2021/03/15

熱海に行くなら、怪獣映画祭

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  COVID-19のために昨年11月から延期になっていた第3回熱海怪獣映画祭に、13日(土)、行ってきた。当日は、風雨がひどくなるという天気予報だったが、出かけるときにはまだ雨がほとんど降っておらず、帰るときには予報通り晴れて、熱海駅~会場の移動時に大変な思いをすることなくすんだのが、まずよかった。12時30分からの「怪獣の日」「装甲巨人ガンボット」と15時からの「全国自主怪獣映画選手権熱海傑作選2021」を見る、ということで、昼食を余裕をもって食べられるようにと11時過ぎには熱海駅に着いた。で、今まで気になっていて一度も入ったことがなかった喫茶店ボンネットに行こうと店の前まで来たら「本日休業」。一都三県の警戒宣言は延長になった割に観光客がいるなあと思いつつ、結局は前回も食べた洋食の宝亭に行き昼食。上映時間にはまだ間があるので、食後のコーヒーを喫茶店でと、路地を歩いて行ってジャズ喫茶ゆしまという店を見つけ入る。こんなところにジャズ喫茶があるんだと扉を開けた。JBLのスピーカーから自分の家ではなかなか聞けない音量で、ジャズが流れている。しばらく聞いていると、ビル・エバンスのライブの録音のようだということがわかる。この店を見つけたことは、自分にとって、怪獣映画祭に出かけたことによる予想外の収穫。
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「怪獣の日」
 東日本大震災(原発事故を含む)からの直接の影響を感じて「シン・ゴジラ」を見てそうなったのかなと思ったら、「シン・ゴジラ」より前に作られたということでちょっと驚いた。上映後に登壇した中川監督への質問の最後に、会場に来ていた樋口真嗣監督から、「シン・ゴジラ」との時系列をきちんと主張した方がいいよという趣旨の発言が出たのが、良かった。
 怪獣の死体と思われるものが漂着した静岡県の浜江町の対応を描いた作品(ロケ地の海岸は伊豆っぽいけどどこだろうと思い、主人公の運転するスズキ・スイフトのナンバーは沼津ナンバーのように見えた)。怪獣は基本「死体」なので海岸に横たわっているだけで、この処理をどうするかということなのだけれど、海洋巨大生物の若手研究者が死んでる確証はないとして、生きている確証がないから死体として処理しようとする行政の意を汲んだ主任教授と対立するという展開。若い監督の作品なので、脚本のつめが少し甘いかなと思うけれど、「シン・ゴジラ」の先取りとして面白いと思う。
「装甲巨人ガンボット」
 川北紘一監督(本編の演出は大森一樹)が大阪芸大で撮った遺作。宇宙からやってきた巨大ロボ、デスレッドが大阪を襲い、急遽災害救助用ロボを改造したガンボットで対抗するという話。冒頭のシーンで、空を横切る正体不明の飛行物体に対して「あれはなんだ」と叫ぶ人物のアップで、同じセリフを繰り返していた我らが「源氏戦隊ゲンジマン」を思い出し、一人笑いしてしまった。このセリフは、かつての怪獣映画の定番セリフなんで、そういうことを意識してのシーン(その後も何箇所かで同じようなセリフが入る)だと思うが、まさか「源氏戦隊ゲンジマン」を知っていてやっていないよね(その昔、アニメ総会解散後に、当時大芸大の学生であった今ではとっても有名になってしまった人を含む関西のアニメ特撮ファンに囲まれ、「ゲンジマン」面白かったですよ、あれやってくださいとリクエストされてK氏が「あれはなんだ~」と空を指さして叫んだ、というできごとを私は覚えている)。
 デスレッドをあやつる宇宙人に殲滅させられた宇宙人が発した警告(対抗手段も含む)を親子孫三代かけてやっと解読したと思ったら、デスレッドがやってきてしまった、という設定が面白い。この作品、いくらでも続編ができそうなんだけど作られていないのかな。
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「全国自主怪獣映画選手権熱海傑作選2021」
 上映作品は、「県立武蔵野魔法高校にんきもの部ドラゴン狩り物語」「新モモトラマン2019」「惨殺巨獣バリギュラー」「リトル」「UNFIX 2021春の特別総集編」の5作品。最後の田口監督の作品は、町内会の会合があって6時までには家に帰らねばならなかったので、2/3くらい見たところでタイムアップ、やむを得ず会場を後にした。
 この中で特に面白かったのは最初の2つ。どちらもすごい特撮はしてないけれど笑える話になっていて、実際、会場全体が笑いの渦につつまれました。「県立武蔵野魔法高校にんきもの部ドラゴン狩り物語」は「ハリーポッター」のパロディで30分近い時間飽きさせない展開。「新モモトラマン2019」は、前回見た中で一番面白く感じた、一人で自宅で撮影している作品の田中守監督(田中安全プロレス)の新作で、5分という短さ(自分たちが8ミリフィルムで自主制作をしていた頃は5分という長さは普通で、10分を超えてくると長編だなあ、という感じであった)の中に、特撮映画をどうしても作ってみたかったんだよ~、という思いが凝縮されている。
 「惨殺巨獣バリギュラー」は「ウルトラマン」のギャンゴの話に似ている作品。爆笑2作品のあとではちょっと可哀そうに思う、なかなかのでき。特撮シーンよりも川の中で殴り合いをしているシーンの方に、よく撮った、と感心してしまう。「リトル」は日大芸術学部映画学科の学生の卒業制作。女子大生が小犬くらいの怪獣を見つけて育てていくが・・・という作品。指導教官の手塚昌明監督が怪獣を研究している大学教授ということで出演(声だけだけど)。これもきちんと作られていて好感が持てる。女性を主人公にした作品であるのがいい。
 前回より観客が多かった(ほぼ満席)ので、前回の話が伝わって見に来る人が増えたのかな。そうであるなら、とても良いことだ。自主制作を見せあい、作者同士、あるいは、作者と観客が交流する場がある、というのは次世代のクリエイターを生み出す場として大事だと思う。そういう意味でも、この企画がある熱海怪獣映画祭が末永く継続していってほしいなあ。

