二人のイームズ 建築家チャールズと画家レイ
ジョイランド沼津で「ふたりのイームズ 建築家チャールズと画家レイ」(ジェイソン・コーン&ビル・ジャージー監督、2011年)見た。チャールズとレイのイームズ夫妻に関するドキュメンタリーである。この二人のイームズを兄弟だと思ってる人も多い、という話が出てきて、ああ自分もそうだった、と気づいた。
イームズは椅子で有名だ。イームズのオリジナルを見ることは少ないが、そのデザインの流れを汲む椅子はいろいろなとことにあったりする。シトロエン沼津のショールームがリニューアル・オープンして座り心地に感心したプラスティック製の椅子もその一つだ。
「フランクリンとジェファーソン展」について、今ではコンピュータによって普通になったハイパーテキストの試みを行って、フランスでは評判が良かったが、アメリカ国内では不評で、それはこの新しい試みが余り受け入れられなかった、というあたりで、ハイパーテキスト小説とも評されるピンチョンの「重力の虹」が出版されて話題になっていた頃で、ピンチョンもイームズから影響を受けたのだろうか? と思った。
全体を通して、チャールズの陰に隠れていた妻のレイの存在の大きさを強調している。
このドキュメンタリーでは、イームズ製作の映像作品のフッテージがところどころに挟まるが、IBMのために作ったUPA風アニメが気になった。全編を見たい。かつて、パイオニアから出たレーザー・ディスク「映像の先駆者シリーズ チャールズ&レイ・イームズの世界」には入ってなかった。このレーザー・ディスクには「コマ」「ハウス」「国立水族館」「おもちゃの汽車のためのトッカータ」「パワーズ・オブ・テン ラフ・スケッチ」「パワーズ・オブ・テン」の6作品が収録されている。これは数年前にDVD化されていたように思う。
私は、「パワーズ・オブ・テン」日本語版16ミリ・フィルムを所有している。元は、静岡県東部高校視聴覚ライブラリーにあったもの。ライブラリーが解散し所有していたフィルムが廃棄されると決まったときに、もらい受けたものだ。
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