかわからないので、とりあえず、収録作品のリスト。

LOONY TUNES COLLECTOR'S VAULT vol.1
DISC1
1 Bars and Stripes Forever (1939) B・ハーダウェイ
2 Beauty and the Beast (1934)I・フリーリング
3 A Day at the Zoo (1939) F・アヴェリー「動物園の一日」
4 The Dixie Fryer (1960) R・マッキンソン「チキンフライが出来るまでの巻」「から揚げフォグホーン」
5 Double or Mutton (1955) C・M・ジョーンズ「ふたりの一日」「狼と羊番」「昨日の続き」
6 Each Dawn I Crow (1949) I・フリーリング「ドジでケッコーコケコッコー」「ニワトリの災難」
7 Easy Pekin’s (1953) R・マッキンソン「メンドリ面倒の巻」
8 Feather Dusted (1955) R・マッキンソン「フォグホーンはダメ先生」
9 A Fox in a Fix (1951) R・マッキンソン「コンリャしゃくだったの巻」
10 Good Night Elmer (1940) C・M・ジョーンズ「眠れない夜」
11 The Goofy Gophers (1947) A・デイビス
12 I’d love to Take Orders from You (1936) F・アヴェリー「カカシの親子」(劇場公開のみ)
13 A Kiddies Kitty (1955) I・フリーリング「キョーレツガール」
14 Let It Be Me (1936) I・フリーリング「人気歌手」(劇場公開のみ)
15 Of Fox and Hounds (1940) F・アヴェリー
16 Quackodile Tears (1962) A・デイビス
17 Ready,Woolen and Able (1960) C・ジョーンズ「狼と番犬の巻」「牧場の就業時間内物語」
18 Robin Hood Makes Good (1939) C・M・ジョーンズ「ロビンフッドは最高」「ロビンフッド」
19 The Squawkin’Hawk (1942) C・ジョーンズ
20 Terrier-Stricken (1952) C・M・ジョーンズ「怒りは水に流して」「わんぱくワンくん」
21 Tweet and Lovely (1959) F・フリーリング「ネコの犬じにの巻」「ネコはイヌより強し!?」「鳥にウットリ、命とり」「がんばれティティ君可愛い恋人の巻」
22 Tweety’s Circus (1955) I・フリーリング「世紀の決闘の巻」「サーカスは大パニック」「がんばれティティ君サーカスの巻」「シルベスターサーカス行き」
23 Two’s a Crowd (1950) C・M・ジョーンズ「白猫の怒り」
24 Wild About Hurry (1959) C・ジョーンズ「馬鹿は死ななきゃなおらないの巻」「終わりなき戦い」「急がば落ちる」
25 Zip’n Snot (1961) C・ジョーンズ「ロード作戦Xの巻」「大砲も効果なし」「コヨーテ大滑走」
DISC2
1 Ain’t She Tweet (1952) I・フリーリング「トゥイーティちゃん大奮戦の巻」「ワンワンガードマン」「犬のいぬ間に」
2 Banty Raids (1963) R・マッキンソン「恋してケッコー!」
3 Birth of a Notion (1947) R・マッキンソン
4 Bye,Bye,Bluebeard (1949) A・デイビス「青ヒゲ騒動の巻」「ポーキーの恐怖体験」
5 Cat-Tails for Two (1953) R・マッキンソン「メキシコ料理は結構の巻」
6 Daffy Dilly (1948) C・M・ジョーンズ「億万長者」
7 Daffy Duck and Egghead (1938) F・アヴェリー「ダフィとエッグヘッド」
8 Gee Whiz-z-z-z-z-z-z (1956) C・M・ジョーンズ「ロードランナー神出鬼没」「バットマン作戦の巻」「あの手この手」「バットマン作戦」
9 Gonzales’Tamales (1957) F・フリーリング「アチチでのシルベスター」「メキシコにて」
10 Hare Conditioned (1945) C・M・ジョーンズ
11 Hare Trigger (1945) I・フリーリング
12 Hare Trimmed (1953) I・フリーリング 「プロポーズ騒動」「ヨセミテ・サムのめでたい日」
13 Horton Hatches the Egg (1942) R・クランペット
14 Little Boy Boo (1954) R・マッキンソン「天才はつらいよ!」「坊やにタジタジ」「レグホーンと天才坊や」
15 Much Ado About Nutting (1953) C・M・ジョーンズ「大きい奴はこりごりの巻」「とんではしゃいでナッツばて」「かたいヤシの実」
16 Odor-able Kitty (1945) C・M・ジョーンズ
17 Past Perfumance (1955) C・M・ジョーンズ「スタジオのくせーもの」
18 Porky’s Duck Hunt (1937) F・アヴェリー「ポーキーのアヒル狩り」
19 Rabbit Punch (1948) C・M・ジョーンズ
20 Red Riding Hoodwinked (1955) I・フリーリング「赤ちゃんをねらえ」「おばあさんに用心」「赤ずきんちゃんと狼」
21 Rhapsody Rabbit (1946) I・フリーリング「兎のラプソディ」「バニーのピアノリサイタル」
22 Snow Business (1953) I・フリーリング「ネコのエサやぁいの巻」「がまんの腹ペコ」「雪の日の出来事」
23 Tom Turk and Daffy (1944) C・M・ジョーンズ
24 Two Crows from Tacos (1956) F・フリーリング「怠けガラスの巻」「バッタバッタと大騒動」
25 Zoom and Bored (1957) C・ジョーンズ 「あれ?どうなってるの?の巻」「ふんだりけったり」「泣くなコヨーテ」

