千本の夕日
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富士山南西部に大雨警報が朝出たりして、伊東へ向かう道や、東海道線が不通になるという不安があったのだけれど、雨はひどくならず(11時過ぎに亀石峠を下るときに濃霧だったが)、受付開始時間ごろはほとんど雨が降っていない状態で、皆さん無事に会場に顔を見せてくれて、一安心。オープニングに予定していたものがちょっとした勘違いでやれず、別のものに差し替えたり、自分が16ミリ映画の上映時間を間違えていたりして、第1部が予定より30分近く早く終わることになって、一瞬どうしよう、と思ったが、温泉に入る時間ができるからいいかとそのまま流す(上映しようと思えばできるフィルムは用意してはあった)。
静岡総会ではこのところ恒例の宴会形式の自己紹介の第2部では、アルコールが入っている人たちが多いせいか、みなさん、しゃべるしゃべる。貴重な3.11体験を聞けたり、某テレビ番組出演の裏話を聞けたり、楽しいのだが、これでは予定時間に終われるか微妙。自分が企画担当している弟3,4部はスケジュールがもともときつい。ここで、遅れると厳しいとあせりつつ、それでも、許容範囲の遅れで第3部に。だが、予想したとおり、第3部は予定時間をかなりオーバーし、第4部へ。結局、休憩・夜食タイムが20分遅れてしまう。でも、第5部自主制作上映+第6部は少し時間に余裕を見てあったために、ここで遅れがなくなり、予定通り、深夜の第7部いかにも静岡らしい企画に突入。私は、さすがに眠くなり次の日に車を運転して帰ることを考えて、第7部以降はパス。
翌日の反省会では、第7部に感想が集中し、私の担当した企画への反応はほとんどないかもと思っていたら、予想以上の好評。夏休みに多少がんばった甲斐があったというものだ。来年の東京に恒例の杉本五郎さんの写真をバトンタッチして、ほっとするのだった。
参加者、および、スタッフのみなさん、どうもありがとうございました。
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ニュースでタイのアユタヤが水浸しであるのを見て、バンコクは大丈夫か、と思っていたが、北東部の運河沿いで浸水が始まったようだ。ラップラオ通りの私が12年前にホームステイしたKaotongさんの家(ザ・モールのバンカピ店に近い)は大丈夫なのだろうか? 今年のはじめ、オーストラリアのロックハンプトンの洪水のニュースに驚いたが、今度はタイだ。外国の知り合いは2家族しかいないのに、その両方が1年の間に洪水被害にあうということは! 今回のタイの洪水で気になるのは、日系企業の被害報道ばかりであること。タイへの義捐金をどこに託すか探してみよう。
(24日の注:とあるNGOのサイトでクレジット・カードで募金できるのを見つけた。英語のページなのだけれど、国名でJapanを選ぶと日本語に変わるので戸惑わずに募金できる。)
これから、アニメ総会に出かけます。あいにくの雨模様で、大雨注意報も出ているのだけれど、雨はやんでいくようだ。イベント自体は天気には影響されないけれど、伊東に行く峠道が豪雨でないことを祈ろう。
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ジャコ・バン・ドルマル監督の2009年作品。遅ればせながら、沼津の映画館にかかったので見に行ってきた。
量子力学の多世界解釈をそのまま映画にしている、というのが第1の感想。この映画中で、主人公が科学番組のキャスターとして、超ひも理論やエントロピー、有性生殖、さらには複雑系のバタフライ・イフェクトについての解説をするのだけれど、なぜか量子力学の話だけは出てこない。
不老不死が実現した未来社会で、不老不死を選ばなかった最後の老人がその寿命を迎えようとしている。その男が誰であるのか突き止めたい医師らによって、男は自分の過去を振り返らされるのだが、その際、ありえたかもしれない過去をすべて語る。自分の本当の名前は思い出せず、ニモ・ノーバディという仮名で、である。
ところで、ニモといったら、ウインザー・マッケイの「夢の国のリトル・ニモ」である。この老人もベッドの上で半ば夢を見るように、死ぬこともなく性への欲望も必要のなくなった未来人のインタビュアーに、自分の物語を語る。この物語は一人の人間の人生であるとしたら矛盾だらけである。それゆえに、マッケイのニモを連想すると、この映画全体がニモ少年の夢(それも女の子にもてないSF少年の夢)そのものという解釈も捨てることができないのだが、未来社会の誰もがこの老人を誰であると特定できないのなら、シュレーディンガーの猫のように(34歳以降死んでいるのか生きているのかわからない状態でこの時を迎えることになったようであるのも、シュレーディンガーの猫っぽい)、可能性のあるすべての状態(人生)の重ね合わせとして、この老人を受け入れるべきであろう。
逆に、特定できた時点で老人の人生は一つに定まり確定する。その特定を映画の中の登場人物でなく、映画を見る人に任せているようにも思えるのだが、老人が最期を迎える直前に、特定されるような老人の一言があり、その人生に確定するようなエンディングとなる。振り返れば、その人生が一番ドラマチックに描かれていたように思える。
SF映画でありながら、恋愛映画を3パターン分(①女が片思いで思いを遂げたが・・・②男が片思いで思いを遂げたが・・・③相思相愛なのに引き裂かれて・・・)見たことにもなる、欲張った映画。SF映画としても、宇宙SFと近未来ディストピアSFの2パターン分ある。もっとも、どの部分をとっても、どこか別の映画で見たイメージの連続で、映画少年だった監督が撮りたいシーンだけを脚本と編集の力技で一つにした映画とも言えるだろう。私にとっては「ガタカ」以来のSF映画ベストリストの上位に入る作品。
そういえば、ジャコ・バン・ドルマル監督の前作「八日目」を、見た年の映画ナンバーワンにしたこともあった。
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伊東総会まで2週間をきった。なんとなく準備はできつつあるのだが、参加者の申し込み数が気になるところ。
