2023/09/17

DS3クロスバック いいセンス

 冷却水の電子サーモスタット・ユニットの交換に1日ディーラーにC4ピカソを預けた。その代車は何と、DS3クロスバック・E-TENCEであった。EVである。エンジンスタート・スイッチを押しても実に静かなまま。メーターディスプレイにREADYの緑の文字が点くことでエンジンが始動したことが確認できるしくみ。発進時にはトルクの厚さが伝わり、電動モーターを実感する。ブレーキはちょっと踏むだけでググっと効き、おおそうだ、回生しているんだ、と思う。ディスプレイに電流の向きが表示されるのには後で気が付いた。ボディ・カラーはシルバーホワイトで、内装も白が基調でお洒落な雰囲気。サスペンションは、プジョーよりの硬めな印象。ドライバーとしてはこのくらいの硬さの方が良いかもとも思うが、後席に乗った人の話では、ピカソの方が良いとのこと。以上、ほぼディーラーと自宅を1往復しただけの印象である。

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2023/09/06

暑くて参っているのは私だけではない

 昨日午後、近所に買い物に行こうとC4ピカソのエンジンを始動させたら、不安定な感じでかかり、1年以上前に出たことのあるEngine Faultの警告が出て消えた。前回出た時にはスパークプラグの交換ですんだのだが、その時、イグニッション・コイルの不具合の可能性もあると言われたので、今度はコイルの方かと思った。ディーラーが休みの日であったので、今日、ディーラーで見てもらった。そしたら、コイルではなくて、クーラントの温度管理する電子サーモスタットの制御不良、とのこと。冷却液ユニット全体の交換になるとのことで、修理は後日ということに。電子サーモスタットの部分だけなら部品代は5000円程なのに、クーラントとその容器の金額の方がその4倍くらいになる。ヘッドライトユニットの交換の時も思ったが、ユニット化はしても、電気電子制御系は別に修理可能な形にして欲しい。しかし、わがC4ピカソ君、電気系総取り換えみたいな感じになってきた。電子サーモスタット君もこの夏の暑さにばててしまったのかな、とも思う

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2023/08/05

黄金期のカートゥーンの再現はどう生かすのか?

 その昔「サボテンジャック」(ハル・ニーダム監督1979年)というカーク・ダグラス主演の西部劇コメディがカートゥーンのギャグを実写でやっているということで見たことがあった。ダグラスが自己パロディを演じていることが見てとれるのだけど、それが何という作品なのかわからなかった。つい最近、CSのムービー・プラスで「戦う幌馬車」(バート・ケネディ監督1967年)を見たら、なんとこれが元ネタだった。長年の疑問が忘れた頃に解決した。「サボテンジャック」を再見して確認したくなった。ダグラスと愛馬の関係がまるでブラック魔王とケンケンだったのと、ロードランナーとコヨーテのギャグの再現が痛々しかった記憶がある。「戦う幌馬車」はジョン・ウェインとダグラスの掛け合いが面白く、今まで知らなかったのは不覚であった。また、ハル・ニーダムも出ていた。

 

 このところ、カートゥーン・ネットワークでやっている「グリジーとレミングス」にはまっている。前から気にはなっていたけれど、一度きちんと見たら、これが面白い。見たのは第3シーズンのワールド・ツアーと副題がつくもの(2020年作)だったが、そのうちに第1シーズンと第2シーズンを合わせて52回(2016~2018年作)が放送されてすべて見てしまった。30分番組で独立した短篇3話からなり、3DCGで黄金期の劇場用短篇カートゥーンの面白さを現代の発想と技術で追求しているのがいい。
 「ルーニー・チューン」や「トムとジェリー」の最近作られているものはかつての作品の再現の方に気をとられすぎている感じで、物足りなさを感じていたが、この作品もかつてのカートゥーンのギャグを同じようにいくつも再現しているが、それだけにとどまらず、3DCGという技法と1匹のクマに対する多数のレミングという設定により新しい味を醸し出している。セリフがまったくないものいい。
 各話は基本的なパターンにそって作られている。それは、前半の「トムとジェリー」のような、カナダの森林警備隊のロッジ内でのクマとレミング集団の戦いが、後半エキサイトして「ロードランナーとコヨーテ」のような、曲がりくねった山岳道路上での追いかけっこから崖に落下、というものである。このパターンの中で、かのACMEを思わせるZENITHALという会社のハイテク製品が超自然的理由で暴走するのが楽しくて好ましい。
 3話で52回、計156本も同レベルの内容のものを作ったというのが凄い。テレビシリーズでこのレベルものを作ってしまうフランスのアニメ界はあなどれない、と思う。

