ポリカーボネートは高音質なCDか?
最近、SACDと違う、どんなCDプレーヤーでも聞くことができる高音質CDが発売されているというのを知った。たまたま、すみやに行って、その体験サンプラーなるものがお買い得価格で出ているの見つけて、ジャズ・コンピレーション版2枚、SHM-CDとBlu-spec CDを、買って来た。どちらも、基本的には、CD読み取り面のポリカーボネートを、通常のCDよりも透明度が高い光学的な性質の良いものに代えて作られたものだ。比較用に通常CDも付けられているので、早速、聞き比べをしてみた。
SACDを初めて聞いたときほどの音質の変化は、やっぱり、ない。音のクリヤーさが多少よくなり、全体の音量が少しアップし、低音の、特にジャズ・アルバムなのでベースの低音の響きが改善されているのがわかる。しかし、この程度の差だと、再生装置のグレードやセッテイングなどの違いで、飛んでしまいそうである。我が家のシステム、DENON1500AE+SANSUIAu-α607XR+BOSE464では、その差は大きくなく、通常CDとの価格差分あるか、というと、はなはだ疑問である。しかし、多かれ少なかれ、現在のCDはこの新しい素材のCDに置き換わっていくことは確かな気がする。
こういう音質の向上というのは、クラシックの交響曲のようないろいろな音色や音域の音の集まりを聞くことで確認する方が違いがはっきり出て良いと思うのだが、今回、ジャズのサンプラーを買ってみたのは、クラシックのサンプラーでいろいろな曲の一部だけを聞く気にはならず、かといって、クラシックでまるまる全曲あるものでは聴きたい曲と演奏家の組み合わせがなく、ふと手に取ったジャズ編の収録曲が、カーステレオで聴くにはいいコンピレーションになっていたからである。SHM-CDは「これがSHM-CDだ! ジャズで聴き比べるサンプラーVOL.2 リバーサイド・プレスティッジ・コンテンポラリー編」、Blu-spec CDは「聴き比べ体感! Blu-spec CD×CD ジャズ編」である。どちらもマイルス・デイビスを中心とする50~60年代のモダンジャズの名曲ぞろいなのである。それが安く、多少なりとも高音質で手に入るなら買わない選択はない。
| 固定リンク
コメント