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2013/01/14

プジョー407の夜

 「漆黒の闇で、パリに踊れ」(Une Nuit; フィリップ・リフェブル監督)をジョイランド沼津で見た。パリの繁華街の夜の治安を守る、ロシュディ・ゼム演じる警官のある一夜の出来事を時間経過どおりに描いた映画である。考えてみると、過去の回想をいきなりはさんだり、意図的に時間経過を入れ替えたりして、観客をミスリードさせてラストのどんでん返しを印象付けようとする作品もあるのだが、この映画は見事に古典的「三一致の法則」で作られているのだ。その意味でもフランス映画らしいのである。ドキュメンタリー・タッチで夜のパリを回り続けた後、夜が明けてからのあっと驚く展開があって、やられた!と思ったのであった。

 夜のパリの用心棒的主人公の警官と初めてコンビを組む若い女性警官(といっても結婚していて幼い子持ち)を演じるサラ・フォレスティエがいい。特に、どんな状況に連れ込まれてしまうのかという表情で、プジョー407を運転するのがいい。でも、それよりいいのが、覆面パトカーのこのプジョー407セダンである。パトカーとしては、他に、ルノーのセニック(多分2代目の日本には正規輸入されなかった5人乗りの方)、メガーヌ・ワゴン(最近日本にも導入されたエステートと呼ばれる最新型(これはチェックに行きたい)でなく、私がシトロエンC4とどちらにするかかなり思案した旧型)が出てくる。パリの街をぐるぐるパトロールするので、いろいろな車と行き会うが、思っていたよりシトロエンが映らない。私のと同じ旧型C4を一台確認できただけ。

 「クレージーホース・パリ 夜の宝石たち」ではパリの一流の夜のショー・ビジネス界の様子を垣間見れたが、この映画に出てくる同業者は、明らかに違法な世界に踏み込んでしまっている、有名人が匿名でやってくるようなちょっとヤバイ歓楽街である。マツコ・デラックスがもう少し年をとったらこうなりそうというオカマも出てくるのが面白い。このような店の経営者が2家族出てくるが、どちらもイタリア系の名前で、パリでも裏社会はマフィアの世界なのだろう。

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