DUNE/デューン砂の惑星
「DUNE/デューン砂の惑星」を地元のIMAXで見た。昔見たデビッド・リンチ版より丁寧な展開でこのペースでは2時間半を超える上映時間でも完結しないぞ、どこかで加速する?と思っていたが、最後まで原作を知らない人でもついて行けるペースは守られて、え、ここ(原作のほぼ半分位の所)で終わるの、であった。調べてみたら、2部作で構想されているとのこと。だったらタイトルにそれを示唆するものが入っていてもいいんじゃない、と思う。というわけで、この後に続く後半部分を見て見ないと、この映画について本当の評価は下せない。ただ言えることは、3時間近い間、「長い」と感じることなく、この世界に引き込まれていたということ。
原作はエコロジーSFの嚆矢と言われたものだが、21世紀になって映画化するということは、エコロジーということが原作が書かれた時代よりも身近になり現代の大きな課題になっていることに対する何らかの視点があって良いと思うのだが、残念ながら、そのような視点は感じられない。
原作については、だいぶ前に新訳が出ていて、それで読み直してみようと思っていたが、まだ実行していない。映画を見た後、書店に寄って上中下の3巻になっているこの新訳の文庫本を確認した(映画がどこまでだったかの確認も含めて)。カバーは、この映画のスチール写真を使ったものに変わっていた。そろそろ買って読もうか。それとも図書館にありそうだから借りて読むか。旧訳のタイトルが似ているレムの「砂漠の惑星」の新訳「インヴィンシブル」を読んだけれど、初めて読むような感じであった。「砂の惑星」も同じように感じるだろうな。
| 固定リンク
コメント