LOONY TUNES COLLECTOR'S VAULT vol.2
DISC1
1 A-Lod-In His Lamp (1948) R・マッキンソン「バニーの魔法のランプ」「魔法のランプ」
2 Ain't That Ducky (1945) I・フリーリング
3 The Bird Come C.O.D. (1942) C・ジョーンズ
4 Bone Sweet Bone (1948) A・デイビス
5 Boston Quackie (1957) R・マッキンソン「スパイ列車の巻」「ボストン・クワッキー」「青い帽子を追え」
6 Boulevardier from the Bronx (1936) I・フリーリング「都の大選手」
7 Country Boy (1935) I・フリーリング「いたずらウサ公」
8 The Daffy Duckaroo (1942) N・マッケイブ
9 Dr.Jerkyle’s Hide (1954) I・フリーリング「ニャンニャンこわいようの巻」「急に強くなる」「変身の館」「ロンドンにて」
10 The Eggcited Rooster (1952) R・マッキンソン「カカア天下のお留守番の巻」「たまごを我が手に!」「フォグホーン・レグホーンの”卵をうばえ”」「怖い女房」
11 Fastest with the Mostest (1960) C・ジョーンズ「どうして落ちないのの巻」「油断は敵なり」「限りなき暴走」「弾丸ロードランナー」
12 Fowl Weather (1953) I・フリーリング「とりみだしちゃったの巻」「ニワトリになった猫」「鳥の取り違え」「がんばれティティ君にわとり大作戦の巻」
13 I Tow aPutty Tot (1948) I・フリーリング「手ごわいカナリア」
14 I Gopher You (1954) I・フリーリング「イタズラほりねずみ」「ねずみの冒険」
15 I Was a Teenage Thumb (1963) C・ジョーンズ
16 Little Blabbermouse (1940) I・フリーリング
17 Mother Was a Rooster (1962) R・マッキンソン「醜いニワトリの子の巻」
18 Pests for Guests (1955) I・フリーリング「このみのもんだいの巻」「木の実に御用心」
19 The Rattled Rooster (1948) A・デイビス
20 A Sheeo in the Deep (1962) C・ジョーンズ「続きはあしたの巻」
21 Sock a Doodle Do (1952) R・マッキンソン「ゴングでゴツンの巻」
22 A Street Cat Named Sylvester (1953) I・フリーリング「ニガーイおクスリの巻」「その名はシルベスター」「欲望というあだ名のシルベスター」
23 To Itch His Own (1958) C・ジョーンズ「ノミと犬の巻」「のみは怪力」
24 A Waggily Tale (1958) F・フリーリング「チビッコ・パニック」「犬の暮らしは楽じゃない」
25 Woolen Under Where (1963) P・モンロー&R・トンプソン 「あの手コヨーテの巻」