    GRIZZY & THE LEMMINGS

          A HARI PRODUCUTION
          created & produced by Antonine Rodelet & Josselin Charider

 

 

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2023/05/14

ティファニーで昼食を

 去る金曜日、家族で伊豆高原方面に出かけた。娘がテディベア・ミュージアムとニューヨーク・ランプ・ミュージアム&フラワーガーデンに行きたいと言ったのが発端。妻が城ケ崎海岸の有名な門脇吊り橋&灯台に行ったことがない、ということだったので、じゃそのあたりを周ろうということになった。娘が小さい頃にかなり頻繁にこの方面に遊びに行っていたが、伊豆急の線路を越えた側には行ったことがなかったのだった。
 それで、ドライブのルートであるが、伊豆高原駅への最短ルートということで、本当に久しぶりに冷川から中伊豆バイパスを通るのではなく、遠笠山道路に出る狭い県道を通った。この道を始めて通った40年近く前に比べれば道幅は広く走り易くなっているが、何か所か対向車との行き違いに気を使うところは残っている。前回ここを走ったのは確か、シトロエンC4に乗り始めたばかりの頃だったと思う。大室山のふもとの蝋人形美術館の交差点にこんなにすぐについてしまうのか、と思った。天気が良くドライブ日和である。

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 最初の目的地テディベア・ミュージアムでは、スタジオ・ジブリ協力の「となりのトトロ」の特別展もやっていて、実物大のネコバスの中に乗ることができたり、設定資料の基づいて人形を作ってます的展示があって設定資料(の拡大コピー)も見ることができた。本体のテディベアの方は、その起源であるセオドア・ルーズベルトについての説明部分の展示が一番興味深かった。ついこの間、テディ・ルーズベルトが大事な役回りで登場するジョン・ミリアスの「風とライオン」を見たばかりであったので余計に気になったのである。同じクマつながりで、プーさんや3匹のクマに関するものを多数あり、ちびくろサンボと一緒に描かれた絵もあって、この絵が見れたことが今回の最大の収穫。併設のカフェでちょっと遅めのティータイムをとり、やはり併設のクッキー屋さんで土産のクッキーを購入。

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 続いて、門脇灯台&吊り橋に向かう。一番近い駐車場に行こうとするが、テディベア・ミュージアムからこの方面に向かう道は初めてで、所々で間違う(ナビは付けていない)。吊り橋遊歩道駐車場→という看板があってこれかと思って進んでいったら、そこは、吊り橋の後に行くつもりだったニューヨーク・ランプ・ミュージアム&フラワーガーデンの大駐車場で、昔、遠足でよく来た海洋公園の駐車場であった。海洋公園がリニューアルしてニューヨーク・ランプ・ミュージアム&フラワーガーデンとなっていたのであった。それで、とって返して、元の道の戻り、門脇吊り橋最寄り駐車場へ。ここもはるか昔に来た時とは違って整備された市営駐車場になっていた(駐車料金500円)。

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 再びニューヨーク・ランプ・ミュージアム&フラワーガーデンに戻り、駐車場から遊歩道に少し入った所にある東屋で、おにぎり昼食。本日の目的は、2つのミュージアムに併設されたカフェでお茶することなので、昼食は質素に済ますのである。で、ニューヨーク・ランプ・ミュージアム&フラワーガーデン入園である。フラワーガーデンの様子は海洋公園の庭園だった時から変わっていなかった。最近はやりのアンブレラ・スカイなる部分もある。海岸の方に目をやると蓮着寺前の海岸のあたりに海に突き出た岩と岩を結んで鯉のぼりが泳いでいる。ランプ・ミュージアムではアンティークティファニー作品が展示されている。この別館が海を見渡せる(伊豆大島が良く見えた)テラスのあるカフェになっている。個人的には南フランスあたりのリゾート地に来た気分でちょっと早い午後のティータイム。結局、ティファニーでデザートを、である。

