WALL.Eを探して
先日のアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した「ウォーリー」をやっと見た。先日の日曜日である。まだいろいろなところでやっているのだろうと勝手に思い込んでいたら、実は、もうほとんどの映画館で上映が終わっていた。駐車するのが楽で料金もただで、最新の劇場なのでサントムーンで見たかったのだが、やっていない。ジョイランド沼津の有楽座で上映最終日であるのを滑り込みで見つけて、見に行った。時間の余裕を見て出かけたら、劇場の中には誰もいない。おお、これは貸切か、と思ったら、しばらくして3人ほど入ってきた。でも、それで終わりである。まるで、80年代に戻ったようである。5名前後で見た80年代前半の映画は数知れず(例えば、「旅芸人の記録」)。
予告編を見たときから思っていたのだが、やはり、ニック・パークの「チーズホリデー」からの影響を感じてしまう。パークもラセターも発想のコアが似ている作家であり、それは、ほぼ同世代の作家であり、過去に影響を受けたものが共通しているためだと思えるので、もしかしたら、この二人が共通に受けた元ネタのSF(映画)か何かがあるのかもしれない。もうひとつ、ウォーリーのデザインで連想するのは「ショートサーキット」の手作りロボットである。
短編「マジシャン・プレスト」が、本編に先立って上映されて、結局振り返ってみると、この短編の方が面白かった。チャック・ジョーンズの「バニーちゃんの魔術師」CASE OF MISSING HARE(1942年作。大陸書房から出ていたビデオでは「ウサギショーは大騒ぎ」)のリメイクみたいな作品だが、この作品の方がギャグのパワーアップと現代化がされている。ウサギがワーナー的というよりハンナ=バーベラ的で、そのせいかどうかはわからないが、この短編のクレジット・タイトルのCARTOONのロゴは、ハンナ=バーベラのMGM時代のものにそっくりだった。
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