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2013/01/27

冬の影

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 久しぶりに、ニコンD90にフォクトレンダー・ウルトロン40mmをつけて撮影。散歩カメラのレンズとしては、この小さいパンケーキレンズが手軽でいい。

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 これは、クローズアップ・レンズ使用。

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2013/01/20

ハバナの7日間

「セブン・デイズ・イン・ハバナ」を見た。余り情報がない作品なので、忘れないように以下にメモ。

第1話 月曜日「ユマ」ベニチオ・デル・トロ監督
 映画祭にやってきたハリウッドの若手俳優と思しきアメリカの青年の裏ハバナ巡り。訪れた家の母親がご馳走しようと卵を近所にもらいに行く。この「卵をもらいに行く」という行為は、第6話土曜日「甘くて苦い」にも出てくる。スペイン語ができないために盛り場で女の子と思うようにいかない青年。何とか口説けた美女は・・・。青年の泊まるホテルは、映画祭の会場であるオテル・アンテルナショナル。

第2話 火曜日「ジャムセッション」ハブロ・トラペロ監督
 映画祭のゲストを自分自身で演じる「アンダーグラウンド」のエミール・クストリッツア監督。1日面倒見てくれたタクシー運転手が、仕事を終えてジャムセッションでトランペットを吹く。この運転手役は、キューバで今一番人気のジャズ・トランペッターだというアレクサンダー・アブレウ。

第3話 水曜日「セシリアの誘惑」フリオ・メデム監督
 若い女性シンガー、セシリアがスペインに行かないかと色仕掛けで迫られる話。セシリアはマイアミに不法出国しようとしている野球選手と同棲している。R15になったのは、この話に短時間だが激しいベッドシーンがあるため。火曜から引き継ぐキューバの音楽の熱さ。

第4話 木曜日「初心者の日記」エリア・スレイマン監督
 カストロに会うためにやってきたパレスチナ人スレイマン(監督が自演)が見たキューバの驚きの現実。驚くたびに立ち止まるのが、道に迷っているかのよう。「去年マリエンバードで」を連想させる海岸のシーンがいい。ハワイを思わせる南の海だ。催眠作用がある映像表現。クストリッツアが携帯電話を海に投げ捨てたオテル・アンテルナショナルの海に面した庭へ迷い出て3人の音楽家に出会うシーンが面白い。

第5話 金曜日「儀式」ギャスパー・ノエ監督
 娘が犯した過ちを清めるアフリカ起源の儀式。第1話月曜日につながる同性愛。

第6話 土曜日「甘くて苦い」ファン・ラルロス・タビオ監督
 テレビ出演もする精神科の女医が、アル中の旦那(多分無職)を抱え、アルバイトで無許可のケーキ屋をやっている。急に頼まれたパーティのためのケーキを1日で作らねばならないドタバタ。水曜日「セシリアの誘惑」の主人公セシリアが彼女の娘だとわかる驚き。セシリアはスペインへ行くことは選択せず、恋人と筏でマイアミに向け出発する。

第7話 日曜日「泉」ローラン・カンテ監督
 川の神オチュンに捧げるパーティを、啓示を受けて突然企画する老女(巫女?)。その命を受けて部屋を改造し、準備をする人々。金の無い人々がキューバな現実を元に資材を調達、川の神の泉は完成し、土曜日「甘くて苦い」で作られたケーキが運ばれてくる(1日の時間のずれは気にしないのが、ラテン流だな)。


 エンド・タイトルに、「サウスパーク」風のキューバらしい極彩色のアニメが付いている。このアニメ、各話の見所をダイジェストして、ところどころで本編とは違うオチをつけていて面白い。水、金の話のダイジェストでは、時間的にいったらごくわずかでしかない扇情的なシーンを取上げているのが笑える。それぞれの話で一番印象に残るショットから作画していることは確かである。

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2013/01/19

真冬の光

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ニコンD90+シグマ24mm

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2013/01/18

RE:009

 「漆黒の闇で、パリに踊れ」を見に行ったとき、ジョイランド・グループの映画案内をもらってきて、ジョイランド三島で「009 RE:CYBORG」が上映されていることに気が付いた。いい評判を耳にしていたので、これは見たい、とレイトショー(3Dはレイトショーの割引価格でしかほとんど見なくなった)に、好きな声優が出ているからと娘も一緒に行くことに。娘と映画を見るなんてずいぶん久しぶりだ。

