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2011/07/31

プジョー308envyなのは6AT

 アイシン製の6速オートマチック・トランスミッションのプジョー308に試乗した。フェイスを変えたマイナーチェンジ版ではなく、旧顔の308で、envyと呼ばれているものである。307にも試乗した記憶はあるが、そのときにはC4に似ている様な印象は薄かったが、この308はC4の乗り心地に良く似ている。C4のサスペンションを少し硬くしたような感じである。路面状況の良いところでは、同じ車に乗っているかのようであるし、わが旧型になってしまったC4が少々不得意な低速時の荒れた路面でのボディの揺れ方も、C4に近い。後席の頭上空間は新型のC4よりもあり、室内空間の作り方は308の方がまっとうな気がする。AL4のような変速ショックのないアイシンのオートマはC4にぜひ欲しい。DS4には使われるのだろうか?

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2011/07/30

原子力発電の夜明け

 かつて静岡県東部高校視聴覚ライブラリーというものがあって、16mmフィルムの教育映画を各高校に貸し出していた。フィルムからビデオ、DVD、最終的にはパソコン、という技術革新の波を受け、数年前に解散することになり、所有するフィルムは廃棄ということになり、欲しい人には無償で譲渡するということで、かなりの数の16mmフィルムをもらい受けた。少数だけあるアニメ作品が狙いだったが、その昔中国で日本の卓球を研究するために擦り切れるまで上映されたといわれている荻村伊智朗が自主制作した「日本の卓球」という日本卓球史で貴重とされているフィルムもあった。その中に「原子力発電の夜明け」という日本最初の商業用原子力発電所(東海発電所、現在廃炉)建設のドキュメンタリーがあるのに気が付いた。

 見てみた。すっかり青みが抜けたいわゆるセピア・カラー(近頃の若い人には通じないと思うので、解説しよう。カラーフィルムは基本的に3原色で色を出すのだが、青い色素の方が退色しやすく、フィルムを何回も上映したり、きちんとした温度管理などせずに長期間保存しておくと青みがなくなった、赤茶けた、セピア色の濃淡の画像だけが残るのである。)になってしまっているが、力強い映像と音楽(山本直純!)で、ドキュメンタリーとしてよくできている。1960年代の日本の技術者たちがその作業の様子、特に現場での格納容器の溶接や焼鈍しの様子と共に記録されているのは貴重だ。日本の現場の技術力・工業力を上げるためにも原発を建設するという意義が強調されているのだ。

 この映画で作り上げられていく原子炉は、イギリスから導入したコールダーホール型で、減速材は炭素(黒鉛)、核燃料は天然ウランである。そのためか、作業員は普通の作業服姿で燃料棒を装荷している。臨界を迎える中央制御室にはイギリス人の顔も多く見られる。原子力関係の有名な人も写っているかもしれないがわからない。原子力の平和利用に日本の未来があるという趣旨のナレーション(城達也!!)は、高度成長期の日本全体に受け入れられていたものである。この映画の制作は、原発の建設工事を請け負った第一原子力産業グループであるから、もちろん原発の問題点などには言及していない。一瞬映る当時の新聞記事のタイトルに「耐震」という文字があるから、単純にイギリスの原発をそのまま作ったのではなく、地震に対しても安全性を確保していますという主張がさりげなくされている。フクシマのような未来があるとは、反対派ですら思っていなかった時代だ。発電所の向こうに波が打ち寄せる海岸が見えるシーンが何回か出てくるが、今見ると意図しない暗示のようにも受け取れる。

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2011/07/27

リアワイパーが動かない

 C4のリアワイパーが作動しない。ウォッシャー液は出るけれど、ワイパーが動かない。ほとんど通勤にしか使ってないから、動かなくてもあまり問題ないが、今日、仕事帰りにシトロエン沼津によって見てもらった。以前、リアワイパーが勝手に動く(テールゲートをあけると動く、リモコンでドアロックすると動く)という症状が出て、見てもらったことがある。そのときはケーブルの問題だった(と思う)。今回もその可能性が高いということで、入院することに。ただし、細かい故障の修理が立て込んでいるとのことで、8月10日になった。