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 本日最後は、このところこの方面に来た時には必ず寄っている「まぼろし博覧会」。昨年、いろいろなTV番組で取り上げられて入場者が増えたせいか、展示ルートが整備され、近隣の飲食店の案内チラシが、昭和の混沌の中にあったりする。全共闘の夢の後、みたいな感じの、この猥雑なカオス! 昨年来た時にはできていなかった広島のストリップ劇場の再現展示が完成(?)している。小学校低学年の時買ってもらって遊んだ記憶のあるディズニーの家庭盤(ボードゲーム)が無造作にあったり、ポパイとオリーブの年代物の人形があったり、日本だけでなく海外アニメのキャラクター商品もあるのがいい。

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2023/03/03

そろそろか、と思ったらオイル補充

 前回オイル補充してから、そろそろ2000kmだなと、昨日、オイル量をチェックした。減ってきてはいるが、もうしばらくは大丈夫な量だな、と思ったら、本日エンジンをかけたら、オイル補充警告が点いた。それで再度確認したがまだ大丈夫そうだった。実際、その後2回のエンジンスタートの時には警告は点かなかった。しかし、過去の経験から、この辺りからの減り方は早いので、オイル補充をディーラーでしてもらった。走行距離は72344kmで、前回の補充からは、2000km走っていないのである。

 

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2023/02/15

C4ピカソ、7年3回目の車検

 シトロエンC4ピカソであるが、7年3回目の車検を行った。今回はこまごまとした消耗品の交換で済んだ。その中では、エンジン冷却水が漏れているということで、ヴァルブ・プラグとリザーバータンクの交換というのが予想外だった。後は、ワイパー交換、エアコンのボーレン・フィルター交換。整備技術料込みで11万弱。これにプラスして、法定の検査諸費用が6.4万弱。因みに、走行距離は71837kmである。

 今回の代車はDS3CROSSBACK(ガソリンエンジン車)であった。OPERAという最上位グレードで、豪華レザー・シートであり、特に後席の座り心地が良い(ローバ―・トゥアラーを思い出す)。ただし、後席の乗り降りには注意が必要で、家人の不満が集中する。運転し始めて思ったのが、ピカソよりもサスペンションが硬めでスポーティ、径の小さいステアリングもあって、先日代車で乗ったプジョー208に近い印象。しばらく走っていくと、シトロエンのハイドロ的な乗り味を感じさせる部分もある。ドアハンドルが埋め込み式になっていて、ロック解除されると自動的に出てきて、走り出して自動ドアロックする前に引き込まれる。バックミラーで見ていると、スーパーヒーローの乗る車の秘密兵器の出入りみたいである。ピカソより二回りも小さいボディのおかげで、スピード感はあるし、エンジンのトルクが低回転からあってアクセル・レスポンスが良く、おっと巣ぴーそ出し過ぎたかと思って、ヘッドアップ・ディスプレイの車速を見るとそんなでもなかったりする。

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2023/01/13

左ヘッドライト交換

 部品代が高いので中古を探すということで先延ばしにしてきたシトロエンC4ピカソの左ヘッドライトの修理(ハイビームにすると接触不良により一瞬ライトが消え警告が鳴る。すぐに接触が回復しライトはついた状態に戻り、警告も消えるが、その後ステアリングを左に切ると同じ事が起こり警告が鳴る。)だが、中古品は見つからず(右側はよさげな出物があるが、左は全く出てこない)、車検が通らないのでは困るし、ハンドルを左に切るたびの警告もうざいので、新品に取り換えることにした。部品の在庫が国内にあったため思っていたより早く修理ができることになり、本日ディーラーで作業をしてもらった。18万ちょっとという出費はつらいが仕方がない。ユニット化された部品のために丸ごと取り換えることになってしまう不合理さである。丸ごと取り換えでなく、このような症状の場合、安価で修理ができるようなユニット構造にできないのかな、と思う。

