« 2021年5月 | トップページ | 2021年7月 »

2021/06/27

ヒューズボックスおよびタイヤ交換

 わがシトロエンC4ピカソの、ライトの警告からわかった誤信号を出すヒューズボックスの取り換えだが、やっとこの週末で行った。後輪のプライマシー3にスリップサインが出てしまったので、この2本のタイヤをプライマシー4に替えるということも一緒にやってもらった。タイヤについては車検時にすでに、そろそろ替え時が近いですと言われていたものだ。今回、車を預けるなら一緒に、ということである。記録を調べてみると、このタイヤは27348km走ったことになる。ちなみに、出費は、部品代と工賃合わせて12万弱。タイヤはローテーションしてもらって、新品の方が前輪に、あと1年もつかどうか位に減ってきた方が後輪である。ヒューズボックス交換時に思わぬ電気信号系のトラブルが出たということで、半日で終わる予定の作業が2日間になってしまったのにはちょっとびっくり。代車は、ライト・チェックの警告をよく調べてもらった時と同じプジョー5008であった。

| | コメント (0)

2021/06/19

トマス・ピンチョンのブリーディング・エッジ

 ピンチョンの新作「ブリーディング・エッジ」読了。主人公から極端に離れることなく叙述されていくので、ピンチョンの小説としては今までになく読み易い。2001年のニューヨークが舞台で、9.11に関わる国際的陰謀(?)に気付いた2児の母マキシーンのアニメ的探偵アクションと昼メロ的ホームドラマが、アクロバット的に結合している。百科全書的と言われるあらゆるものにこだわった記述はこの作品でも全開。年代的にインターネットやゲーム(ナムコのアーケードゲームやニンテンドーの家庭用ゲーム機からネット上の怪しげなものまで)に関するものが多い。そういう意味で、現在の若者がピンチョンを初めて読むには最適な作品だと思う。
 個人的には、「ダフィー・ダックみたいに暴れたくなる衝動」「平和目的の活動をする、モスラみたいなバタフライ」といういつもの調子の表現にニヤリとし、ロシア系登場人物の「『霧につつまれたハリネズミ』、あれは史上最高のアニメーション映画」というセリフに思わずひっくり返る。また、自動車に関する記述もマニアックなのだが、その中でも、「シトロエン・サハラは六十年代に製造された時代物で前後二基のエンジンを付けた砂漠仕様の四輪駆動、(中略)ふつうの2CVと同じに見える」には宮崎駿か、と思う。
 巻末にニューヨークの地図があり、帯には、主要登場人物(47人)一覧があり、本文を読みながら、ここはどこ?あれ、この人、誰?、と思った時に役立ってありがたかった。

| | コメント (0)

« 2021年5月 | トップページ | 2021年7月 »