 評判どおりであった。石ノ森章太郎とはかけ離れたキャラクター・デザインなのだけれど、過去3回の劇場用アニメよりも、原作の味があった。特に、レイ・ブラッドベリの「万華鏡」に影響を受けた「地下帝国ヨミ編」の名シーンを見事に現代的に再現しているのが素晴らしい。映画の冒頭、学生服姿の島村ジョーを覚醒させるというのは、石ノ森漫画のもう一人の丈、そう、「幻魔大戦」の東丈がダブって見えて、今回の戦いが人類の存続をかけた戦いになることを仄めかし、見ていくうちに、これは「天使編」の設定だとわかる。

 30年以上も昔、「サイボーグ009超銀河伝説」を見たとき、「これは、003、フランスワーズ・アルヌールの映画だ」とノートに感想を書き出したのを今でも覚えている(ウィキの記述を読んでも「超銀河伝説」の具体的な内容がまったく思い出せないのに、こう思ったことだけは鮮明に覚えている)のだが、今回も、同じことを思った。この作品の一番の弱点だと感じるラストシーンは、フランソワーズが強く願ったことで実現した世界のように思えるのだ。003の登場した瞬間、「009ノ1」みたなキャラクター・デザインに違和感を持ったのだが、話が進んでいくうちに、やっぱり003は003であった。原作や昭和のアニメでは、003は「坑道のカナリア」的役割でしかなかったのが、情報に先んじたものが勝利する時代を反映して、戦闘シーンにおいても004以上の活躍をする。いいなあ、こういうヒロインって。最初のテレビアニメ・シリーズで一番好きな話である「悲劇の獣人」の見たときの感覚が甦ってくる。

 「サイボーグ009」を知らない者には各キャラクターが少々説明不足なのが、ちょっと残念。特に、008はその能力を使わずに消えてしまうので、原作をほとんど知らない娘に、見終わった後、008の能力って何?って訊かれてしまった。それで、潜水能力優れていると説明した。でも、その代わりに、娘から今人気の声優がそろって出ていると教えてもらった。

 本作品は3DCGを作成するシステムで作られているが、2次元のセルアニメの手法、それも日本のテレビ作品で進化した作画手法を見事に再現している。ピクサーなどのアメリカのCGアニメがカートゥーンの手法を再現しているのと対照的だ。

 005の戦闘シーンの筋肉の表現に、ハルクを連想し、「アベンジャーズ」や「Xメン」と「009」が似ていることに気が付いて、原作のマンガはどちらが先なんだろう、影響関係はあるのか?など、調べてみたくなった。


 神山監督には「リュウの道」をアニメ化して欲しい。放射能で汚染された地球に住む人類の再生の物語を映画にするというのは、今しかないと思うのだ。

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2013/01/14

プジョー407の夜

 「漆黒の闇で、パリに踊れ」(Une Nuit; フィリップ・リフェブル監督)をジョイランド沼津で見た。パリの繁華街の夜の治安を守る、ロシュディ・ゼム演じる警官のある一夜の出来事を時間経過どおりに描いた映画である。考えてみると、過去の回想をいきなりはさんだり、意図的に時間経過を入れ替えたりして、観客をミスリードさせてラストのどんでん返しを印象付けようとする作品もあるのだが、この映画は見事に古典的「三一致の法則」で作られているのだ。その意味でもフランス映画らしいのである。ドキュメンタリー・タッチで夜のパリを回り続けた後、夜が明けてからのあっと驚く展開があって、やられた!と思ったのであった。

 夜のパリの用心棒的主人公の警官と初めてコンビを組む若い女性警官(といっても結婚していて幼い子持ち)を演じるサラ・フォレスティエがいい。特に、どんな状況に連れ込まれてしまうのかという表情で、プジョー407を運転するのがいい。でも、それよりいいのが、覆面パトカーのこのプジョー407セダンである。パトカーとしては、他に、ルノーのセニック(多分2代目の日本には正規輸入されなかった5人乗りの方)、メガーヌ・ワゴン(最近日本にも導入されたエステートと呼ばれる最新型(これはチェックに行きたい)でなく、私がシトロエンC4とどちらにするかかなり思案した旧型)が出てくる。パリの街をぐるぐるパトロールするので、いろいろな車と行き会うが、思っていたよりシトロエンが映らない。私のと同じ旧型C4を一台確認できただけ。

