2024/06/01

指先から宇宙まで 素晴らしき短編アニメーションの世界

 昨日夜、スキマシネマの「指先から宇宙まで 素晴らしき短編アニメーションの世界」の上映会に行ってきた。雨のため、商店街での大スクリーンの野外上映ではなく、ビル内の小さいオフィスでの上映になってしまったのが残念。名前は知っているけど、作品をほとんど見たことがなかった作家の作品が見られ、アニメーションはやっぱり動きだなと思う。次回は7/5に「ペルリンプスと秘密の森」を上映するということで、これも楽しみ。

 上映された作品は、「コントロール・ユア・エモーション」クリス・サリバン、「不安な体」水尻自子、「I'm late」冠木佐和、「半島の鳥」和田淳、「ETERNITY」水江未来の5本。サリバンの作品は制作中の長編The Orbit of Minor Satelliteの冒頭の1章とのこと。完成した長編を早く見たい。「不安な体」は、ささくれがむけると痛そうと思ったら、むけた瞬間に終わったので痛みの感覚が後を引かなかったのがいい。冠木作品の内容は衝撃的であるが、絵的には一定の抑制があるので、1日たって思い返すと案外映像が出てこない。「半島の鳥」はタイトルからある国のことを連想してしまったが、日本のどこからしく(あるいは、どこでも)、連想した国とは全く無関係であった。アニメーションの緩急が心地良い。「ETERNITY」は、水江版スターゲート。トーラス宇宙の重力理論はどうなるのだろう、などと考えてしまった。

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2015/05/28

イミテーション・セオリー

 イギリスの二人の天才科学者を主人公にした映画が地元の映画館で上映されていたので見てきた。より知られていない人を扱った作品の方が観客が入らなくて、すぐ打ち切られてしまうんではないかと、コンピュータの父、アラン・チューリングが主人公の「イミテーション・ゲーム」の方を先に見た。ところが、その後、こちらの方に人が多く入っているらしく、「博士と彼女のセオリー」の上映が日に1回になってしまって、慌てて見に行った。

 「イミテーション・ゲーム」では、ドイツ軍の暗号を解読するために作った機械がガチャガチャ動くシーンで「怪奇大作戦/恐怖の電話」の電話交換機のシーンを連想した。最後の権利回復についての字幕がない方が、色々考えさせる映画になったのに。

 「博士と彼女のセオリー」(原題は、万物理論)は、スティーブン・ホーキングよりもその妻のジェーン・ホーキングが主人公の映画だった。調べてみたら、ジェーン・ホーキングの夫との回想録が原作だった。よく、こんながちがちの理系の難病を抱えた人物と結婚生活を続けられたなあ、と思ったら…

 映画としてはチューリングを描いた「イミテーションゲーム」の方が出来がいいんだけれど、「博士と彼女のセオリー」はジェーンを演じたフェリシティ・ジョーンズがいいんだなあ。

 「博士と彼女のセオリー」で、ホーキングと「ペントハウス」の購読を賭けて勝ったキップ・ソーンが講演会にいるようだけど、ちょっと自信がなかった。エンドクレジットのキャストにキップ・ソーンの名があって、やっぱりそうだったかと思った。演じた役者名までは読み取れなかった。誰がやってたのか?調べてみたら、エンゾ・シレンティという役者さんだそうだ。

 「博士と彼女のセオリー」で、ホーキングが声を失いコンピュータ合成のロボットみたいな声を手に入れた後、「2001年宇宙の旅」のHALの真似をしているシーンがあって声を出して笑ってしまった。近くにいたおばさんたちには、自分が笑っている理由がわからなかったようだったけど。

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