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2024/12/31

2024年に劇場で見た映画

 今年、劇場やそれに準ずる所で見た映画は74本。うち短篇が10本。旧作のリバイバル上映が14本(午前十時の映画祭で「宗方姉妹」「小早川家の秋」「ネットワーク」「チャイナタウン」など、「ショコラ」「フォロウィング」も見た。アニメでは「千年女優」「雲のむこう、約束の場所」「火垂るの墓」「ルパン3世カリオストロの城」など(前2本は初見))。新型コロナ感染症のため配信という形で公開されただけだったディズニーの長編が2本(「あの夏のルカ」「ソウルフル・ワールド」)。地元開催のしずおか映画祭で劇場では見ていなかった「わが母の記」。こういう旧作の方が心に残る1年だった。

 で、今年の新作映画で自分の好みのベスト10(順不同に近いがなんとなく気に入った順)

1 流転の地球-太陽系脱出計画-
2 DOGMANドッグマン
3 ロボット・ドリームズ
4 めくらやなぎと眠る女
5 リンダはチキンがたべたい!
6 デューン砂の惑星PART2
7 画家ボナール ピエールとマルト
8 憐れみの3章
9 瞳をとじて
10 オッペンハイマー

次点(10番目とは入れ替わってもいいかもと迷った作品)
  マッドマックス:フュリオサ
  きみの色
  お隣さんはヒトラー?

 10番目が「オッペンハイマー」になったのは、NHKで「量子もつれ」の番組を見て、そういえば来年は量子力学100年だと思った影響が出たかも(量子物理学の立役者たちがこんなにたくさん登場する映画は他にない)。

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2024/12/25

タイヤが鳴かない

 今日、映画を見にBiViという商業施設に行った。ここの駐車場は床が普通のコンクリートではなくリノリウムみたいな表面になっていて、ハンドルを操作するたびに、タイヤがキューキュー鳴っていてのだが、今日は全然音がしない。プライマシーでは出ていた音がしないのである。とりあえず、タイヤを新しくして、一番、びっくりした出来事であり、はっきりとわかる違いである。XLなので変形しにくいのかな。

 因みに見に行った映画は「ドリーム・シナリオ」である。途中まで面白かったのだが、だんだん尻すぼみ。A24製作の映画ってあたりバスレが大きい気がする(もちろん、自分にとって、である)。

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2024/12/20

C4ピカソの新しいタイヤ

 9年目の車検も近づいてきて、タイヤがそろそろ換え時かなあと思って、右前輪のサイドをみるとほぼ山がなくなってきている。このタイヤより長く使っている後輪の山はまだあるが全体に劣化してきている様子が見て取れる。今まで、タイヤはディーラーで、純正ミシュラン・プライマシーに換えてきたが、今回は4本いっぺんに換えたいので、できたら経済的負担が小さい方が良い、ミシュラン以外のタイヤも試したいということで、タイヤショップで交換することとして、近所のショップをいくつかまわり、ネットでも調べてみた。
   結論として、経済最優先。TIREHOODでピレリのパワージィPOWEGYが純正ミシュランの半額くらいで買えるということで購入し、最寄りのオートバックスのタイヤ館で取り付けてもらった。XLタイヤだから指定空気圧より高い290kPaで使うように指示されたが、今までも基本的に290kPaに合わせてきたので大丈夫ですと、返答。タイヤのグレードとしてはプライマシーより下になるものだと思うが、205/55R17というサイズはそれなりの性能のものにしかないので、お買い得商品と思ったわけである。まだ、換えたばかりで、どんなタイヤかはかわらず、これからおいおいわかってくるだろう。

Dsc_1387 Dsc_1392 

 因みに、プライマシー4の走行距離は、前輪26959km、後輪34444kmだった(前回のタイヤ交換から前後のローテーションはしていない)。

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2024/12/15

沼津に怪人現る

映画空間 中野 さんのチャーリー・バワーズ上映会の第3回にやっと行くことができた。会場は、入サ岩﨑商店(だったところが、現在貸しアートスペースのようなものになっている。2階には宿泊もできるそうだ)。今回は『怪人現る』である。サイレント時代のバワーズの傑作である。輸入盤のBDを持っていて、静岡シネギャラリーでの劇場公開で見た以外にも何度か家のテレビで見ているわけだけれど、こういう上映の形で見ると、今まで見落としていた(あるいは、見た瞬間には何か思ったが忘れてしまった)ところに気が付けるのがいい。今回は次の2点。
 その1 ストップ・モーション・アニメーションは、同時期の「キング・コング」のウィリス・オブライエンより、ずっと上手いと思う。昨年熱海怪獣映画祭で見た「ロストワールド」と比較上映はできないか?
 その2 ノーマン・マクラレンが「開会の辞」でやったことをすでにやっている。マクラレンの手法はピクシレーションと呼ばれるけれど、ピクシレーションの先取りである。「開会の辞」を見た時、どうしてこんな発想ができるんだろうと思ったが、バワーズという驚異の先駆者がいたのであった。多分、マクラレンはバワーズは知らずに作っていたような気がするが、本当は見ていたりして。