 「クレージーホース・パリ 夜の宝石たち」ではパリの一流の夜のショー・ビジネス界の様子を垣間見れたが、この映画に出てくる同業者は、明らかに違法な世界に踏み込んでしまっている、有名人が匿名でやってくるようなちょっとヤバイ歓楽街である。マツコ・デラックスがもう少し年をとったらこうなりそうというオカマも出てくるのが面白い。このような店の経営者が2家族出てくるが、どちらもイタリア系の名前で、パリでも裏社会はマフィアの世界なのだろう。

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2013/01/12

屋上駐車場から

本日も富士山が美しかった。

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フジF200EXRで撮影

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2013/01/06

釣り人と富士山

今日は昨日と違って美しい富士山を千本浜から見ることができた。

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以上、リコーPXで撮影


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以上、フジF200EXRで撮影

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2013/01/05

今朝の千本浜

雲が多く、残念ながら富士山は望めなかった。

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リコーPXで撮影


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2013/01/03

正月だから太陽光発電についてまとめてみた

 2000年4月から我が家は太陽光発電所になっているのだが、そのデータを毎月エクセルで管理してきた。それをグラフ化してみた(以下のファイル参照)。

「web.xls」をダウンロード

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 太陽電池パネルのメーカー保障は10年で、それを過ぎているが、発電量は、わずかであるが最初の頃より増えている。保障期間が切れたからといって太陽電池の性能が急に落ちてはいないことがわかる。この微増は天候の影響が大きそうだ。

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 太陽光発電の買い取り価格が上がってから、我が家の電力使用量が増えている。金額ベースでは、買い取り価格が上がったために、実質的な電気料金は下がっている。電気料金で得するからといって使用量が増えたのではなにしているんだろう、ということだ。でも、東北大震災以降は節電に気をつけるようになって減少傾向にはなっているのもわかるので、多少は安心した。

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(注)我が家の太陽光発電のシステムは、京セラ製出力2.3kW、パネル16枚。


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2013/01/02

上機嫌ウィニー

 ティム・バートンの「フランケンウィニー」を見て、気になったことについて幾つか。字幕版でもう一度見て確かめてみたいようなことなど。思いついた順に。

 舞台になっている町の名前ニューオランダは、ニューヨークが初めニューアムステルダム、ロングアイランドがニューネーデルランドと呼ばれていたことからつけられた名前だろう。コニーアイランドを思わせるクライマックスの遊園地のシーンは「原子怪獣現わる」だけれど、コニーアイランドもオランダ語から来ている。

 理科教員のジクルスキーは、東欧系の名前であるが、これはニコラ・テスラ(セルビア出身)、エドワード・テラーやフォン・ノイマン(ハンガリー出身)、スタニスワフ・ウラム(ポーランド出身)といった学者のイメージの反映だろう。その顔の造形は、バートンが「ヴィンセント」という短編でオマージュを捧げた俳優ヴィンセント・プライスである。

 隣の家のエルザ・ヴァン・ヘルシングのエルザという名前は、「フランケンシュタインの花嫁」で怪物の花嫁を演じたエルザ・ランチェスターからだろう。その飼い犬のペルセポネの髪型がこの怪物の花嫁の髪型に変わったときには思わず笑った。ヴァン・ヘルシングは言わずと知れたドラキュラのライヴァルの博士の姓。ハマー・フィルムの「吸血鬼ドラキュラ」(ヴィクターの両親がテレビで見ていた)では、ピーター・カッシングが演じた。

 スパーキーを復活させるヴィクターの発明品は「フランケンシュタインの花嫁」そのものである。「フランケンシュタインの花嫁」のこの装置に影響を与えたのは、ニコラ・テスラの高圧放電の公開デモ実験であった。

