恋シャンティ
ファラー・カーン監督「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」(2007年)がジョイランド沼津で1週間限定で上映されているので見に行った。インド映画を映画館で見るのは「ムトゥ 踊るマハラジャ」以来だ。「ムトゥ」でもヒロインの美しさに目を見張ったが、「恋する輪廻」もヒロイン・シャンティを演じるディーピカー・パードゥコーンが美しい。その彼女の美が引き立つように映画が作られているのが素晴らしいのだ。70年代のインド映画を再現しているシーンは、この時代の映画を見て育ってインド人には、これはああ、あれだとわかって相当に楽しめるのだろう。それを知らない私であっても、「若大将」やクレージー・キャッツの映画を思い出させる歌と踊りのシーンがあって楽しかったのだから。
ストーリーは無念の死を遂げた若い男が転生して甦り復讐するという話で、特にクライマックスではハマー・フィルムやAIPのホラー映画を思わせる耽美的な怪奇映画になっていて、それまでの歌え踊れのインド映画の南国的ノリのまま落ちをつけるのかと思わせておいての展開だったので、あっと驚く展開である。
このところ輪廻転生を描いた三島由紀夫の「豊饒の海」4部作や澁澤龍彦の「高丘親王航海記」なんかを続けて読んでいたので、何かの因縁を感じてしまう。
主題歌のオーム・シャンティ・オームの連呼が頭に残り続けている。
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