2012/07/27

期待しちゃうぞ

 オリンピックの卓球の組み合わせが決まった。男子団体は、準決勝​で韓国と当たる組み合わせになり、決勝まで中国と当たらない!女​子団体は準決勝でシンガポール。厳しいことは確かだが、男女とも​銀メダルにより近い組み合わせとなった。このチャンスを生かして​決勝に進出し、中国に一泡食わせて欲しい。

 男子シングルスは、水谷隼が準々決勝でドイツのオフチャロフと当たることになって、準決勝は中国の張。これも期待できる。福原愛は準々決勝で第1シードの丁寧でちょっと厳しい。女子は石川佳純の方が組み合わせは良いかも。

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2011/07/30

原子力発電の夜明け

 かつて静岡県東部高校視聴覚ライブラリーというものがあって、16mmフィルムの教育映画を各高校に貸し出していた。フィルムからビデオ、DVD、最終的にはパソコン、という技術革新の波を受け、数年前に解散することになり、所有するフィルムは廃棄ということになり、欲しい人には無償で譲渡するということで、かなりの数の16mmフィルムをもらい受けた。少数だけあるアニメ作品が狙いだったが、その昔中国で日本の卓球を研究するために擦り切れるまで上映されたといわれている荻村伊智朗が自主制作した「日本の卓球」という日本卓球史で貴重とされているフィルムもあった。その中に「原子力発電の夜明け」という日本最初の商業用原子力発電所(東海発電所、現在廃炉)建設のドキュメンタリーがあるのに気が付いた。

 見てみた。すっかり青みが抜けたいわゆるセピア・カラー(近頃の若い人には通じないと思うので、解説しよう。カラーフィルムは基本的に3原色で色を出すのだが、青い色素の方が退色しやすく、フィルムを何回も上映したり、きちんとした温度管理などせずに長期間保存しておくと青みがなくなった、赤茶けた、セピア色の濃淡の画像だけが残るのである。)になってしまっているが、力強い映像と音楽(山本直純!)で、ドキュメンタリーとしてよくできている。1960年代の日本の技術者たちがその作業の様子、特に現場での格納容器の溶接や焼鈍しの様子と共に記録されているのは貴重だ。日本の現場の技術力・工業力を上げるためにも原発を建設するという意義が強調されているのだ。

 この映画で作り上げられていく原子炉は、イギリスから導入したコールダーホール型で、減速材は炭素(黒鉛)、核燃料は天然ウランである。そのためか、作業員は普通の作業服姿で燃料棒を装荷している。臨界を迎える中央制御室にはイギリス人の顔も多く見られる。原子力関係の有名な人も写っているかもしれないがわからない。原子力の平和利用に日本の未来があるという趣旨のナレーション(城達也!!)は、高度成長期の日本全体に受け入れられていたものである。この映画の制作は、原発の建設工事を請け負った第一原子力産業グループであるから、もちろん原発の問題点などには言及していない。一瞬映る当時の新聞記事のタイトルに「耐震」という文字があるから、単純にイギリスの原発をそのまま作ったのではなく、地震に対しても安全性を確保していますという主張がさりげなくされている。フクシマのような未来があるとは、反対派ですら思っていなかった時代だ。発電所の向こうに波が打ち寄せる海岸が見えるシーンが何回か出てくるが、今見ると意図しない暗示のようにも受け取れる。

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2011/04/29

スティガのロイヤル

 卓球のラバーの話、再びである。VICTASのVO>101が気に入ったのだが、「フレアストームⅡ」も確かめてみたくなり、使ってみた。スピード優先タイプであるが、回転がかかる。かなり切れたサーブを出せる。しかし、レシーブ時に、相手の切れたサーブに対して過敏に反応する。回転がかかるタイプの表ソフトが嫌いなのは、ひとつにはこのレシーブ時の不安定さにある。ペンホルダー・ラケットで片面だけにラバーを張るなら、フレアストームⅡの方が総合的には良いかもしれないと思うが、VO>101のナックルボールの威力は捨てがたい。シュークにしろペンにしろ両面にラバーを張るなら、VO>101である。

