今年は123本。家庭の事情で昨年よりもさらに録画数より見れる作品数が減ってハードディスクには見てないものがたくさんたまった状態である。
123本中の今年の一本は、東映チャンネルで見た「宝島遠征」である。監督は小林恒夫。主演は美空ひばり。1956年、つまり私が生まれた時の作品である。エノケン、益田喜頓、川田晴久など当時の喜劇俳優総登場。桃太郎の鬼退治のオペレッタ化したミュージカルである。とにかく楽しい、面白い。美空ひばり主演であるが、実際には、エノケンの「孫悟空」に美空ひばりが出ている感じである。その次が「肉弾」か。昔の邦画では「日本の青春」も面白い。ドキュメンタリーの「東京裁判」は今見る価値があった。
劇場公開時に見逃して以来今まで見る機会がなかったが、見たらかなり面白かった「フェリスはある朝突然に」。「リコリス・ピザ」「ブレット・トレイン」は最近の公開作だがその時に見逃して見てみたかったもの。後者の日本の描き方(特に地理的関係)が少しおかしくて、話自体もかなりぶっ飛んでいるのが、楽しかったりする。前者は期待しすぎた感じである。
ベルイマン「第七の封印」(4K修復版)「野いちご」「処女の泉」はすでに何回か見ているが、今年もまた見てしまった。ハリーハウゼンの「シンドバッド黄金の航海」「シンドバッド7回目の航海」も同様。「『シンドバッド7回目の航海』の思い出」というドキュメンタリーも見て、CGでない「特撮」の手作りの良さを思う。
同様な監督特集ものでは、全く見たことのなかったジョージアのオタール・イオセリアーニ監督「四月」(中編)「落葉」「歌うつぐみがおりました」「田園詩」「蝶採り」「素敵な歌と舟はゆく」「月曜日に乾杯!」「唯一、ゲオルギア」3部作を見たが、処女作の「四月」が一番興味深く見れた。同じく見たことのなかったハンガリーのタル・ベーラ監督「ファミリー・ネスト」「ダムネーション/天罰」は後者の方が面白く感じた。ジャン・ユスターシュ「わるい仲間」「ママと娼婦」も見たが、この二人ほど印象に残らなかった。
ヨーロッパの監督作品では、フィンランドのユホ・クオスマネン監督「コンパートメンNo,6」が忘れがたい。「アノーラ」でロシア人のガードマンを演じたユーリー・ボリソフが似たような役柄で出ている。この作品から「アノーラ」に出ることになったようだ。
学生時代に石井隆の劇画「天使のはらわた」に衝撃を受けたので、その映画化(主に日活ロマンポルノ)作品を見てみたが、原作者本人が監督した作品よりも、最初の映画化である池田敏春監督の「天使のはらわた 赤い淫画」の方が原作の淫靡さを持っていた。ついでに、金子修介のデビュー作「宇野鴻一郎の濡れて打つ」も見てみたが、これが何と「エースをねらえ!」のパロディで、18禁同人誌というかオタク男子の妄想の映像化というか、主演の山本奈津子も可愛いので楽しかった。
アニメは劇場公開作というよりは、テレフィーチャー作品の「ニンジャ・バットマン」「ニンジャ・バットマン対ヤクザリーグ」が、楽しかった。「出撃バットフェニックス」という往年のロボット・アニメの主題歌を彷彿とさせる曲(しかも歌うは堀江美都子!)が流れた時には腰を抜かした(自分と同学年の堀江美都子が二十歳くらいの時と同じように今も歌えるというのは驚異だ)。
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