ペルセポリス
買ったあとしばらく見ずに放ってあったDVD「ペルセポリス」をやっと見た。イラン人でフランス在住のマルジャン・サトラピが自身の自伝的グラフィック・ノベル(っていうけれど、ただのマンガじゃないか)をアニメ化した作品。
95分間のほとんどを占める回想シーンは黒白で、この黒白の画面設計は素晴らしいのだが、「シンプソンズ」のようなキャラクターの動きが妙に気になってしまう。キャラクターの動きが、あまりにカートゥーンすぎて違和感を感じるのだ。最初の方に人形劇を模した切り紙アニメ風のシーンがあり、このシーンはその動きにおおっと見入ってしまったわけで、すべてのアニメーションが、もちろん、悪いわけではない。声優は、カトリーヌ・ドヌーブ母娘やダニエル・ダリューといった有名俳優が担当していて豪華である。
日本のアニメの影響もところどころに感じられ、主人公の小さい頃の様子は「ちびまる子ちゃん」のよう。さらに、テヘランの映画館で「ゴジラ」を見るシーンがあってびっくり(エンド・クレジットの一番最後にちゃんと、ゴジラの著作権者は東宝であるとでる)。イスラム革命後のイランで、日本の怪獣映画が人気であったとは!
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