 スティガから新しい表ソフトラバー、ロイヤルが発売されていて、専門誌などでもまだ紹介されていないので、気になって買ってみた。粒が、フレアストームⅡやVO>101などより、一回り小さく、ラージボール用の表ソフトみたいである。ラバー・シートは硬めで摩擦力がある。また、スポンジもミディアムという表示だが表ソフトのスポンジとしては硬めの方である。回転はフレアストームⅡ並にかけられるが、粒が細いためか、レシーブで相手の回転に過敏に反応しすぎないし、ナックルもVO>101くらいに自然に出る。ただ、打球音はVO>101ほど心地よくはない。ペンの片面だけに張るなら、フレアストームⅡよりもロイヤルがいいかもしれない。しばらくは、VO>101とロイヤルを交互に使うことになりそうだ。
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Dscf9615
粒の大きさの比較のためのVO>101
Dscf9617

(補記)
 スティガのロイヤルという表ソフトラバーだが、日本では新発売であるが、ヨーロッパでは以前から発売されていたようで、本当に新発売のラバーなら、ITTF登録のメーカーおよび商品番号があるはずなのだが、それがない。また、ラバーのパッケージの裏の商品説明(日本語はないので英語を読んだ)では、スピード・グルーでもノーマル・グルーでもどちらにも対応して性能を発揮する、と書かれていた。つまり、少なくとも、スピード・グルーが禁止されていない時に発売されたということだろう。ということは、テンション系ではなく、テンション系のフレアストームⅡやVO>101と比べるというのは、問題があるだろう。サーブの回転の影響でボールがレシーバーの意思に反して飛んでいってしまうというのは、テンション系の場合に極端に現れる現象である。スペクトルやオリジナルTヴァージョン、同じスティガのクリッパと比べなければいけないラバーであった。クリッパも使ったことがあるが、クリッパよりスピードボールが打てるし、ナックルが出る。滑らないスペクトル・スピードというか、オリジナル(小粒)Sヴァージョンというべきラバーであるような気がする。

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2011/03/07

V,V,V,VICTAS

 卓球のラケットに貼るラバーの話である。私は、中学2年のときからペンのラケットに表ソフトという粒粒が表面に出ているラバーを使用している。高校2年生のとき、TSP(ヤマト卓球)から「スペクトル」という表ソフト・ラバーが発売され、そのときから、ほぼこの「スペクトル」というラバーを使っている。途中、バタフライ(タマス)の「インパーシャル」やヤサカの「オリジナルTバージョン」などを使ってみたこともあったが、結局は、表ソフトとしてしっくり来るのは「スペクトル」であった。スポンジを弾ませる接着剤が禁止になってから、テンション・ラバーなるものが出回るようになったが、表ソフトのテンション・ラバーはいくつか使ってみたが、回転のかかる裏ソフト(スリック・タイヤのように表面に何の突起もないもの。摩擦力を追求した結果、タイヤと同じ結論に達しているのである)・ラバー的になってしまっていて、やっぱりしっくりこない。

 ところが、最近、ヤマト卓球の新ブランド、VICTASから発売された「VO>101」(ところで、「>」は何と読ませるつもりなのだろう?「ブイ・オー・大なり・百いち」ってそのまま読むと、余りかっこよくないぞ)を使ってみたら、これがいい。ちょっとだけ試したことのあるニッタクの「ハモンドFAスピード」に似た感じなのだが、「スペクトル」のように無回転のボール(卓球界では、野球式に、ナックル・ボールと呼ぶ)が容易に出せる。そして、それが「スペクトル」より高速なのである。しかも、高速なのにもかかわらず、コントロールも難しくない。高校生相手にパワー負けせずに戦えるラバーだ。値段もバタフライの「フレアストームⅡ」よりずっと安いし、「ハモンドFAスピード」よりも耐久性がありそうで、長年愛用した「スペクトル」さん、ご苦労様という感じである。