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2011/07/23

夏の富士

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2011/07/18

限りがあって欲しい夏

千本浜
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大中寺
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2011/07/16

父狐と人間

 シネプラザ・サントムーンで「ファンタスティックMr.FOX」Fantastic Mr Fox、ウエス・アンダーソン監督が上映されているのを知り、あわてて見に行った。アニメとは因縁の深いロアルト・ダールの「すばらしきお父さん狐」が原作である(娘が小さかった頃、絵本を相当買い込んだことがあったが、このダールの本には出会わなかった)。立体CGではなく人形アニメであるのがいい。監督や声優はハリウッドの人たちであるが、この人形アニメはイギリスで作られている。したがって、アードマンなどの作品にかかわったスタッフが実際のアニメーションを作ってる。以前買った'100 Animated Feature Films'で100本のうちの1本に入っている。この本の作者はイギリス人なので、狐たちがアメリカ人になってしまっているのをちょっと嘆いている(米語を英語に吹き替えたらいいという言葉で紹介文が終わっているのだ)。

 映画の冒頭、ディズニーの「デビー・クロケット」のテーマソングが使われているのには、おおっ、と思う。今、トマス・ピンチョンの「V.」の改訳版を読んでいるのだが、この「V.」には「デビー・クロケット」のテーマの替え歌が出てくる。国書刊行会の初訳では、曲にあわない訳文になっていたという記憶があるが、新訳では、ちゃんと曲にあわせて歌える。そんなわけもあって、余計におおっ、なのである。

 Mr.FOXの相棒のオポッサムが思考停止に陥るときのクローズアップの表情がいい。これが何度か出てきてギャグになっているのがまたいい。動物たちの毛皮の質感が人形アニメらしい、CGではなかなかでない味なのが好きだ。

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2011/07/10

新型シトロエンC4

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 シトロエン沼津に行き、モデルチェンジしたC4を見てきた。エクスクルーシブ(6速EGS、2ペダルのオートクラッチ)に試乗もさせてもらった。乗り心地とシートはわがC4より良くなっている。旧型C4の一番の欠点である低速(30km/h以下)で凸凹道を走ると大きく左右にボディが揺すられるということはなくなっていた。でも、大きくはないが同じ様に左右に微妙な揺れが感じられる。新型C4の後、ボルボのS60(新型C4と同じ1.6Lターボ・モデル)にも試乗させてもらい、同じ道を走ってきたが(シトロエン沼津の東名モーターズはボルボ沼津もやっている)、このような揺れ方はしない。S60は普通の固めのスポーツ系サスペンションである。金属サスペンションでも他社の同形式のサスペンションの乗り味とは違うというのがシトロエンの特徴だろう。シートの座り心地を含めた乗り味はC4がいい。シトロエンでないとだめな体になってしまったようだ。

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Dscf0030(写真はセダクション、4速AT(AL4)モデル)

 新型C4で一番残念なのは、センターフィックス・ステアリングをやめてしまったこと。中央部が回らない軽い感覚は残してほしかった。車高が高くなり後席後方の天井も高いままリアエンドの方に伸びたのだが、後席に座ってみると、頭上スペースやドア上部との間隔は、思っていたほど広くないというか、旧型よりも狭いのでは? と思ってしまう。これはなぜだと思ったら、後席のヒップポイントが高くなり、旧型のお尻が落ち込むような形ではなくなったこと(つまりは、後席の座らせ方も普通になった)ためである。ヒップポイントが高くなることによって後席への乗降性は良くなったが、相変わらず頭上空間は狭いということである。これに不満ならピカソ(あるいはこれから出るDS5)を買えということなのだろう。ラゲッジ・スペースが大きくなったのは歓迎である。旧型C4では、折りたたみ式の車椅子がほんのわずかな差でうまく入らなかった(トノカバーをはずして無理やり載せた)。


