論文集は難しい
円高が続いている。円高の利点はいかさなければと、アニメ洋書を買ってしまうわけである。
FUNNY PICTURES Animation and Comedy in Stusdio-Era Hollywood
Edited By Daniel Goldmark and Charlie Keil
UNIVERSITY OF CALIFORNIA PRESS 2011
「イッツ・ア・バード」It's a Bird という人形アニメと実写コメディを融合した作品の作者、チャーリー・ボワーズに関する文章が載っている、ということを見つけて買った本である。カリフォルニア大学出版から出ていることからわかるように、これは研究論文集であった。それゆえに、使われている単語や表現が難しく、読むのに難儀する。とにかく、Rob KingのThe Art of Diddling:Slapstick,Science,and Antimodernism in the Films of Charley Bowersは目を通した。ボワーズについて目新しい情報があるかと思ったが、それは何もなく、DVDを見て誰でも思うところを難しく書いているだけのような気がする。ディズニーやフライシャー、エイヴリー、ティッシュ・タッシュ(フランク・タシュリン)などが取り上げられている。タイトルにあるように、実写コメディとの関係を意識して書かれた論文が並んでいるようだ。エイヴリーに関する論文を次に読み始めたが、ボワーズよりはわかりやすい。
Wiliam Hanna & Joseph Barbera The Sultans of Saturday Morning Jeff Lenburg
Chelsea House 2011
ヤング・アダルト向けの Legends of Animation の1冊。約150ページのうち、70ページまでがMGM、残りがハンナ・バーベラ・プロに関する内容。上記の論文集よりはるかに読みやすい英文であると思うのだが、全部読み通す時間は今のところない。
The Teachers' Animation Toolkit Britta Pollmuller,Martin Sercombe
Continuum International Publishing Group 2011
中学・高校でアニメーション製作の授業をするための教師用指導書である。日本の指導書よりはるかに親切にできている。たとえば「ピクシレーション」をテーマにした授業では、「反重力 演じる生徒に飛び上がらせ、ジャンプの最高点を撮影させる。」なんて書いてある。参考にする作品名もたくさん挙げられている。これでアニメの授業するのは物理の授業をするより楽しそう。
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