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2011/01/29

勝とう、はやぶさ先頭だい

 昨年地球に帰還して話題となった小惑星探査機はやぶさに関する本を2冊読んだ。吉田武『はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語』(幻冬舎新書)と川口淳一郎『小惑星探査機はやぶさ 「玉手箱」は開かれた』(中公新書)である。前者は、はやぶさが復活して地球に戻る軌道に乗った時(2006年)に書かれて出版されたもので、そのときにこのような本が出されていることにまったく気づいていなかった。どちらの本の著者も私と同世代の研究者であり、そうそう、そうだったんだよなあ、と思える部分も多い。特に、吉田武が「宇宙戦艦ヤマト」を意識してある表現をしているところなど。

 吉田武は、はやぶさのプロジェクトとは無関係な理工学の研究者として、はやぶさを生み出した「宇宙研」(現在はJAXAに統合されてしまっているが、生産技術研究所の糸川英夫が組織したAVSA研究班に始まる東大の宇宙科学研究所のこと)が理学と工学を融合させた、ものづくりを通しての理想的な教育研究機関であったということを強調して書いている。朝永振一郎が、戦前の理化学研究所の仁科芳雄研究室が、理想的な物理学の研究室として回想されている文章を読んだときのような読後感だ。科学・技術研究では1番でなければ意味がないことも強調されている。某議員がこの本を出たときに読んでいたのなら「2番ではだめですか?」という名セリフもでなかったかもしれない。

 プロジェクトマネージャーでテレビで顔なじみになった川口淳一郎の本の方は、写真などの図版が多く使われていて、はやぶさプロジェクト自体の内容がわかりやすく伝わるように工夫されている。その中でも私が一番気に入ったのは、はやぶさの軌道がパラパラ・マンガになっていることだ。


 ところで、はやぶさを漢字で書くと隼である。隼といえば、卓球の水谷隼である。昨年末には日本人で初めてプロツアーのグランドファイナルで優勝し、先週は全日本選手権で5年連続優勝という新記録を作った。それぞれの決勝戦の様子をテレビで見たが、これなら、世界選手権やオリンピックで中国選手を倒して優勝するのも夢ではない。全日本のテレビ中継での優勝インタビューで不遜とも思える発言をしたが、これは才能ある若手たちに対する、本気で中国に勝ってメダルを取る気はあるのか、俺にはあるぞ、という檄であった気がする。

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2010/11/01

隼はDS3を得たか?

 卓球男子のワールドカップで水谷隼が4位になった。準決勝の中国の張継科にあと一点で勝利していれば、決勝もどちらかといえば相性のいい中国の王浩だから、優勝もありえたかもしれない。確実に水谷隼が世界のトップ10の中に入る選手になっていることは確かだ。この水谷の試合の映像を見れるところはないかと、まずは水谷準のHPをチェックしたら、ここからITTFのリンクがあって試合が見れる。そこで驚いたのは、センターコートの後ろ側に、黄色と黒のシトロエンDS3が写っていたことだ。あの位置にあるということは、DS3が優勝者にプレゼントされるということだろう。DS3に乗る水谷、というのも見てみたかったなあ。

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2010/09/22

はなしの話

 昨日、職場でおやつのフランボワーズ・ラスクをかじったら、口の中でがりっと言う音がして、右上奥歯の詰め物が取れた。さらに、家に帰って歯磨きしたら、この歯の半分がきれいに取れてしまった。この歯の下側の歯は、30年近く前に虫歯の治療をしてブリッジになっている。小さい頃から、どうも、右側の歯の方をよく使ってかんでいる気がする。卓球をやっているときに強打するときも、右の奥歯でかみ締めている。だいぶ前に、歯が欠けてぼろぼろになり一本ずつ抜けていくという夢を何度か見たことがあったが、ついに、それが現実となってきたのか! などと思ってしまう。目の老化現象はまだそんなにひどくないのだが、歯のほうからそれがやってきてまうのだろうか?