 

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2019/08/12

箱根シンコペーティッド・ドライブ

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 昨日、家族で箱根に行ってきた。娘の行きたいところ、まずは箱根神社へ。中国人観光客が多く、芦ノ湖畔の鳥居のところでは、今まで見たことないくらいのインスタ映え写真撮影の列ができている。このところ毎年この時期に来ているが、今年が一番遅出だったので、初めてこのことに気が付いた、ということかな。11時を過ぎたのでランチをどうするのかなと思ったら、仙石原の星の王子様ミュージアムへ、という指示が娘から出た。ここへも何度か出かけているが、レストランを利用するのは初めて。30分ほど待って、一番奥の三方を壁に囲まれた席に案内された。なかなか落ち着ける席である。食事をしてから、園内を見て回り、出口のミュージアム・ショップへ。土産物を一通り買い終わったところで、近隣観光施設のパンフレットやポスターを見て、娘が一度実物を見てみたかった現代アートをポーラ美術館で見られるということを知り、予定にはなかったが、ポーラ美術館へ。
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 娘が見たかったものは、「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」という企画展の、円形の浅いプールに白い陶磁器の大中小のボウルを浮かせて水流で微妙に揺らぎながら流されるボウルが衝突して音を出す(ボウルのサイズがうまく設計されていて和音が響く)という、セレスト・ブルシェ=ムジュの《クリナメンv.7》。物理法則に基づく作品なので自分もしばらく見入ってしまい、眺めながら、流体運動のカオス、運動量および角運動量保存則、固有振動等々、考えた。気が付いた時には、一緒に見始めていた人たちはすっかりいなくなって私と娘だけに。妻は先に進んで、ピアノを弾く女性をビデオで撮影した作品のところにいた。このシンコペーション展で、もう一つおおって思ったのは、壁を覆う巨大な白黒パターンの作品で、なんだこれは地層の断面図や大気の流れの構造を示した図みたいだと思ったアブデルカデル・バンシャマの《神秘の大地》。解説文を読んだら、自分が思った通りのことが書かれてて、苦笑。
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 帰りは、久しぶりに芦ノ湖スカイラインを通り、通称やぎさんのレストハウスで休憩して展望台まで山登り。富士山は雲の中だが、駿河湾側は雲がなく裾野から沼津、三島の街がよく見える。多分小さくてわからないが我が家も見えているはずである。さて帰ろうと走り出したら、料金所の手前の音楽舗装がエヴァンゲリオンの主題歌だったのに驚いた。相当前にここを通ったことがあるが、その時には別な曲だった気がする。この音楽舗装の前にかなり急な長い下り坂があるが、わがシトロエンC4ピカソ(そういえば、ポーラ美術館でピカソを見たのだった)のアイシン製6ATは3または2速のままエンジンブレーキが十分に効く状態を維持して、フットブレーキを使いすぎることなく、安定して走り抜けることができたのであった。
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2017/09/10

