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2009/02/28

アインシュタイン交差点でコルトレーンに入る

 「フィネガンズ・ウエイク」が全然読み進められないのだが、その「フィネガンズ・ウエイク」からの引用が冒頭にある「アインシュタイン交点」を読み終えた。その昔、SF少年になったばかりの頃、SFマガジンの伊藤典夫の紹介文に狂気を書きたてられて、翻訳されるのを待ち望んでいたサミュエル・R・ディレイニーの小説である。訳されるのを待ち望んでいたにもかかわらず、ハヤカワ文庫で出てすぐに買ったことは買ったが、今まで10年も読んでいなかったのである。読みたいと想って、40年になろうとしていた。

 訳者の伊藤典夫の解説なども先に少し読んでしまっていたので、相当に読みにくいのではないかと予想したが、般若波羅密多、すらすらと読めるし、続きをどんどん読みたくなる。「ノヴァ」のような厚さがないので、一気に読みきってしまった。オルフェウス神話に基づく遥かな未来の地球を舞台にしたヒロイック・ファンタジーとして、表面上はどんどん読めるのである。しかし、所々に、あれっと、引っ掛かる部分があって、少し前に戻って読み直す、ということを繰り返した。ただし、その多くは、不十分なままの説明で投げ出されているSF設定に関わることであり、メタファーを確認するというわけではなかった。

 主人公達の境遇は、この作品が書かれた頃のアメリカ合衆国の黒人(作者のディレイニーは黒人である)の社会での戦いを連想させて、主人公が管楽器として機能する鞘で音楽を奏でるシーンは、特に最後のちょっと不可解な味を残すシーンでは、ジョン・コルトレーンを思い出させて、「至上の愛」と「インターステラー・スペース」というアルバムを捜してしまったほどだ。

 本書のタイトルの「アインシュタイン交点」というのは、この小説のホンの一部分(というか一点)にしか関わっていないのだが、その言葉の想起するイメージは、魅力的である。SFのタイトルの傑作といえるだろう。そういうタイトルと内容とのずれも、また、この小説を読む楽しさの一部な気がする。
 

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2009/02/27

WALL.Eを探して

 先日のアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した「ウォーリー」をやっと見た。先日の日曜日である。まだいろいろなところでやっているのだろうと勝手に思い込んでいたら、実は、もうほとんどの映画館で上映が終わっていた。駐車するのが楽で料金もただで、最新の劇場なのでサントムーンで見たかったのだが、やっていない。ジョイランド沼津の有楽座で上映最終日であるのを滑り込みで見つけて、見に行った。時間の余裕を見て出かけたら、劇場の中には誰もいない。おお、これは貸切か、と思ったら、しばらくして3人ほど入ってきた。でも、それで終わりである。まるで、80年代に戻ったようである。5名前後で見た80年代前半の映画は数知れず(例えば、「旅芸人の記録」)。

 予告編を見たときから思っていたのだが、やはり、ニック・パークの「チーズホリデー」からの影響を感じてしまう。パークもラセターも発想のコアが似ている作家であり、それは、ほぼ同世代の作家であり、過去に影響を受けたものが共通しているためだと思えるので、もしかしたら、この二人が共通に受けた元ネタのSF(映画)か何かがあるのかもしれない。もうひとつ、ウォーリーのデザインで連想するのは「ショートサーキット」の手作りロボットである。

 短編「マジシャン・プレスト」が、本編に先立って上映されて、結局振り返ってみると、この短編の方が面白かった。チャック・ジョーンズの「バニーちゃんの魔術師」CASE OF MISSING HARE(1942年作。大陸書房から出ていたビデオでは「ウサギショーは大騒ぎ」)のリメイクみたいな作品だが、この作品の方がギャグのパワーアップと現代化がされている。ウサギがワーナー的というよりハンナ=バーベラ的で、そのせいかどうかはわからないが、この短編のクレジット・タイトルのCARTOONのロゴは、ハンナ=バーベラのMGM時代のものにそっくりだった。

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2009/02/25

C4燃費74

■満タン法
走行距離  438.9km
給油量    57.04L
燃費     7.7km/L

総走行距離 35707.7km
総給油量   4010.22L
総燃費    8.9km/L
 
■オンボードコンピュータ
走行距離  438km
燃費    8.1km/L
平均時速  19km/

 今回は通勤主体の近回りに熱海往復1回有り。C4自体は、特になにもなし。このところ、満タン法とコンピュータの燃費のずれが大きいのは、給油機が毎回違う場所になっていて、その差が出ているようである。