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2010/05/28

吉田がいい

 世界卓球である。男子が昨日決勝トーナメント1回戦で北京オリンピックで負けた相手のオーストリアに勝ち、今日、香港に勝ってベスト4、銅メダルを確定させた。どこぞの競技の日本代表チームとは違って、ベスト4は最低限の目標である。それでも、ベスト4に残る戦いは、テレビ観戦していても厳しいものだった。特にオーストリアとは3-0の勝利ではあったが、吉田も水谷もフルセットの戦いで負けても不思議ではない展開だった。テレビ東京の生中継で見ていて、本当に手に汗握った。時間的に遅くなるのでビデオ録画に任せて、水谷が2セット陳衛星に取られてしまったところで寝てしまった。時々アップで写る陳の肩で息する様子にフルセットまで持ち込めば勝てる、と思いつつも、負けそうだなあと思って布団に入ったのであった。朝起きたら、3-2で勝っていた。ビデオで確認したら、自分の予想通り、5セット目の陳は疲れて反撃のボールが打てなくなっていた。

 スペイン戦でも1敗して、ドイツ戦でズースに勝っていたら・・・と言われかねない吉田海偉は、元世界チャンピオン、シュラガーに苦しみながらも最終セットの最後に驚異的な動きを見せ勝ち、香港戦の張との試合ではフォアハンドだけでなくバックハンドでも強打を見せて、素晴らしい打撃戦を制して勝った。また、もう一人の戦士・岸川もきちんと仕事をしている。これは明日の準決勝の中国戦が楽しみだ。テレ東は生中継するのかな?

 ところで、専門誌「卓球王国」のHPで、今回の世界卓球の実況ブログを伊藤条太というライターが書いているのだが、ここに、試合会場の外の様子の写真がアップされている。その一枚に、シトロエンC4、しかも、赤いセダンが写っている! モスクワの卓球関係者にもC4に乗っている人がいるのだろうか? そうであるなら、なんかうれしい。

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2010/05/24

世界卓球モスクワ大会(国別団体戦)

 世界卓球が始まった。サッカーのワールドカップで日本チームがベスト4に入る可能性よりも、卓球男女の日本チームが優勝する可能性のほうが高いと思うので、ワールドカップよりも期待している。昨日、男子の初戦のハンガリー戦をESPNで見たが、松平健太に横浜大会のような切れがないのが気になった。でも、初戦の硬さはあったものの、水谷準がエースとして安心して見ていられる戦いぶりだった。予選リーグでは、やはりドイツとの1戦が決勝に進出する鍵になり、レベルの高い見ていても面白い試合になりそうで、生中継で見たい試合である。

 先ほど家に帰ってきてテレビ東京で女子の対ロシア戦を見た。石川が勝つところだった。そのあと福原が平野に勝った相手を落ち着いて料理して、ロシアに勝った。女子のほうも順調である。チャンネルを変えて、JSPORTS2で、男子のクロアチア戦をやっていた。岸川がトシッチに勝って、3-0で勝った。明日は、ヨーロッパ・チャンピオンのメイスのいるデンマーク戦だ。この試合も楽しみだ。

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2009/11/02

聖也、ボルに勝つ

 日本卓球協会のホームページで、この土日に行われたイングランド・オープンの結果を見たら、岸川聖也が、チェン・チー、ティモ・ボルという世界ランク一桁の選手2人に勝って、3位である。それで、国際卓球連盟のページに飛んでインターネットTVでボルとの試合を見た。凄い打ち合いを制して勝っていた。もともとバックハンドに定評がある選手であったが、フォアハンドでも、ボルト互角以上の打ち合いをしていた。また、水谷隼とのダブルスでも2位になっている。これは、来年の世界選手権(団体戦)がますます楽しみになってきた。

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