箱根シンコペーティッド・ドライブ
昨日、家族で箱根に行ってきた。娘の行きたいところ、まずは箱根神社へ。中国人観光客が多く、芦ノ湖畔の鳥居のところでは、今まで見たことないくらいのインスタ映え写真撮影の列ができている。このところ毎年この時期に来ているが、今年が一番遅出だったので、初めてこのことに気が付いた、ということかな。11時を過ぎたのでランチをどうするのかなと思ったら、仙石原の星の王子様ミュージアムへ、という指示が娘から出た。ここへも何度か出かけているが、レストランを利用するのは初めて。30分ほど待って、一番奥の三方を壁に囲まれた席に案内された。なかなか落ち着ける席である。食事をしてから、園内を見て回り、出口のミュージアム・ショップへ。土産物を一通り買い終わったところで、近隣観光施設のパンフレットやポスターを見て、娘が一度実物を見てみたかった現代アートをポーラ美術館で見られるということを知り、予定にはなかったが、ポーラ美術館へ。
娘が見たかったものは、「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」という企画展の、円形の浅いプールに白い陶磁器の大中小のボウルを浮かせて水流で微妙に揺らぎながら流されるボウルが衝突して音を出す(ボウルのサイズがうまく設計されていて和音が響く)という、セレスト・ブルシェ=ムジュの《クリナメンv.7》。物理法則に基づく作品なので自分もしばらく見入ってしまい、眺めながら、流体運動のカオス、運動量および角運動量保存則、固有振動等々、考えた。気が付いた時には、一緒に見始めていた人たちはすっかりいなくなって私と娘だけに。妻は先に進んで、ピアノを弾く女性をビデオで撮影した作品のところにいた。このシンコペーション展で、もう一つおおって思ったのは、壁を覆う巨大な白黒パターンの作品で、なんだこれは地層の断面図や大気の流れの構造を示した図みたいだと思ったアブデルカデル・バンシャマの《神秘の大地》。解説文を読んだら、自分が思った通りのことが書かれてて、苦笑。
帰りは、久しぶりに芦ノ湖スカイラインを通り、通称やぎさんのレストハウスで休憩して展望台まで山登り。富士山は雲の中だが、駿河湾側は雲がなく裾野から沼津、三島の街がよく見える。多分小さくてわからないが我が家も見えているはずである。さて帰ろうと走り出したら、料金所の手前の音楽舗装がエヴァンゲリオンの主題歌だったのに驚いた。相当前にここを通ったことがあるが、その時には別な曲だった気がする。この音楽舗装の前にかなり急な長い下り坂があるが、わがシトロエンC4ピカソ(そういえば、ポーラ美術館でピカソを見たのだった)のアイシン製6ATは3または2速のままエンジンブレーキが十分に効く状態を維持して、フットブレーキを使いすぎることなく、安定して走り抜けることができたのであった。
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