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2012/07/15

エコジョーズは本当に経済的か?

 都市ガスに換えてか初めて丸々1ヶ月分の請求書が届いたので、LPガスと比べてどうなったかを比べてみた。

 都市ガスの7月分の請求期間は6月16日から7月14日の29日間。
  使用量      24m^3
  料金(税込み) 5828円
  1日あたりに換算すると
  使用量     0.828m^3
  料金(税込み)  201円

 昨年のLPガスの7月分の請求期間は6月7日から7月7日の31日間。
  使用量      14.2m^3
  料金(税込み)  7986円
1日あたりに換算すると
  使用量    0.458m^3
  料金(税込み)  258円

 ということで、料金ベースでは、1日あたり57円安くなっている。とりあえずは変更した意味はあったわけだ。都市ガスを引くための工事費は、62700円だったから、このペースで推移するなら、1100日、3年で元が取れる勘定だ。

 さて、コンロと給湯器もエネルギー消費が少ないタイプに取り替えた。この効果の見積もりをしてみた。まず、昨年と今年で、給湯器の使用量が大きく変わっていると比較する意味がなくなるので、水道料金が余り変わっていないなら、給湯器の使用量もほぼ同じだと考えられる。ということで、水道料金をチェックした。2か月分まとめて請求なので7月分はまだなく、5,6月分で比べてみた。昨年は、43m^3、今年は45m^3であった。今年の方が若干多いが同じと見てよいだろう。

 都市ガスとLPガスでは成分が違うので、発熱量(いわゆるカロリー)が違う。都市ガスの主成分はメタンでLPガスはプロパンなので、化学の教科書で燃焼熱を知れば良いとまず思ったが、それよりもガス会社のHPに情報があるかもしれない。ということで検索したら、静岡ガス(エネリア)ではなく、中部ガスのHPに、LPガスの方が2.2倍大きいという記述を見つけた。都市ガスにはいろいろな成分があって種類があるが、これは13Aと呼ばれる都市ガスとの比較であった。静岡ガスとの契約書を見たら我が家に来ている都市ガスも13Aであった。確認のため、化学の教科書に載っている燃焼熱(メタン890kJ/mol、プロパン2220kJ/mol)で計算するとこの比は2.4倍である。発熱量はガスの場合体積に比例するので、LPガスの方の体積を2.2倍すれば、都市ガスに換算できる。ただし、この換算で問題になるのは、都市ガスの体積とLPガスの体積が同じ条件で量られているかであるが、これは計量法で保障されているととりあえず考え、この換算はしないこととした。

 LPガス 0.458m^3×2.2=1.01m^3

 (都市ガス)÷(LPガス換算)=0.82(82%)

 ということで、エコジョーズ等による節約分の見積りは18%となった。エネリアのカタログを引っ張り出して見ると、エコジョーズ(潜熱回収型給湯器)の従来型に対するエネルギー・ロスのなさは15%と読み取れるので、大体一致した。
 省エネ型コンロの効果がどのくらいかうまく見積もれるデータは見つけられなかったが、省エネ型のコンロは従来型に比べ25%効率がよく、給湯とコンロでは10:1くらいの使用比率だという根拠がよくわからない情報は見つけた。おおざっばな見積もりで、この情報とも整合している。

 結論:カタログ等に謳われている経済性はあるとしてよい。  

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コメント

補足
 金額では、都市ガスに換​えて22%減。エコジョーズ等に換えて燃​料消費量が減った分が18%なので、都市ガスの方が4%​ほど安いと考えられる。

投稿: WILE.E | 2012/07/16 07:25

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