 作業中の代車は、現行のプジョー208GTであった。発進時にアクセルを踏み込むと、いかにもGTというエンジン音がする。昔、ボーイズレーサーという言い方があったが、その古い言い方を思い出させた。エンジン音からの印象でサスペンションはガチガチじゃないかと身構えてしまったが、全然そうではなく、プジョーらしいしなやかさだった。路面状況が良いところでは、わがピカソより乗り心地が好ましいのでは、と思う。

 ヘッドライト交換作業が終了した後、エンジンをかけたらオイル補充メッセージが出たということで、オイル補充もしておきましたとのこと。2500kmくらいで1L消費してしまうというこのところの傾向は相変わらずか、と思う。

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2023/01/06

フライシャーについての新しい本

Dsc_0846hs_001 `MADE OF PEN & INK:FLEISCHER STUDIOS THE NEW YORK YEARS' by G.MICHAEL DOBBS が届いた。表紙の見かけが 'The Art and Inventions of Max Fleischer'に似ているので最初amazonで見つけたときはこの本は持ってると勘違いし、その後見直して新しい本と気づいてあわてて注文したものだ(注文したのは日本のアマゾン)。著者は、アニメ雑誌Amimato!やAnimation Planetの編集発行人だった人。自分と同世代でTVでポパイなどに熱狂し、大学時代に上映会で再見してフライシャーについての本を書こうと思たち、デイブ・フライシャーやリチャード・フライシャーなどと連絡を取り、当時健在だった多くの関係者にインタービューし、特に、アニメーター/演出家のマイロン・ウォルドマンMyron Waldmanの協力を得て、1990年には出版されていたばずだったものが、さまざまな経緯で今になってしまったもの。続刊も準備中とのこと。これから本文を読もうと思うが、これまでに出版されているフライシャー関係の本にはない視点が得られそうな本である。
 フライシャーについての本と言えば、まず、Leslie Cabargaの'THE FLEISCHER STORY' が思い浮かぶが、この本はデイブ・フライシャーからしか協力が得られておらず、マックス・フライシャー側からすれば問題のある記述があった(改訂版では多少修正されている)。マックス側の視点で書かれたものとしては、マックスの息子のリチャードが書いた「マックス・フライシャー アニメーションの天才的変革者」Out pf the Inkwell があるが、ドブスDobbsによれば、ベティ・ブープに関しての記述には何か所か間違いがあるという。この本自体もドブスとリチャードとの共著という話もあったようだが、晩年のリチャードが父への思いを込めた本にしたいということで共著にはならなかったそうだ。リチャード・フライシャーが日本でもファンがかなりいる映画監督でその遺作となった著書であり、かつ、ジブリ配給で「バッタ君町に行く」が公開されることもあってか、原著が出版されてすぐにと感じるタイミングで邦訳が出た。ドブスの本もそのうちに翻訳出版されてほしいと思う。
 

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2022/12/31

2022年の映画

 今年も昨年と同じくらい(50回くらい)映画館に足を運んだ。昨年と同様にその中から10本を選んでみた。最初に挙げた作品以外は、ほぼ見た順であってその順番に意味はない。最初に挙げた作品は、全国的に劇場公開されていることだけで、もう、一大事なのである。

 1 NO BODY KNOWS チャーリー・バワーズ発明中毒篇(作品を1つ選ぶなら「怪人現る」)
 2 フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イブニング・サン別冊
 3 カモン カモン
 4 TITANE/チタン
 5 ハッチング-孵化-
 6 犬王
 7 FLEE フリー
 8 女神の継承
 9 RRR
 10 ギレルモ・デル・トロのピノッキオ

