スティガのロイヤル
卓球のラバーの話、再びである。VICTASのVO>101が気に入ったのだが、「フレアストームⅡ」も確かめてみたくなり、使ってみた。スピード優先タイプであるが、回転がかかる。かなり切れたサーブを出せる。しかし、レシーブ時に、相手の切れたサーブに対して過敏に反応する。回転がかかるタイプの表ソフトが嫌いなのは、ひとつにはこのレシーブ時の不安定さにある。ペンホルダー・ラケットで片面だけにラバーを張るなら、フレアストームⅡの方が総合的には良いかもしれないと思うが、VO>101のナックルボールの威力は捨てがたい。シュークにしろペンにしろ両面にラバーを張るなら、VO>101である。
スティガから新しい表ソフトラバー、ロイヤルが発売されていて、専門誌などでもまだ紹介されていないので、気になって買ってみた。粒が、フレアストームⅡやVO>101などより、一回り小さく、ラージボール用の表ソフトみたいである。ラバー・シートは硬めで摩擦力がある。また、スポンジもミディアムという表示だが表ソフトのスポンジとしては硬めの方である。回転はフレアストームⅡ並にかけられるが、粒が細いためか、レシーブで相手の回転に過敏に反応しすぎないし、ナックルもVO>101くらいに自然に出る。ただ、打球音はVO>101ほど心地よくはない。ペンの片面だけに張るなら、フレアストームⅡよりもロイヤルがいいかもしれない。しばらくは、VO>101とロイヤルを交互に使うことになりそうだ。
粒の大きさの比較のためのVO>101
(補記)
スティガのロイヤルという表ソフトラバーだが、日本では新発売であるが、ヨーロッパでは以前から発売されていたようで、本当に新発売のラバーなら、ITTF登録のメーカーおよび商品番号があるはずなのだが、それがない。また、ラバーのパッケージの裏の商品説明(日本語はないので英語を読んだ)では、スピード・グルーでもノーマル・グルーでもどちらにも対応して性能を発揮する、と書かれていた。つまり、少なくとも、スピード・グルーが禁止されていない時に発売されたということだろう。ということは、テンション系ではなく、テンション系のフレアストームⅡやVO>101と比べるというのは、問題があるだろう。サーブの回転の影響でボールがレシーバーの意思に反して飛んでいってしまうというのは、テンション系の場合に極端に現れる現象である。スペクトルやオリジナルTヴァージョン、同じスティガのクリッパと比べなければいけないラバーであった。クリッパも使ったことがあるが、クリッパよりスピードボールが打てるし、ナックルが出る。滑らないスペクトル・スピードというか、オリジナル(小粒)Sヴァージョンというべきラバーであるような気がする。
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