« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »

2014/05/30

C4、9年車検

 本日愛車が車検から戻ってきた。来月半ばで、10年目に突入。今月初めにエンジン不調で修理したので、特にお金のかかる整備内容はなく、オイル&エレメント、ワイパーブレード(純正品は高い!)、ボーレンフィルター、リアウインカーバルブ交換で済んだ。非常発炎筒が期限切れということで、LEDランプの非常信号灯に換える、という思わぬものもあった。これらと車検の基本整備料金合わせて8万円弱。自賠責などの諸費用は7万円弱。計15万円弱。

 10年前はローバー・トゥアラーに乗っていて9年車検をした後に次の車検はないなと判断して、自動車ディーラー巡って気になった車を片っ端から試乗して1年後シトロエンC4にたどり着いたのだった。そのとき、トゥアラーより車検を1回多く通して、自分の定年まで乗ってやろうと考えた。とりあえず、そのとき考えたのと変わらず、まだまだC4に乗り続けるつもりではある。

 車検中の代車は、旧型のC3だった。10年前にC3が日本で販売され始めたときに、その当時シトロエンを扱っていた東部サービスという輸入車ディーラーに見に行ったのだった。そのとき、シトロエンって、やっぱり不思議な魅力があるなと思ったのが、C4につながったように思う。旧型のC3だとちょっと後席が狭いのが難点。現行のC3は少し大きくなっているので、定年後に乗る車の候補としてはC3はありだな、と思う。C4をずっと持ち続けて、ホンダのS660を買う、というのもちょっと考えたりしている。デザイン的には現行ランチア・デルタのあの5ドアのスタイルがいいなと思うのだが、価格が折り合わない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014/05/18

キャブ、ルイの芸が残された・・・ベティ・ブープDVDvol.3

'BETTY BOOP THE ESSENTIAL COLLECTION VOLUME 3'のDVDがやっと発売になって入手した。この3巻は、ジャズの巨人ルイ・アームストロングやキャブ・キャロウェイとの共演作を中心に集められている。「ベティ・ブープ伝」で筒井康隆も未見と書いている末期作品もなかなか貴重。収録作は以下の通り(邦題は筒井康隆「ベティ・ブープ伝」による)。

1 Minnie the Moocher 1932年「ベティの家出」
2 I'll Be Glad Where You're Dead You Rascal You 1932年「ベティの蛮地探検」
3 Mother Goose Land 1933年「お伽の国訪問」
4 The Old Man of The Mountain 1933年「ベティの山男退治」
5 I Heard 1933年「ベティの炭鉱奇譚」
6 Ha!Ha!Ha! 1934年「ベティの笑へ笑へ」
7 Stop That Noise 1935年「ベティの都落ち」
8 Service with a Smile 1937年「ベティのモダンホテル」
9 The New Deal Show 1937年「ベティのステージ・ショウ」
10 Be Up to Date 1938年「ベティの出張販売」
11 Out of the Inkwell 1938年(「ベティの催眠術」*後述)
12 Pudgy in Thrills and Chills 1938年

 1と4がキャブ・キャロウェイ、2がルイ・アームストロング、5がこの二人よりマイナーだがドン・レッドマンが自身のバンドと共に出演している作品。5の「ベティの炭鉱奇譚」は初めて見た。炭鉱夫の行進は筒井の書いているとおりちょっと面白い。この4本では、やっぱり、「ベティの山男退治」がいい。6はやっぱり、世界のありとあらゆるものが笑い出してそのまま終わってしまうのが凄い。

 7以降の6本は今回初見。

 7は、邦題に「ベティの都落ち」とあるが、実際には都会の喧騒に疲れたベティが田舎に引っ越すが、田舎は田舎でうるさく、同じうるさいなら都会の方がまだ良いという話である。8は、ホテルのクロークのベティさんが客のクレームに困ってグランピーに良いアイディアを出してもらって解決する。このクレームの一つを示すシーンで凄いと思ったギャグが1つある。箪笥の引き出しがどうしても開かなくって業を煮やした客が、箪笥の引き出し以外の部分を「引き出してして」引き出しだけが壁にくっついた状態になっているところに着替えを入れ、引き出し以外のすべてを元に戻した、というものである。

