ワイキキ陸軍博物館で見たアニメ
12月の最初の週に今年も仕事でホノルルに行っていたのだが、過去3回はその前を通り過ぎただけだった陸軍博物館に入ってみた。入場無料だが、館内の数箇所に募金箱があり、適当な額を入れることになっている。入場時に記帳したところ、受付係のおじさんに、Where are you from? と聞かれ、Japanと答えると、日本語の簡単なパンフレットをくれた。展示案内にしたがって、最初の部分にビデオルームがあって、なんと、ディズニーの戦時中のプロパガンダ・アニメを上映していた。Animation Goes to War と題されていた。
入ったときにはドナルドが出てくるものをやっていたが、「総統の顔」でも「43年の精神」でもない気がした。続いて、ミニー・マウスとプルートーが登場する油の回収を訴える作品。これは見たことがある、それも最近、と思ったが、日本に帰るまで、自分が故・望月信夫さんの代役として解説を書いた「DVD世界アニメーション映画史第6集」の「ディズニーのプロパガンダ・フィルム」(ただし、この巻の解説は伴野孝司さん)に入っているもの(「フライパンから」Out of the frying Pan into the Firing Line 1942年ベン・シャープスティン)だったとは気が付かなかった。次に見たのは、食料生産がいかに大事であるかを訴える、特に有名キャラクターの出ていない作品。これは初めて見た。個人的な旅行できたのならずっと見続けただろうが、そうではないし、時間の関係もあり先の展示に進んだ。
陸軍博物館の庭には旧日本軍の戦車がある。
ついでに、帰りの飛行機内で見た作品についても書いておこう。映画のリストに「フランケンウィニー」もあったのだが、これは劇場できちんと見たいからと、日本未公開の'Gnomeo & Juliet'を見た。タッチストーン配給だが、ディズニーが直接制作した作品ではないようで、製作総指揮はなんとエルトン・ジョン! もちろん、音楽も担当。監督はケリー・アズベリーで2011年の作品。庭の小人(ガーデン・ノーム)が演じる「ロミオとジュリエット」である。声優陣がものすごく、主人公のノミオはジェームズ・マカヴォイ、ジュリエットはエミリー・ブラント、その他の役でマイケル・ケイン、ジェイソン・ステイサム、パトリック・スチュワート、オジー・オズボーン、ドリー・パートン、ハルク・ホーガン!などなど。「バッタ君町に行く」を思わせるところもあって悪くはないのだが、音楽や声優の豪華さにアニメーション(CG)が負けている。でも、ハルク・ホーガンが声を出しているテラファーミネーターという庭手入れマシンは面白かった。
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