そこまでして行きたい学校
パスカル・プリソン監督「世界の果ての通学路」をジョイランド沼津で見た。今回もまた貸し切りに限りなく近い観客数。ケニア、モロッコ、インド、アルゼンチンの地方のそのまたはずれの田舎から片道1時間以上かけて学校に通う子供たち。この景色と子供たちの表情が素晴らしい。特に学校にようやくたどり着いて、教室で生き生きとした表情で学ぶ姿が良い。この映画で一番いいなと思ったのは、体が不自由でオンボロ車椅子に乗って通学している男の子が弟たちの力で遅刻ぎりぎりで学校の門まで来て、クラスメートたちがたくさん駆け寄って車椅子をみんなで押して教室まで行くシーン。
ところで、邦題の「世界の果て」という言葉は原題にはないし、映画自体もそう捉えてはいない。日本人から見たら「世界の果て」に見える場所ではあるが、そこにいる人たちにとっては自分の世界の中心である。わざわざ「果て」という言葉をつける必要はあったのか?
エンドタイトルの最後に、あのディズニー・プロがフランスでの配給会社であることが書かれていた。イッツ・ア・スモール・ワールドにつながるドキュメンタリーではある。
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