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2009/02/22

第16回インポート・カー フェスタ in ぬまづ

 ローバー・トゥアラーに乗ってた頃から都合が付けば出かけていた沼津近辺の輸入車ディーラーのイベントである。もう16回目になるんだと思う。このところは、地元の最大手の輸入車ディーラーであるALCが参加しないので、プジョーやアルファが見れないのは寂しい。C4に決める前、一番足繁く通っていたルノー沼津のOさんがカングーのそばにいたので挨拶をし、新型のカングーがいつから売られるのか聞いてみた。この秋辺りから新型が入ってくるとのこと。ただ新型は車幅が1.8m代の大きさになってしまうのが問題だとも。ルノーのブースでは、トゥインゴがやっぱり気になった。
Twng
Twngstmt

 メルセデス、ポルシェ、BMWといった私には無縁の高級車がたくさん並んでいたのだが、その中では、ジャガーが、やっぱり気になってしまう。内装はやっぱり英国車のウッドパネルや革シートへのこだわりが好きなのだ。
Jagr
Jagrswch シフトレバーが無くシフトポジションのランプだけという、デザイン。ジョグダイヤルみたいなのもがあるのだけれど、これを回すとシフトポジションが選べるのだろうか? ちなみに、ステアリングにはパドルスイッチが付いている。

 シトロエンは、C4とC5の2台だけ。でも、かなりの人が見ている。車が売れないと良いながら、この会場にはかなり人がいて、コストダウンだけに走ってつまらなくなってしまった国産車から乗り換えたいという人は、それなりにいるのでは、と思う。
C5


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ケータイかえた

 4年ちょっと使っていたインフォバーからW64Sにかえた。使い勝手はかなり良くなった。でも、自分に必要のない機能が多い。契約も、シンプルプランというものにしてみたが、どの程度安くなるのだろう、という疑問はある。一応、今の自分のケータイの使い方だったら、シンプルプランの方が機種変更の料金も含めてやすくなるはずなのだが。
Skaitai
Skaitaiopn

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2009/02/11

突然リコール

 シトロエンのHPでオーナー登録をしておいたので、新聞等で発表されたシトロエン(プジョーも)のリコールについての以下のようなメールが届いた。


WILE.E 様

平素は、シトロエン車をご愛顧賜り厚く御礼申し上げます。
さて、このたびお客様にご愛用いただいております

 C4 1.6 (車台番号[下8桁]:×○▽■××○△)

におきまして、以下の不具合に対する改善対策作業
を実施させていただくこととなりましたので、お知らせいたします。

ブレーキスイッチ接点の電流容量が足りないため、使用過程において
接点が消耗し、ブレーキスイッチが作動しなくなる恐れがあります。
そのまま使用を続けると最悪の場合ブレーキランプが点灯しなくなる
恐れがあるため、ブレーキスイッチを対策品と交換し、電流制御用
抵抗入りハーネスを接続します。

ここに深くお詫びいたしますとともに、取り急ぎお知らせ申し上げます。

つきましては、ご多忙の折り、ご迷惑をおかけいたしまして誠に申し訳
ございませんが、お早めにシトロエン正規取扱店にて、改善対策作業を
お受け下さいますよう、お願い申し上げます。
(以下略)

 ということで、シトロエン沼津に連絡して改善対策作業をしてもらった。メールを見ての連絡だったので、他の誰よりも早かったらしく、少し驚かれてしまった。いち早く連絡したのには訳があって、以前某ビデオ店の駐車場でエンジンがかからなくなって、JAFに電話するというトラブルがあり、そのときに、ブレーキスイッチの不具合だということで、部品を取り替えたことがあったからだ。このリコールの情報を読んだとき、自分のC4で起きた事への対策だと思ったのである。ところが、シトロエン沼津のメカニックの人に尋ねたら、この前の場合と同じ所だけれど、理由が違うとのこと。それ以上は突っ込んで聞かなかったので、詳しい違いなどは分からない。上記のメールの説明だと、基本的には同じことだと思うのだが。