フラガール再び

 9月3日に熱海のアロハフェスティバルに行った。娘がタヒチアンダンスを始めてその教室で参加することになったからだ。実は10年近く前にもこのフェスティバルに娘が出て見に来ている。

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 熱函道路を久しぶりに走った。このくらいの流れのいい山坂道はちょっとしたドライブにちょうどいい。大人4人乗っても安定して曲がってくれるC4ピカソは運転していて楽しい。速度が上がりすぎないように自制するのに苦労するほど。峠から熱海の町中に下る道は急坂だが、この坂を走り始めてすぐに、アイシン製のATは2速固定になり、エンジンブレーキが利く状態になった。C4のAL4ではマニュアルモードで2速固定にして走った記憶がある。さすが、アイシン。帰りにこの道を上るときも力不足を感じず、思ったように走れる。AL4だとこのような状況でアクセルを踏んでも、なかなかすぐに加速してくれず、もどかしい瞬間があったが、それは全くなくなった。

 娘の集合時間にあわせて会場に着き、実際にステージに立つまで時間があるので、以前来た時に入ってみたいと思った、洋食の老舗スコットの本店で昼食を食べた。懐かしい洋食屋の味である。

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 10年前より参加者、観客、出店が増え、街中を歩いている観光客も多くなっていて、復活してきたなあ熱海、と思う。スコットのそばの、わんたん屋というラーメン屋に長い行列ができているのには驚いた。この店は昔から知っている人は知っているワンタンメンがおいしい店だが(四半世紀前に食べたことがある)、10年前にはこんな行列はなかった。この辺だったはずだけどと見つけるのに苦労したくらいだ。


 アロハフェスティバル開催と同じ土日に沼津のキラメッセでALCの輸入車展示会があった。シトロエンC3の新型が来るというので、ほぼこれだけを目当てで土曜日に見に行った。顔つきはピカソ的だが、全体に形は今までのものより普通(というよりも、兄弟車のプジョー208に近い形)になっている。一方、内装のデザインは、シトロエンらしさにあふれている。ありふれた安い素材もデザイン一つで見栄えが変わるという良い例である。また、シートの座り心地はあたりが柔らかく、やや硬めのC4ピカソより、いい感じである。


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2013/07/29

亜里屋復活

 沼津の夏祭りに出かけたとき、仲見世のインドカレー屋Magic Indiaだったところに、~アリア(~の部分は良くわからず)というタイ料理屋が新規オープンしていた。それで、今日、ランチを食べに行った。エビチャーハン定食を食べたのだが、その味やメニューは、中央公園の隣にあった亜里屋を思い出させた。さらに、調理をしているおばさんに見覚えがある。それで、会計時に訊いてみたら、大正解、亜里屋のおばさんだった。2008年に母親の体が悪くなって店を友人に売ってタイに帰国していたそうだ。カレー系はシーサッチャナーライより美味しかった記憶があるので、グリーンカレーなんかはこの店で食べることが多くなりそう。

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2012/12/23

情熱のピアニズム、貸切でした

 ジョイランド沼津で、フランスのジャズ・ピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニのドキュメンタリー「情熱のピアニズム」マイケル・ラドフォード監督が上映中なので見に行った。日曜日の夕方の回だが、私以外に入る人はなく、貸しきり状態。私が来なければ上映しなかったのかなあ、と思う。
 ペトルチアーニのCDは、亡くなって2年後の2001年に出た父親とのデュエット・アルバム「CONVERSATION」と、もう一枚持っているはずだが、そのもう一枚が見つからない。全身の骨が折れて生まれてきて、成長不全というハンディキャップを持ちながら、それを感じさせない音楽性。その音楽がいかにして生まれてきたのかを確認することができるドキュメントだ。
 見ていて、まるでカートゥーンのキャラクターのようだ(これは良い意味で使ってます)と思ったら、画面に天使と悪魔が耳元でささやくカートゥーン(「トムとジェリー」のようなメジャーなものでなくって、何かは不明)が出てきて、びっくり。
 チャールズ・ロイドとかリー・コニッツとかCDでその演奏は聴いているんだけれど、実際の演奏の様子を見たことのない有名ジャズ・ミュージシャンの貴重な映像も見られたのが、余計に得をした気分になった。
 