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2024/12/07

暦の上では12月、ロボット夢見るセプテンバー

 シネマサンシャイン沼津で「ロボット・ドリームズ」を見てきた。アース・ウインド&ファイアーの「セプテンバー」を使っているのに、おお、と思う。一切セリフのないこの映画で、この曲の歌詞がセリフ替わりでもある。もう一度この曲が印象的に使われるのに感激。この曲をこのように使っていることだけで大好きになってしまう作品である。実写映画的なカット割りが良い。タイトルの「ドリームズ」は名詞ではなくて動詞であることに途中で気づく。画面の片隅で色々オマージュを捧げているようなのであるが、その中にマジンガーZがいるように見えた。

 スペインの実写映画監督がアニメも作る、ということでは、フェルナンド・トルエバの「チコとリタ」(2010年)というキューバ出身のジャズ・ピアニストを描いた作品を思い出す。この作品はとある映画祭で一度上映されただけで一般公開されなくて、輸入盤DVDで見たのだけれど、音楽と一体となったアニメーションが心地良かった点では、「ロボット・ドリームズ」と共通する。スペインのアニメーターでこの両方に関わったという人はいるのかな?

 

 この映画を見た日、サングリア沼津店に行き家族でスペイン料理ランチ。サングリア沼津店が来年の1月半ばに閉店してしまうと聞き、妻の還暦祝いを兼ねて、閉店を惜しんだのであった。スペインが主な舞台の「サラゴサ手稿」も読んでいるところなので、スペインな半日であった。

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2024/12/02

ゲームを捨て、野に出よう

 「リトル・ワンダーズ」をシネマサンシャイン沼津で見た。昔見た「グーニーズ」とかと同様の悪ガキ映画だけれども「スタンド・バイ・ミー」みたいな味もあるかもしれんと思いつつ見たが、子供も大人も女性陣が男性陣をリードするところが現代的な、案外ストレートなお子様冒険映画であった。ゲームするよりは余程面白い実体験をしているのに、やっぱり、ゲームをしたいのね、という終わり方。ゲーム始めたけど面白くないから山でキャンプでもしようとアリスがヘイゼルを誘う、なんていう終わり方を見たかった。

 ジョイランド三島で「画家ボナール ピエールとマルト」を見た。ボナールってこんな裸婦を描いていたのかと、家に戻って美術出版社「世界の巨匠 ボナール」を久方ぶりにしげしげと見直した。映画での再現された絵の方がエロスを感じさせるのは、モデルのマルト(セシル・ドゥ・フランス)の裸体も目にすることになるためか(ただし、一番エロテシズムを感じたのは、裸体ではなく、列車の座席に横たわるマルトのスカートの裾から出たふくらはぎの曲線であった)。チラシにも使われているラストシーンの絵は「花咲くあんずの木」という題で白黒図版だった。黄色が確認できず残念。アンドレ・テシネの「野生の葦」を思い出させるようなセーヌ川(の支流?)に裸で飛び込むシーンは、いかにもフランス映画だなと思う。ルネ(ステイシー・マーティン)という美術学生の愛人とのエピソードは創作のようだ。
 ボナールの盟友のヴュイヤールも出てきたので、「世界の巨匠 ヴュイヤール」も引っ張り出して眺めてみた。この映画の主要登場人物の肖像画を描いていて、ボナール夫妻は勿論、当時のサロンの中心にいたミシアやその夫ダナ・ナタンソン、更には自画像もあり、これらの肖像画に、演じた役者が皆似ている。不思議なのはマルトで、セシル・ドゥ・フランスはヴュイヤールの肖像画には似ているのに、ボナールの絵の中のマルトとはあまり似ていない。 
 土曜日に見に行ったのに観客は私一人(朝一だったからか)。こういう映画を上映することを決めたジョイランドに感謝。

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