梅(続き)
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キューバの長編アニメVAMPIRES IN HAVANA (Vampiros en La Habana)1985年作を見た。「セブン・デイズ・イン・ハバナ」のエンディングのアニメが面白いとブログに書いたのを多分読んだわいポンさんが貸してくれた輸入版DVDである。オリジナルのスペイン語版に英語の字幕が入ったものだった。DVDのパッケージには、「フリッツ・ザ・キャット」以来の無軌道エロマンガ、と書かれている。確かに、アニメーションのテクニックやキャラクターはラルフ・バクシっぽい。テレビ・アニメレベルのような作画に見えながら、枚数を使いアングルを工夫したパースの付いた動きがあったりして、アニメーションのレベルは案外に高い。監督は1947年1月29日生まれのJuan Padron(ホアン・パドロンと表記するのが良いのかな?)。(誕生日は本人のHPより)
舞台は1933年。自分が吸血鬼の血を引くことを知らないトランペット吹き(トランペットの演奏は、キューバからアメリカに帰化したジャズ・トランペッターのアルトゥーロ・サンドヴァル)の青年ペピート(本名は、ジョセフ・アマデウス・フォン・ドラキュラ)が主人公。彼の父親が故郷のヨーロッパで開発した太陽光線に耐性ができる薬を小さいときから飲まされているので、普通の人間と同様にキューバの熱い太陽の下で生活している。この薬をめぐって、デュッセルドルフに本部をもつヨーロッパの吸血鬼グループと、シカゴに根を張る吸血鬼のマフィアが、ハバナに乗り込んで争奪戦。これに当時のキューバの政治情勢(独裁者マチャド将軍への反体制テロの頻発)が絡まって、大混戦である。当時のキューバのことを知っていると楽しめるギャグがたくさんありそうだが、私には良くわからない。ただただ、キューバ音楽のノリの良さにのせられて一気に見てしまったのだ。
2003年に続編Mas Vampiros en La Habanaが作られていて、こちらの予告編はyoutubeで見たのだけれど、「シンプソンズ」のようなアニメになっている。これは見てみたいと、amazon.comで捜したらDVDが売られていたので注文してしまった!
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オランダのノーベル賞受賞物理学者トホーフトの「サイエンス・ファクション」を読んだ。トホーフトが物理学界で認められたのは、ちょうど自分が大学に入った頃だったが、学部学生が最先端の論文を読むなんてことはなかったので、その名を知ったのはもっと後の量子重力系の解説本を読んだときだった。トホーフトの書いた本が日本語で読めるならと、チェックしたのが本書で、アマゾン出店の古書店で安売りしていたので買ったのであった。内容については、ちょっと拍子抜け的な部分もあった(定価で買っていたら、がっかり度はもっと高くなったと思う)。宇宙に人類が進出するのは科学的に無理、SFによくある超光速航法はありえないと、実に科学的に考察をしているのが、まじめすぎるのだ。そういう中でも、面白いのは、火星と金星の地球化(テラフォーミング)をするのに、小惑星の軌道を変えて火星や金星のそばを通過させ、最終的に火星と金星を今より地球に近い軌道に移す、という考察をしていること。これには天文学的な長い時間が必要な遠大な計画である。
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