 ヴィクターがスパーキーを怪獣に仕立てて撮った8ミリ映画に、プテラノドンの怪獣が出てくるが、ラドンというよりギャオスみたいと思ったら、後でカメが巨大化して納得。カメの怪獣の一踏みという「バンビ、ゴジラに会う」のようなシーンもある。このシーン付近に、「バンビ」と書かれたテントが映って何だろうとそのとき思ったが、この文章を書き始めて、はたと気が付いた。

 8ミリフィルムのムービーカメラから覗いた画面が時々出るが、左側に露出を示す針が+とーの間で微妙に揺れるのが、リアルで、自分が8ミリで映画を作っていたときを思い出させる。ところで、コダックがついに8ミリフィルムの販売をやめ、フジフィルムが映画用のフィルムの供給をやめるというニュースを見た。バートンは映画製作のデジタル化の波に抵抗しているように思える。

 日系人の少年トシアキの名はどこから来ているのかと「大怪獣ガメラ」の少年の名前を確かめたら、俊夫だった。

 映画の冒頭の方で、50年代SF映画で空飛ぶ円盤の出現のシーンなどによく使われたテルミンの音を再現したような音楽が使われていて、これからそういう映画を見るんだなという気持ちにさせられた。

 エドガーは、あるときはフランケンシュタイン博士の助手、また、あるときはドラキュラの召使いとして出てくるイゴールそのもの。この役はベラ・ルゴシなどが演じているが、そのパロディである「ヤング・フランケンシュタイン」のマーティ・フェルドマンの方を連想させる造形だ。

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南の島のエイリアン

 四半世紀くらい前、ジャック・ショルダー監督、カイル・マクラクラン主演の「ヒドゥン」という低予算SFに感心して、友人にその話をしたら、それはハル・クレメントの「20億の針」ですね、と言われて、その時点でまだ読んでいなかった犯罪者を追って地球に迷い込んで帰れなくなったエイリアン話の代表作が気になった。それから数年後、デビッド・リンチ監督の「ツインピークス」が話題になって、「ヒドゥン」のエイリアン捜査官そっくりの演技をするマクラクランに、そうだ「20億の針」を読まなければ、と思い立ち、創元文庫を買ったのだが、結局、昨年の暮れまで読まずに過ごしてしまった。主人公が入学したばかりの高校生だったのにびっくりして、もっと主人公の年齢に近いときに読んでおく方が面白く感じただろう。そのチャンスを逃してしまったんだからもったいない。

 「20億の針」の原題はThe Needleである。「20億」は付いていない。この邦題だけについている20億というのは翻訳された60年代の世界の人口である。20億人の中に入り込んだ1人のエイリアンを探す話か、と思って読み始めたのだが、善悪2人のエイリアンが不時着したのは、タヒチ島近くの小さな、多分架空の島である。この島から外に出て行く手段は限られている。したがって、20人くらいの人間の中に潜んでいるエイリアン犯罪者を見つける話なのであった。創元文庫の編集者はうまい邦題をつけたものだ。

 邦題に相当なインフレがあるからといって、「20億の針」がつまらないということではない。南の島のローティーンたちの海での日常的な冒険遊びが丁寧に描かれている。こういう描写は南の海が好きな人間には魅力的である。

 犯人探しと言う点については、ええ、そうなの?!というところもあるが、エイリアンの警察官とたまたま共生することとなった少年とのやり取りが生物学的にも丁寧に描写されていて、クレメントらしい。クレメントらしいといえば、女性の影がまるでないこと。ボートで海に出て浸水してしまうということから、コーニイの「ハロー・サマー・グッドバイ」を思いだしたが、コーニイの作品では少年と少女の恋物語が縦糸になって読ませるわけで、クレメント作品にはそれはない。この意味でもハードなSFだと言えるかもしれない。

 60年代の翻訳なので、今ではあまり使われなくなった日本語の表現や、フランス領だということでフランス語風にタヒチがタイチと訳されていることなどに、違和感があった。そろそろ新訳を出してもよいのではないか。

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2013/01/01

謹賀新年

今年もよろしくお願いします。

 シトロエンC4(旧型)にはまだまだ乗り続けるつもりです。トラブルはつぶし終わったと思われるので、今年は意外な出費もなくC4の乗り心地を楽しめる年になるでしょう。

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