42回伊東大会のブログでの事務局O氏の報告は先月末のまま。ちょっと心配である。公式の締め切りは過ぎているけれど、申し込みがまだな方は、至急申し込みをお願いします。
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Stephen Cavalier THE WORLD HISTORY OF ANIMATION; Univercity of California Press 2011年刊
シルヴァン・ショメが序文を書いている最新版「世界アニメーション史」である。この序文で、ショメがもともとディズニー・ファンであり、ジョン・ラセター、ニック・パーク、宮崎駿を同時代の尊敬すべきライバルとみなしているのがわかる。(この4人、古い車が好きだという共通点があるんだよな)
この本の特徴は、ある程度の時代区分をして、地域(国)ごとにその地域を代表するアニメーション作品を紹介していることである。最初に、各地域の簡単なアニメ史が紹介され、キーポイントとなる制作者名と作品名が表としてまとめられている。北米地域では、テックス・アヴェリーがこの表の筆頭にあり、ディズニーのナイン・オールドメンは別格として扱われ、作品としてはウィンザー・マッケイの「恐竜ガーティ」から「トイ・ストーリー3」まで27本ある。面白いのはフライシャー兄弟の作品では「スーパーマン」だけがこの表の中にある。ディズニー作品は12本。北米なので、カナダNFB作品がマクラレンの「隣人」とラーキンの「歩く」の2本入っている。オブライエンの「キング・コング」や「ロジャー・ラビット」が入っていて、アニメーションを狭い範囲で限定していないのがわかる。
気になるのはアジアであるが、作品20本中14本が日本の作品。北山清太郎の「猿蟹合戦」が最初にあげられているのには、おお、と思ってしまった。人名は23人中11人が日本人。ヴェトナムやタイ、インドといった国の制作者の名前もあり、これらの国の作品を機会があったら見てみたいと思う。他地域にも南アフリカの作品など、見てみたいものがかなりある。
歴史のスタートは、「1900年以前、アニメーションの起源」というタイトルで、1872年のマイブリッジの走る馬の連続写真からである(山村浩二の「マイブリッジの糸」を見たい!)。最後は、序文を書いているショメの「イリュージョニスト」2010年である。アダム・エリオットは2003年に「ハーヴィー・クランペット」が載っているが「メアリー&マックス」はない。ということは、「ハーヴィー・クランペット」の方がより傑作であるということだろう(DVDを買ってみるしかないか)。
本文中に1ページくらい(Biographyというコラム)で、代表的作家やスタジオの歴史の簡単な紹介がされている。ちなみに、宮崎駿とジブリは、「カリオストロの城」の次元大介の図版つきで紹介されている。
Jeff Lenburg LEGENDS of ANIMATION TEX AVERY;Chelsea House 2011年刊
ヤングアダルト用のシリーズ Lenburg LEGENDS of ANIMATION の1冊である。他にはハナ=バーベラやウォルト・ディズニー、マット・グローニングなどが出ている。図版も含めて、過去に出版された各種の本から、アヴェリーについての記述を集めてまとめたものという印象である。ページ数も100ページちょっとしかなく、文章も読み易そうなので、そのうちにきちんと読み終えたいものだ。
Martha Sigall LIVING LIFE INSIDE THE LINES TALES FROM THE GOLDEN AGE OF ANIMATION;University Press of Mississippi 2005年刊
ワーナーとMGMで、セルの色塗りとトレースの仕事をしていた女性マーサ・シガルによる昔語り。アヴェリー(ワーナーとMGMの両方での話題を読める)やクランペット、ジョーンズなどについては斜め読みする限りはそんなに新しい話はなさそうだが、著者のワーナーが懐かしくない?という質問に対して、アヴェリーがワーナーのキャラクターを懐かしみながらも、MGMの製作環境に満足していると答えたというのは、両方のスタジオでいっしょに仕事をした者にしか語れない。また、インカー(日本で言うところのトレーサー)やペインター(日本では彩色)の女性たちの実名をあげての仕事ぶりの紹介は他では読めない。特に、アニメーターとインク&ペイント部門の女性たちとのロマンスについて、ワーナーやMGMで行われていた社員慰安イベントについてなど、項目を立てて書かれているのを読むのは楽しい。この本に登場する初めて名前を知ったスタッフたちの消息についてもかなり詳しく書かれていて、ちょっと驚くのである。
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ウォッシャーポンプの修理もしてもらったので、3日ほど入院していたシトロエンC4が新しいタイヤを履いて戻ってきた。タイヤは、考えていたよりやや早い交換になったこともあって、値段が安かったグッドイヤーのGT-ECO STAGEを選択した。サイズはそのままの205/55R16である。修理とあわせた代金(工賃等含む)は8万円弱。今まで履いていたグッドイヤーLS2000HibridⅡでは、28540km走ったことになる。新車のときに履いていたミシュランENERGY E3Aでは29065km走ったから、ほぼ同じ走行距離で交換したことになる。新しいタイヤにしたことによる乗り心地の変化は、実はわからない。乗り心地が良いとはいえない国産車の代車に乗っていたので、C4の乗り心地はやっぱり良いわ、という感覚の方が勝っていてわからないのである。わかるほどの距離も乗っていないのだけれど。
シトロエン沼津には黒のDS4が来ていた。運転席と後席に座ってみた。これは完全にクーペである。後席にどうしても人が乗りたくなったときには実はドアがありますよ、という作りなのである。DS4のリアドアは日常的に乗り降りする場合のデザインではない。したがって、DS4はわが家のファーストカーにはならない。セカンドカーとして所有するならDS3の方がコンパクトで良いなと思う。
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