 9も「ベティのステージ・ショウ」とあるが、このステージ・ショウはペット用品ショウであって、ベティさんが色っぽく歌い踊るわけではない。グランピーは出てこないが、グランピーの怪しい発明品みたい、つまりは、実に、発明家でもあったマックス・フライシャーの趣味そのものである。10は、田舎の村に最新の電化製品を売りに来るベティさんのお話。今と同じ形の電気カミソリが出てきて、もうこの時代にこの形であったんだと変なところに感心した。

 さて、11である。「ベティ・ブープ伝」(単行本、初版)のリストでは邦題なしで、本文中でも日本未公開としか触れられていない。話は、本国のウイキによれば「風と共に去りぬ」でスカーレット・オハラの奴隷役を演じたオスカー・ポークが実写で登場しマックス・フライシャーの仕事部屋を掃除するのだが、催眠術の本を参考に画用紙上に描かれたベティに術をかけて騒動になるというものである。「ベティ・ブープ伝」のリストではこの作品の1行上に、Honest Love And Trueの邦題として「ベティの催眠術」となっている。Honest Love And Trueの本文中の紹介では、田舎芝居に出演する、となっている。また、本国のウイキでは、なんとこの作品はフィルムが失われており、残された断片や記録から、ベティさんが田舎で落ちぶれた歌手を演じている、となっている。つまり、こちらの作品には催眠術は出てこないようなのだ。ということで、11が「ベティの催眠術」として日本公開されたのではないか、と思うのである。

 12はベティ・ブープが妙に背が高くなっていてプロポーションが普通の人間のキャラに近い。愛犬パジイを連れてクリスマス休暇で雪山に出かけるベティさん。氷が張った池でスケートをするベティさん。スケート靴を履くところで見せる脚線美がこの時代の割には色っぽいベティさん。このスケートのシーンがロトスコープで作画されているのがよく分かる。つまり、本作のベティさんのプロポーションが通常よりも上下に引き伸ばされていたのは、ロトスコープ使用のためだったのだ。

 この3巻で一番残念だったのが、外箱がなかったこと。1,2巻は外箱があって、その背に全巻集めるとベティさんの顔が完成するというデザインだったので、顔が完成しないのだ。4巻の案内もまだない。この4巻にはあれが入っていないとおかしいぞ、と思いながら待っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014/05/17

長い修理終わる

 わが愛車、シトロエンC4が戻ってきた。先週一度イグニッション・コイルを取り替えて直りました、という連絡があり、夕方ディーラーに出向く約束をしたのだが、しばらくして再び連絡があって、部品を取り替えたのに警告が付いたので更に調べる、ということになった。それで、もう1週間。以前のようなコンピュータの異常か、と思ったりしていたが、なんと、取り替えた部品が不良品だったとのこと。再度新しいものに変えたら問題なし、ということであった。シリンダーヘッドからのオイル漏れも見つかって、これも一緒に直してもらった。工賃入れて5万円弱の出費。

 この半月間の代車はスズキのワゴンRだった。職場までの短距離の往復くらいなら軽でも十分かと思ったが、電線地中化工事中の埋めなおした簡易舗装のガタガタ道路を走ると、とても耐えられた乗り心地ではない。おなじ所を戻ってきたC4で走ってみたが全然乗り心地が良い。次の車の候補に軽でもいいんではと思ったこともあったが、この2週間でそれはなくなった。今月末の9年の車検を通して、そろそろ次の車の選択を本格化させようかと思っているが、C4より乗りたくなる車は見つけられるだろうか?