26 Zoom at The Top (1962) C・ジョーンズ「ベッタンコブーメランの巻」「計算違い」「いたずら狼の失敗」
DISC2
1 Awful Orphan (1949) C・ジョーンズ「家なきワン公の巻」「どちらがペット!?」「あきれたワン公」「飼い主や~い」
2 A Bird in a Guilty Cage (1952) I・フリーリング「サンドイッチゲームの巻」「真夜中のアパートで」「悪知恵合戦」
3 Bowery Bugs (1949) A・デイビス「占い師バッグス・バニーの巻」「こんなん出てますバニー」
4 Claws for Alarm (1954) C・ジョーンズ「シルベスター怪談」「お化けをあばけ」「幽霊ホテル」
5 Crowing Pains (1947) R・マッキンソン
6 Frigid Hare (1949) C・M・ジョーンズ「ペンギンの坊や」「ペンギンの恩返し」「南極のバカンス」
7 Hare Remover (1946) F・タシュリン
8 The Heckling Hare (1941) F・アヴェリー「いぢわる小兎」「いぢわるウサ公」
9 Hop and Go (1943) N・マッケイブ
10 Hyde and Hare (1955) I・フリーリング「変身の薬」「ジキル博士とバニー」「恐怖の館」「ジキルとハイドとバッグス」
11 Jumpin’Jupiter (1955) C・M・ジョーンズ「宇宙人がやってきたの巻」「さすらえば宇宙」「シルベスター・トレック」
12 The Last Hungry Cat (1961) F・フリーリング「ハングリーに生きる」「良心のささやき」
13 Mexican Boarders (1962) F・フリーリング
14 Mouse Menace (1946) A・デイビス
15 Odor of the Day (1948) A・デイビス「イタチと犬の巻」
16 Ofent an Orphan (1949) C・M・ジョーンズ「その手はくワンの巻」「捨てられた犬」
17 The Pest Thet Came to Dinner (1948) A・デイビス「シロアリを駆除するじょー」
18 Ready..Set..Zoom! (1955) C・ジョーンズ「ロードランナー危機一発の巻」「次の作戦は?」「よ~いでビュン!」「イダテンとコヨーテ」
19 Scent-imental Over You (1947) C・M・ジョーンズ
20 Stop! Look! And Hasten! (1954) C・M・ジョーンズ「走れ!コヨーテ」「ダッシュ・クラッシュ・バタン・キュー!」「腹ペコ狼」
21 To Beep or Not to Beep (1963) C・ジョーンズ「ロードランナー食べたいの巻」「ロードランナー調理法」
22 Wagon Heels (1945) R・クランペット
23 Whoa Be-Gone! (1958) C・ジョーンズ「タツマキ作戦の巻」「走れ弾丸」「嵐を呼ぶコヨーテ」
24 Wise Quackers (1949) I・フリーリング「ズルがしこいアヒルの巻」「だまされたアヒル」
25 You Were Never Duckier (1948) C・M・ジョーンズ「ダフィーと鶏」

