飛び出したフィリックス
書くのが遅くなってしまったが、今月の宝島社のパブリックドメインDVD-BOXセットは「プルート」と「フィリックス」であった。ディズニー物はオリジナルの高画質の方でコレクションしたいのでパスしたが、「フィリックス」は、カラーのテレビアニメ版ではなく黒白オリジナル版29本にカラー版(ヴァン・ビューレンのレインボーパレード・シリーズ版)3本という珍しいものなので、もちろん、買いである。
昔買ったきり本棚にしまってあったJohn Canemakerの「Felix THE TWISTED TALE OF THE WORLD'S MOST FAMOUS CAT」(PANTHEON BOOKS、1991年刊)を引きずり出してきて、巻末のフィルモグラフィと比較して見たら、第1作「フィリックスの恋人」Feline Follies(このDVDのパッケージには1916年作と印刷されているが、1919年の間違いである。)から上述の1936年のカラー版まで、各年の作品がほぼ均等に収録されている。とりあえず第1作と最後の「勇敢な王様」Bold King Coleを見た。カートゥーンの技術の向上が一目で分かり、ヴァン・ビューレンのレインボーパレードはつまらないなどと簡単に言ってはいけないのだなあと思うと同時に、フィリックスはやっぱり黒白だ、とも思うのである。
かつて8ミリ・フィルム版で直輸入したFelix the Cat Dines and Pines(Canemakerの本でこの作品の図版が何枚も使われている)が、このDVDに収録されていないのが残念だ。このDVDを見て面白い作品が無いじゃないかと思った人がいるなら、Felix the Cat Dines and Pinesが入ってないからだよ、と私は言いたい。
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コメント
できれば収録作品のタイトルを教えていただけないでしょうか。
買おうかどうしようか迷っています。
投稿: わとそん | 2009/11/24 11:55
わとそんさん、こんにちは。
全32作のタイトルを書き込む時間が直ぐにはとれません。パッケージの裏を見れば分かるので、とりあえず、店頭でご覧になってはいかがでしょうか?あるいは、このタイトルの作品は入っているのかというご質問でしたら、時間は掛からずに答えられます。
投稿: WILE.E | 2009/11/25 07:04