 ボルボS60は一種のスポーツモデルであって、ボルボのキャラクターにあっているか? という疑問は生じるが、アクセルを踏むとターボらしいエンジン音がしてぐいぐい加速していくのは面白い。C4はエンジン音の遮音性が高いのと低速でのトルクの増強に主眼を置いているためかアクセルを踏み込んでもターボが働いているような音は余りしない。対照的である。箱根で走らせたら楽しいだろうなあ(自分が買って乗る車にはならないけれど)。

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2011/07/03

絵のないアニメ本

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 最近買ったアニメ洋書の紹介というより、自分でこんな本を買ったということを忘れないためのメモである。アマゾンのリストの中に見つけて、「絵」がたくさんあることを期待して買ったが、今回買った3冊にはほとんど「絵」がなかった。みんな、それなりのレベルの研究書であった。

ANIMATORS OF FILM AND TELEVISION Nineteen Artist,Writers,Producers and Others
NOELL K.WOLFGRAM EVANS McFarland & Company,Inc.,Publishers 2011年刊
 土曜の朝のアニメ番組のファンが研究者となって、19人のアニメ関係者を、「理想主義者」「異端児」「技術者」「感化者」「開拓者」「作り話の語り手」「教師」「語り手」にグループ分けして、論じている。「理想主義者」にはアート・バビット、ジョン・ハブリー、「異端児」にはテリー・ギリアム、「技術者」にはマックスとデイブのフライシャー兄弟、「開拓者」にはロッテ・ライニガー、「感化者」にはレイ・ハリーハウゼン、フランク・タシュリン、マット・グローニング、「語り手」にはビル・スコット、マイケル・マルティーズなどなどが取り上げられている。

 「開拓者」にはライニガーの他に、リリアン・フリードマンLillian Friedmanという聞きなれない女性が取り上げられている。アメリカのアニメ界において初めて名前がクレジット・タイトルに出た女性アニメーターだそうだ。フライシャー・プロでベティ・ブープの作画をしていたという。知っている名前の中に、こういう人が混じっていると、絵がない本であっても、この部分だけは読んでおこうという気になる。だから、この本はまあまあ買って良かった部類に入る。


TEV AVERY:A Unique Legacy(1942-1955)
Floriane Place-Verghnes John Libbey Publishing 2006年刊
 イギリスのマンチェスター大学のフランス研究の女性講師による研究書。女性研究者らしくジェンダーの観点からテックスのMGM時代の作品を考察しているらしい(ちゃんと読んでいないので、裏表紙の内容紹介にそう書いてある。今ちょっとたまたまあるページを開いたら、赤頭巾ちゃんに興奮する狼について、食べてしまうより抱きしめてキスして・・・と書いてある)。参考文献にフランス語のものが多いのはテックスの評価がフランスで高いためなのと、著者がフランス文化研究の専門家のためだろう。

 最初にテックス以前のアニメの簡単な歴史をまとめてから、テックスのユニークさについての考察が3章に分けられて考察されている。その真ん中にこの本の一番の売りになる「性とジェンダーについて」がある(先ほどたまたま開けたのはこの章のある部分)。この本も絵はないが、どちらかというと買っておくべき本には入る(いったい読むのはいつのことだ?)


Prime Time Animation Television animation and American culture
Edited by Carol A.Stabile and Mark Harrison Routledge 2003年刊
 ガチガチの研究論文集といった感じ。この3冊のなかで字面が一番読みにくい印象で、多少混じっている絵も読む気にさせるようなものが使われていない。タイトルの、Prime Time というのは日本で言うとゴールデン・タイムのことで、最初のゴールデン・タイムのテレビアニメは「原始家族」であるから、この「原始家族」から「シンプソンズ」や「サウスパーク」までを考察の対象としている。この本、買ったのはいいけれど、今後一度も開くことのない本になりそうである。

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