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2014/05/11

カメラの散歩道

フジXF-1で撮影。

Dscf3825
Dscf3824
Dscf3835
Dscf3869
Dscf3843
Dscf3848

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014/05/06

「チコとリタ」Chico & Rita フェルナンド・トルエバ、ジャヴィエ・マリスカル、トノ・エランド監督 2010年作

 「ふたりのアトリエ」のフェルナンド・トルエバ監督が作った長編アニメ「チコとリタ」のDVD(スペイン語版、英語字幕付き)を手に入れて見た。アニメの作り方としては「戦場でワルツを」と同様の手法であるのが、見初めてすぐに分かる。メイキングが付いていたので見てみたら、キューバの映画演劇学校でオーディションをして主人公の二人を選び、実写映画として公開できそうな形でトルエバ監督が、アニメーションの元になる実写映像を撮影している。トルエバ監督の演出はこの実写部分ですべて行われていると理解してよいようだ。これをアニメ化する際の「絵画化」を監督したのがマリスカルで、アニメーション製作過程の監督がエランド、ということのようだ。

 何といってもこの作品の魅力は、「ベサメムーチョ」で始まる音楽である。舞台は、1948年のハバナからニューヨーク、パリ、ハリウッド、ラスベガスと移り変わる(物語の構造としては1998年のハバナでのチコの回想という枠組みがある)ので、キューバ音楽だけでなく、40年代から50年代にかけてのジャズ、ビバップやキューバン・ジャズ、の名曲が次々と流れてくる。セロニアス・モンク、チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー等々のジャズ・ジャイアントが似顔絵で登場し、代表作を演奏する。キューバからニューヨークに渡ったチャノ・ポゾはセリフもあるし、作中で重要な役割を果たす。これらのジャズ・ジャイアントたちの演奏する音楽は、オリジナル音源を使ったのではなく、ガレスピーやパーカーと関係の深いジミー・ヒースが、オリジナルと聞き間違うような演奏のできるメンバーを集めて再現している。主人公のピアニスト、チコの演奏はベボ・ヴァルデス(撮影時なんと90才)が担当し、チコのキャラクター・デザインもヴァルデスの容貌を参考にしている。

 アニメーションとしては、リタとなかなかうまくいかないチコの内面を表現したUPA風リミテッド・アニメ・シーンが、実写を元にしていないこともあって面白い。このシーンの中に、「カサブランカ」のあの名曲をチコが演奏するという、ボガートへのオマージュ(ワーナー漫画でも何度かお目にかかる)があり、これが洒落たギャグになっている。

 大悲恋の純愛物語と思ったら、ライ・クーダーみたいな音楽プロデューサーとチコがリタのために作った曲を歌いたいという若い女性歌手により、靴磨きで生活しているチコが再発見されて、ハッピーエンドになる。

 チコがガレスピーの楽団のメンバーとしてパリに行くシーンがある。そのパリの街角のシーンで、シトロエンDSが横切る。DSが発売されるのは50年代半ばで、作品の時代設定は50年代初めなんで、ちょっと誤差がある。でも、DSを走らせた気持ちはわかる。当時の洒落たパリの街の雰囲気を示すには、DS以外にない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014/05/04

やっぱり、点火系

 以前、Depollution system faulty の警告が出て、一応エンジンに異常はないから誤動作だろうということで、我がシトロエンC4は、そのまま様子を見てきたが、数日前、エンジン始動時にきちんと燃焼していない異常回転が起きて、エンジンを切って再始動で、通常のエンジン音で回り始めたときに、Depollution system faulty がでた。今までたまに(月一回くらい)ついたときには、次もしくは次の次に車のエンジンキーを回すときには出なくなっていたのだが、今回は消えない。更に、エンジン音もなんとなく力がない。それで、ディーラーに見てもらったところ、イグニッション・コイルがだめだという診断が出た。ということで、しばらく、入院。連休が挟まるので、ちょっと戻ってくるまで時間がかかってしまうが、仕方がない。今までも、実はイグニッション・コイルが怪しかったのかもしれない。1ヵ月後に車検というタイミングなんで、車検にともなう整備が2回に分割みたいな感じである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »