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2013/07/31

宮崎駿監督「風立ちぬ」に関するツィートまとめ+α

 7月20日、レイトショーで「風立ちぬ」見た。不安だった主人公の声は、案外に合ってた。こんなに観客がいる状態で映画を見るのは久しぶりだ。

 「風立ちぬ」は、自分の作り出したものがどう使われるかについて深くは考えず、与えられた条件の中で自分の作りたいものを作る、というエンジニアの姿が淡々と描かれている。広島に原爆が落ちるまではそれで良かったわけで、そういう意味で絶妙な人物をモデルにしたといえる。

 作品中で重要な役割を果たす小道具である計算尺。ちょうどこの計算尺が電卓に取って代わられるときに学生時代を送ったから、ちょっとだけ使ったことがある。高校の数学の教科書にも載っていた。手回し式計算機というのもあったが、「風立ちぬ」には出てこない。三菱では使っていなかったのだろうか?

 朝永振一郎の「滞独日記」をもとにして映画を作っても面白いのではないかって、ユンカース工場見学のシーンを見て思った。

 久石譲のテーマ曲は、「第三の男」のテーマを連想させて意味深長。古き良き時代のヨーロッパ映画の雰囲気を出したかったのか。

 モブシーンで、動くべきものがすべて動いている!劇場アニメだからこそできる贅沢だ。

 飛行機よりも、機関車、客車、電車の描写の多さが印象に残った。


(とりあえずの結論)

 宮崎駿監督「風立ちぬ」って、人生先が見えてきた大人のためのファンタジーだと思う。

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2013/07/29

亜里屋復活

 沼津の夏祭りに出かけたとき、仲見世のインドカレー屋Magic Indiaだったところに、~アリア(~の部分は良くわからず)というタイ料理屋が新規オープンしていた。それで、今日、ランチを食べに行った。エビチャーハン定食を食べたのだが、その味やメニューは、中央公園の隣にあった亜里屋を思い出させた。さらに、調理をしているおばさんに見覚えがある。それで、会計時に訊いてみたら、大正解、亜里屋のおばさんだった。2008年に母親の体が悪くなって店を友人に売ってタイに帰国していたそうだ。カレー系はシーサッチャナーライより美味しかった記憶があるので、グリーンカレーなんかはこの店で食べることが多くなりそう。

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2013/07/21

我が家は外壁メンテナンス中

 新築丸13年を経て、外壁の再塗装のメンテナンス。家全体がシートに覆われた。このシートのせいで暑くなるかと持ったら、逆に、すだれの役をして直射日光をさえぎってくれて、涼しい。

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2013/07/20

「重力の再発見」の発見

 ダークマターの存在なしに銀河回転速度の異常を見事に説明できる理論、修正重力理論(MOG)の提唱者ジョン・W・モファットが自説を一般人向けに丁寧に解説した書「重力の再発見」(水谷淳・訳、早川書房)を読んだ。

 MOGにモファットがたどり着いた歴史と背景を説明するために、なんと9章、256ページを割いている。このところたくさん出ている宇宙論本で、このあたりのことを知っている人は読み飛ばしてもいいかも。

 10章からMOGの解説がなされる。宇宙の観測データに合わせるために自由に調節できるパラメータがないのに観測データと一致する範囲が広いというMOGの特徴が説明され、超弦理論やループ量子重力理論などよりは検証可能性が高そうな理論であることがわかる。モファットがこの結論に至り、興奮し、ついにアインシュタインを超えられると確信したことが、臨場感を持って伝わってくる。ランドールやサスキンドが自説について解説した本より、はるかに科学研究の醍醐味が感じられる。この本の一番良い点はここにある。9章256ページはこの感動を伝えるためにあるのだ。

 MOGでは万有引力定数がニュートン、アインシュタインの場合と違って、時空の変数になるのだが、それは、ニュートンが発見した万有引力のポテンシャルにプラスして、湯川ポテンシャルで表現される銀河系スケールで強く利く第5の力がはたらくという形でも表現される。湯川ポテンシャルは、湯川秀樹が強い核力を説明するために導入した中間子(メソン)を示すものだ。素粒子の標準理論ではクォーク理論によって強い核力が説明されるので湯川の名前も出てこなくなってしまったのだが、アインシュタインを超える理論に出てくるのは、我々日本人には痛快に感じられることである。
 湯川ポテンシャルが出てくるということは、この第5の力は質量を持つメソンと同様の粒子としてもあらわせるわけで、モファットはこれをファイオンと名づけている。このファイオンは、アインシュタイン理論における宇宙項と同じ役目をしている。ということは、宇宙項がダークエネルギーの存在理由なので、モファットの理論であっても、ダークエネルギーの問題は解決していないと言える。モファット自身もその点をきちんと認識している。

 MOGに興味を引かれるもう一点は、特異点を持つブラックホールが存在しないということだ。この理論が正しいのなら、ホーキングたちが長い時間をかけて議論してきたブラックホールで情報は保存されるか?ということは、まったく無駄な議論となってしまう。そうなったら面白いかも、と思う。

 
 MOGをネタにした宇宙SFって書けないかなあ。もしかしたら、すでに誰かが書いてるかな。

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2013/07/15

海の日だから海へ行こう

 本日戸田の御浜海水浴場に行ってきた。ここ15年くらい、毎年夏に1,2回行っているが、今日ほど海水浴客がいないのは初めてだった。駐車できませんといわれて、別の海水浴場に向かったときもあったのに。これが、いわゆる海水浴離れってことか。

 沼津から戸田へ行くには、三津の先から戸田峠に登って下るというルートがあるが、私は、大瀬崎・井田を通っていく海岸線を南下するルートが好きで、いつもこの道を使っている。対向車が来ると、止まって待たねばならない狭い部分もあるが、対向車を避けようとすると崖からはるか下の海に落ちそうになるような難所はすっかりなくなっていて、気持ちよく走れる道になってきている。海越しの富士山がところどころで見れるのもいい。今日の行きは霞んでいて山頂付近だけ雲の中に浮かび上がっているというなかなか見れない景色だった。

 海水浴カメラ、リコーPXを持っていった。水中撮影もしてみたが、サンゴ礁があるわけでも魚がたくさん泳いでいるでもないので、あまり面白い写真は撮れない。でも、泳いでいって沖から海岸を撮影したり泳いでいる家族を撮影できるのは、いい。

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