 ショパンのお墓の隣に埋葬されているのを、この映画ではじめて知った。


 この映画とは直接関係ない話だが、映画を見た後に移転し新装オープンしたボルカノで久しぶりに食事をした。広くて明るい店内になって、穴倉のような地下の店のイメージはなくなっていて、ちょっと違和感を感じた。でも、イタ飯屋というより昭和の洋食屋を思わせるすっきりした店内は、その味と共になんとなく懐かしい雰囲気だ。

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2010/11/15

ボルカノ・スパはあんかけスパより古い!?

 今、テレビの「帰れま10」で名古屋めしベスト10というのをやっている。あんかけスパがその中に入っていたのだが、あんかけスパの始まりは31年前だという。沼津にボルカノ(その姉妹店の伊太楼、マルコも)という私が高校時代から通って食べているほかの店とは違うスパゲティが、最近、この名古屋のあんかけスパとほとんど同じものだということを知った。自分が高校生だったのは40年も前で、ボルカノはそれ以前からあったはずだから、ボルカノの方が先だということになる。ボルカノでは、昔の洋食屋さんのスパゲティ、といっているので、あんかけスパの源流はもっと遡るのではないのか? 

 この番組で、すがきやのラーメンや台湾ラーメン(最近増えている)も名古屋発祥だと知った。どちらも、沼津で食べられる。東京のものは普通にあるんで(これもだいぶ前のテレビ番組で知ったのだが、子供の頃から通っていたラーメン屋にサンマーメンというメニューがあったが、これは、横浜から沼津の間にしかないラーメンだそうだ)、西も東も食べられるのは、やはり、地の利というべきか。

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2010/10/10

タイから来た仏像

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 菩提寺・大中寺にタイのワット・サケットから仏像が昨年贈られて、本日開眼法要があり、妻と参加した。大中寺の山門にタイの国旗と日本の国旗が掲げられている。ここをくぐると、タイ料理店シーサッチャナーライのおじさんが道案内で立っている。10年以上前から月1回くらい通っている店なので、向こうも私の顔を覚えてくれていて、挨拶をしてくれる。さらに本堂の出入り口には料理を作っているおばさんとおねえさんがいて、私たちの顔見て、ちょっとびっくりしたように声をかけてくれる。

 本堂に入り座る場所を探すと半分がすでにタイの人たちで埋まっている。沼津近辺にいるタイ人総集合という感じがする。

 法要は日本式(大中寺は臨済宗妙心寺派なのでそのスタイルである)で行われた後、タイ式(ワット・サケットからきたお坊さん4人)で行われた。タイ式に変わるときに、本尊、タイから来た新しい仏像と結ばれた糸が参列者全員に回された。タイのお経は、少々メロディがあり、リズムも心地よい。
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 ワット・サケットをかたどった金の仏塔も贈られてきており、本堂と山門の間に置かれていた。その形を見て、ワット・サケットって黄金山寺院のことだったんだと合点がいった。ホスト・ファミリーにバンコク市内をホンダ・アコードで案内されたときに、王宮近くで小高い丘の寺院の横の道を通るときに、これが黄金山寺院と説明された、急坂で登っていく道のついた丘全体がお寺、という形そのものであったのである。
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 法要後、書院の方で、タイ舞踊を見ながらの昼食会。シーサッチャナーライの人たちがいたのはこのためか、と思うタイ料理が用意されている。タイ舞踊の方は、音楽のかけ間違え等あり、何度かやり直すという、タイらしい大らかさ。日本人向けに栗ご飯など用意されていたが、あのおばさんの作ったタイ料理があるのを食べないで帰るのはもったいない。ということで、キーマカレーのようなひき肉料理と中華料理的な肉野菜炒めをタイ米のご飯の上にのせて食す。シーサッチャナーライのメニューよりさらにスパイシーで、本当のタイの味だ(私はタイに行ったときにホームステイしたので、向こうの人が普通に食べている料理を食べている)。美味しいのだが、多くの量を一度に口には運べない。11年前に恐る恐る食べたことを思い出した。
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2010/01/30

