マッキンソン兄弟
本国のアマゾンに予約注文してあった、ワーナーなどで活躍したアニメーター3兄弟についての本' "I Say,I Say...Son!" A Tribute to Legendary Animators Bob,Chuck,and Tom McKimson' Robert McKimson Jr.が届いた。マッキンソン兄弟は、フリーレングやジョーンズと共にエドワード・セルツアーがプロデューサーだった時代のワーナーの監督であったロバート(ボブ)が有名であるが、トムとチャックという兄弟もいて、3人ともがワーナーの黄金時代を支えたアニメーターであった。この3人について、ロバートの息子が書いた本である。マイク・バリアーのHollywood Cartoonsなどを読むと、ロバートは監督としてよりも、キャラクター表(レイアウト表)を作る、日本で言えば作画監督に当たるアニメーターとしての仕事の方が評価されている。だから、この本もたくさんのキャラクター表が収録されている。ワーナー漫画の本で、誰が描いたのかわからないキャラクター図のほとんどがロバートのものだとわかる。
マッキンソン兄弟の本よりだいぶ前に買って、自分の知らない新しい作家についての本だったのでかなり読んでみたが、作品を見ていないことには全然ピンと来ない。 女性作家による自伝的アニメーションが、日本で言うところのアートアニメーションにおいて1ジャンルになっているといことは読み取れた。'Animating the Unconscious Desire,Sexuality and Animation'の方が論文集という体裁で難しい文章のエッセイが含まれている。それに対して、'animators unearthed A Guide to the Best of Contemporary Animation'は著者のChris Robinsonが1990年代以降頭角を現したアニメ作家を紹介するというスタイルで読み易い。この2冊で取上げられている作家で、自分がその作品を見たことあるのはバリー・パーヴスだけというのは、20年以上広島アニメフェスに行っていない証拠である。
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