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2026/03/31

LOONY TUNES COLLECTOR'S VAULT2

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予約注文した'LOONY TUNES COLLECTOR'S VAULT2'が届いた。DISC1の最初の方に記憶にないタイトルの作品が並んでいたので早速見て、資料を調べた。'Ain't That Ducky'(1945) 'The Bird Come C.O.D.'(1942) 'Bone Sweet Bone'(1948) 'The Daffy Duckaroo'(1942)は日本未公開、'Boulevardier from the Bronx'(1936) 'Country Boy'(1935)は劇場のみで公開、邦題は順に「都の大選手」「いたずらウサ公」。どれも初めて見た。'The Bird Come C.O.D.'はチャック・ジョーンズの初期監督作品で遠近感を強調した動きが面白い。'The Daffy Duckaroo'は黒白版でノーマン・マッケイブ監督作の西部劇パロディ・ミュージカル。歌うダフィ!
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 ここまで調べてきて、昨年秋に入手した'LOONY TUNES COLLECTOR'S VAULT1'をチェックしようとしてそのままにしていたことに気付いた。CARTOON LOGICから出た'AESOP'S FABLES The 1920s Voi.1'も同じころ入手して3作くらい見てそれっきりになっていた。近日中に全部ちゃんと見なければ。
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アニメ・コミック, 映画・テレビ, 音楽, 趣味, 日記・コラム・つぶやき, 文化・芸術, オーディオ・ビジュアル, SF | | コメント (0)

2026/03/23

アニメ3番勝負+1

「花緑青の明ける日に」「アメリと雨の物語」「パリに咲くエトワール」の3作品をこの1週間くらいで見た。3作品とも方向性は多少異なるがアニメーションの限界に挑戦し、その可能性を押し広げることに成功している力作である。このうちのどれがいいのかということは、ほぼ見た人の趣味(好み)で決まると言っていい。ということで、自分の好みに従ってこの3作に順位をつけると、1位「アメリと雨の物語」2位「花緑青の明ける日に」3位「パリに咲くエトワール」となる。1位2位の差は実は小さく、3位は上位2作よりちょっと差がつく。単純に言えば、一番ジブリ的で、観客動員もしている「パリに咲くエトワール」が自分には合わなかった、ということである。

 「パリに咲くエトワール」は、原作ありでないオリジナル・アニメということは評価できるのだけれども、絵描きを志望する主人公の異国の地での葛藤の物語ですっきり展開させればよいものを、バレエをやりたい友人の物語も同じように扱い、さらにはこちらの方にストーリーの重心が移ってしまって、「絵は大丈夫?」となってしまったのが残念だ。

 「花緑青が明ける日に」は、美術的に画面全体が統一されている作品が増えてきている中での真打的作品だと思う。全体が日本画的な水彩画として統一されていて美しい。水軍の砦のような、ジャングルジムのような煙火店の構造に、こういう建造物にワクワクさせられた子供の心が覚醒する。ところで、花緑青って緑青とあるし青い色が出るのは銅だから、銅の酸化物なのだろうと思って調べてみたら、酢酸銅と亜ヒ酸銅の複塩、という危ない物質だった。見終わった時、ロベール・アンリコ監督の「冒険者たち」を見た時のような気分になった。懐かしい日産のラシーンが登場する。突如、物体アニメになるシーンも面白い。

 「アメリと雨の物語」について、片渕須直監督「自分としては、1960年代の日本と、そこにいた自分自身の幼児期の、解像度高い追体験となりました。」まったく同感。特にザ・ピーナッツの歌声が、それを強調する。シネプラザ・サントムーンで見てきたのだけれど、劇場ロビーには休日らしくお客さんが大勢いたが、「アメリと雨の物語」は私一人。もっと多くの人に見てもらいたいなあ。月曜の午後の時間帯に見に行った「花緑青が明ける日に」がそうなるんじゃないかと思っていたらそれなりに人が入っていたのに。美術的な統一ということではこの作品も「花緑青が明ける日に」と同レベルか上回っている。外国のスタッフが1960年代の日本をこんなに違和感なく再現しているのにも驚く。「マーティ・シュープリーム」も同じように1950年代の日本をきちんと再現していて驚いたが、なにか流行りのようなものがあるのか。

 その「マーティ・シュープリーム」だが、卓球のシーンに違和感がなく、日本人選手が分厚いスポンジだけを張ったラケットを使っていて、その打ち方は現在のような粘着性のあるラバーによる打法とは違っているのだが、それも再現されていて、監督は相当に卓球が好きな人ではないかと思った。日本チームのコーチ役に卓球コラムニストの伊藤条太を起用しているくらいだから、かなりのものだろう。

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