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2012/05/28

国境の町(1933年黒白トーキー)-ボリス・バルネット傑作選その2

 「帽子は子を持った少女」よりもソ連の映画であると感じた。ドイツ国境の町の靴工場とその隣のアパートが舞台。前半はコメディ調で、ハリウッド映画のかなり典型的なギャグがいくつか使われている。靴職人の兄弟がドイツ軍との戦い(第一次大戦の前線)に出かけるあたりから、シリアスさが増すが、砲弾の飛ぶ音はリアルなのだろうけれど滑稽な音に聞こえるし、戦闘の様子の描き方も悲惨であると同時に滑稽だ。戦争後のロシア革命の混乱は駆け足で描かれていて、当時のソ連の人間にはそれで理解出来るのであろうが、日本人の当時の歴史を余り知らない私には、何が起こったのか、余りに唐突。アパートの娘とドイツ人捕虜の交流は、先に付き合っていた出征した靴屋の息子の消息がわからない時点で始まるので、あれっと思ってしまう。出征した時点で彼のことをあきらめたということなのか。

 「帽子は子を持った少女」の方が「ソ連映画」という思い込みに反するシーンが多くて面白かった。

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