亜里屋なしや

 今日の昼、本当に久しぶり(つらつら思い出してみたら、5年ぶり!)に中央公園西側のタイ料理屋亜里屋で食事をした。自分の顔を覚えてくれた大柄のタイ人のおばさんに、ひさしぶりだねと声をかけられるのではないかと思っていたら、小柄なタイ人のおばさんが出てきて、拍子抜け。タイ風お粥とソムタム(パパイア・サラダ)を頼む。お粥は、シーサッチャナーライのとはちがって、パクチー(コリアンダー)の葉が入っていて、量もたくさんある。ソムタムはキャベツがついていなくて、辛さを調節するには、おかゆを食べるしかない。日本語が上手なアメリカ人客もソムタムを辛い辛いと言って水をお代わりして食べている。駐車場の便が良ければ、この亜里屋にも頻繁に来ても良いのだがなあ。

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2009/11/03

プールに入りタイ

 先日の日曜日、11月なのに夏日になった暑い日に、お昼をタイ料理屋シーサッチャナーライで食べ、その後、シネプラザ・サントムーンで「プール」を見た。実にタイな半日だった。

 シーサッチャナーライへは妻と行ったのだが、メニューを見ながら、これはどんな料理?食べたことある、という会話をしながら、タイに行ったときにも食べた記憶がない、未だ頼んだことのない料理を見つけた。シーサッチャナーライのメニューは、全ての料理が写真で示されていて、タイ語と日本語で料理名があり、人気メニューには更に簡単な日本語で説明が付いているのだが、この料理にはタイ語しか書かれておらず、写真では何かスープのように見える。でも、何が入っているのか分からない。それで、お店のおねーさん(タイ人)に訊ねた。そしたら、卵焼きが入っている辛くはないスープだという。写真では油揚げか薩摩揚げのように見えたきつね色の平べったい物体は、卵焼きだったのである。それで、勇気を出して注文してみた。
 これが、やっぱり、美味しい。シーサッチャナーライの料理は基本的のどれも美味しいのだが、スープにつかって汁を含んだ卵焼きが、不思議な食感である。卵焼き料理は、タイに行ったときに、オムレツ風の物が何度か出てきて食べたが、それとは違う。タイのガイドブックなどでもこのような料理が出ているのは見たことがない。おばさんのオリジナル料理かも。

 シーサッチャナーライの美味しい料理でお腹がいっぱいになり、口の中にもタイ料理の残り香がある状態で、全編タイのチェンマイで撮影された「プール」を見る。ゆったりと流れる時間、きらめく光、乾期(冬)と思われる季節の気持ちよさそうな風、ビーという名の少年、それらすべてが自分が肌で感じたちょうど10年前のタイの記憶を蘇らせる。チェンマイには行ってないが、東北地方のウボンラチャタニに行った時のこと、バンコク郊外のホームステイ先のこと、ああ、もう一度、あの時間の中にいたい・・・


 はるな愛がタイのニューハーフコンテストで優勝したというニュースが入ってきたが、その会場はパタヤのティファニーという有名なニューハーフショー劇場であった。10年前、ホスト・ファーザーに行きたければ連れてってあげるよ、と誘われたのが、この劇場だった。その頃は、タイのニューハーフのレベルの高さを知らず、体調も不安だった(風邪気味で出かけた)ので、断ってしまったのだが、つくづく、連れていってもらうべきだったと、後悔している。

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2009/08/21

レンズのおいしいレストラン

 シグマの24mmF1.8レンズだが、娘が私より良く使っていて、D90の18-105mmのキットレンズより、料理が美味しそうに撮れることに気付いていた。三島の大社のお祭りに出かけて寄った和風喫茶「欅」で、かき氷やクリームあんみつなど注文した品をちょっと撮影してみようかとD90を出したら、娘が、24mmのレンズの方が美味しそうに撮れるよと、言ったのである。それで撮ってみた。確かに、明るいレンズで被写体に寄れるので、美味しい写真が撮れる。旅行先での食事など、今までコンデジで撮ってたが、これからはシグマのレンズで撮ることになるのは確実である。

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 広小路のイタリアン「地中海」でも撮ってみた。

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 どちらも上の写真が娘の撮影である。

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