  次点 さかなのこ

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今年もCS映画の日々

 今年もCSの映画チャンネルで、見たかった映画、今に至るまで見落としていた映画(その最たるものは「チャイナ・シンドローム」「JAWS/ジョーズ」「ミッドナイト・エクスプレス」「二十四の瞳」)、ビデオ化されていない古い邦画、などなど昨年ほどではないが200本ほど見た。その中でも一番印象に残っているのは、シュヴァンクマイエルの「オテサーネク」である。見ていてどちらかといえば このような表現は好きではない、と思った作品だが、それゆえに記憶に残っているのである。シュヴァンクマイエル作であるが、アニメーションのシーンは他の作品に比べて少ない。チェコの昔話をディストピアSF風の設定で映像化した作品であった。

 自分好みの作品では、マチアス・マルジウ監督「マーメイド・イン・パリ」ウェス・アンダーソン監督「ムーンライズ・キングダム」ヨナス・アレクサンダー・アーンビー監督「獣は月夜に夢を見る」がベスト3。

 劇場公開時に見に行きたいと思ったが見に行かなかった作品では、ミカ・カウリスマキ監督「世界で一番しあわせな食堂」が一番で、劇場に見に行くべきだったと強く後悔した。インド映画の「きっと、またあえる」がその次。アニメでは「漁港の肉子ちゃん」。プロデューサーがあの人なので・・・という躊躇はすべきでなかったと反省。見たかったのに突如劇場公開がキャンセルされてネット配信だけになったディズニーの「ソウルフル・ワールド」はディズニー・プラスで見たが、期待したとおりの面白い作品で、劇場の大スクリーンで見たかった。

 エリック・ロメールやゴダールの特集放送も見た。前者では、「海辺のポーリーヌ」の原型みたいな「クレールの膝」、大人になったポーリーヌの物語のような「夏物語」がいい。後者では、「女は女である」(以前見たことがあったのに、ほとんど覚えていなかった)、「恋人のいる時間」の2作。ジャン=ポール・ベルモンド主演作品もかなりの数見た。「ルパン3世」(第1シリーズ)の元ネタだよなと思う。その中では、やはり「カトマンズの男」が一番面白かった。チャールズ・ブロンソン主演のフランス映画「さらば友よ」(これもまた「ルパン3世」の元ネタらしい)「雨の訪問者」も面白く見た。それから、特集ものではカール・ドライヤーも見たのであるが、その中では「裁かるゝジャンヌ」「奇跡」が心に残る。

 ドキュメンタリーも何本か見た。その中では、ケニアの小学生のおばあさんを追った「GOGO(ゴゴ)94歳の小学生」が良かった。スタンリー・キューブリックに仕えた二人の知られざる男についての「キューブリックに愛された男」「キューブリックに魅せられた男」の2作は、キューブリックが実際にどのような人物であったがよくわかる貴重な作品だった。この二人の男はキューブリックの遺作「アイズ・ワイド・シャット」に出演しているという。この二人の献身へのキューブリックなりの感謝の意の表明のようだ。

 古い日本映画では、鈴木清順監督の「無鉄砲大将」三隈研次監督「座頭市物語」衣笠貞之助監督「女優」など。千葉真一追悼で「カミカゼ野郎 真昼の決斗」が見れたのがラッキー。野村芳太郎監督「チンチン55号ぶっ飛ばせ!!出発進行」はコント55号主演の人情ラブコメだが、歌謡映画の要素もあって、今陽子と皆川おさむでデュエットする「黒猫のタンゴ」のシーンに驚いた。「泥棒さん、わたしの心を盗んでください」という愛の告白の台詞に「ルパン3世 カリオストロの城」のラストシーンを思わず連想してしまった。銭形の名セリフのルーツか、と思う。

 海外アニメーションでは、カルロス・サルダーニャ監督の「ブルー初めての空へ」。ブラジルの長編アニメが見られるというのはそれだけで貴重。続編の「ブルー2 トロピカル・アドベンチャー」も見れた。リオデジャネイロが舞台なので、「リオの男」に出てくる山へ登っていく路面電車が出てくる。SF映画は今年はそれほどたくさん見なかった。「スノーピアサー」「アンチグラビティ」、ドイツのナチス・ネタのサメ映画「スカイシャーク」あたりが印象に残ったくらい。

 

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