 セールスのHさんと話をしたら、シトロエンに乗りたいというお客さんがそこそこきていて、BMWやベンツのようには販売台数が落ち込んでいないそうだ。他とはちょっと違う魅力を持った車を買いたい、という需要はあるということだろう。その層にシトロエンという選択があることがやっと理解され始めたということのような気がする。シトロエンのインポーターにはその辺りの層へのアピールをもっと工夫していけば、C5などはかなり売れるのでは無かろうか。

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2009/02/08

ダイソーなもの(その2)

 ダイソーで買ったカートゥーンDVDの残りの2枚の紹介。

「みんなで歌おう」
 他のDVDはごった煮だが、このDVDだけはフェーマス・プロのスクリーンソング・シリーズ(小唄漫画、バウンシングボールがでてくるやつである)のみ8本。パッケージには9作品のタイトルが書かれているが、以下の8作品しか入っていない。バウンシングボールにしたがって歌って楽しむのがいいかもしれない。

1.Haep Hep Injuns ヘパヘパ 1950年 I.スパーバー監督
 これは見た記憶がある(アニメ総会の夜中だったか?)。'インディアン'に関するスポット・ギャグ集。

2.The Funshine State 楽しい州 1949年 セイモア・ネイテル監督
 フロリダ州に関するスポット・ギャグ集。カリフォルニア州がライバルとして登場。

3.Helter swelter ヘルター、スエルター 1950年 セイモア・ネイテル監督
 夏に関するスポット・ギャグ集。オチが初期のダフィ・ダックみたいである。

4.Jingle Jangle Jungle ジングル、ジャングル、ジャングル 1950年 セイモア・ネイテル監督
 アフリカに関するスポット・ギャグ集。1番の「ヘパヘパ」とならんで人種に絡むギャグ多数。

5.Little Brown Jug 小さなブラウンの水差し 1948年 セイモア・ネイテル監督
 日本語タイトルは「茶色の小瓶」にすべきだ。リンゴから作るサイダー(アップルタイザー?)でおかしな事が起きる。アルコール入りみたいだ。

6.The Big Drip 大きなしずく 1949年 I.スパーバー監督
 ジャングルの動物たちの箱船物語。

7.The Emerald Isle エメラルドの島 1949年 セイモア・ネイテル監督
 アイルランドに関するスポット・ギャグ集。

8.The Golden State ゴールデン州 1948年 セイモア・ネイテル監督
 カリフォルニア州に関するスポット・ギャグ集。フロリダ州がライバルとして登場する。ウォーク・オブ・フェームのハーポ・マルクスの足跡がその上を歩いた女の子を追いかけるというギャグは、本巻全体で一番面白いギャグだ。

「マイティマウス&ヘックルとジャックル:ウルフウルフ」
 タイトルにあるマイティマウスは1番の1本だけ、ヘックルとジャックル(その昔のテレビ放映では「ヘッケルとジャッケル」)にいたっては何も収録されていない。その代わりと言ってはなんだが、ニューワールド・プロダクションNew World Productionのメル・オー・トゥーンMEL-O-TOONという全く初めて見る作品が2本入っている。この2作品については、私が持っているカートゥーン研究本のどこにも記述が見つからない。こういう未知の作品が、こんな形で見られるというのが面白い。

1.Wolf! Wolf! ウルフ ウルフ 1944年 マニー・デーヴィス監督
 テリートゥーンのマイティ・マウス・シリーズ。マイティ・マウスのスーツはピンクだった。羊を狙うオオカミたちをやっつけるお話。

2.The Talking Mapies 僕たちが行く狩り 1946年 マニー・デーヴィス監督
 テリートゥーン。アルファルファおじさんに似た白ひげのおじさんの庭の木にカササギ夫妻が巣を作ったが・・・というお話。カササギが出てくるので、ヘッケルとジャッケルだと思われてしまったのだろう。

3.Treasure Island 宝島 1959年
 ニューワールド・プロダクションのメル・オー・トゥーン。たった6分くらいでスティーブンソンの「宝島」をタイジェストしてしまっている。

4.The Trojan Horse トロイの木馬 1959年
 ニューワールド・プロダクションのメル・オー・トゥーン。たった6分くらいでトロイの木馬のお話をダイジェストしてしまっている。

5.The Bulleteers 弾よりも早く 1942年 デイヴ・フライシャー監督
 あのフライシャーのスーパーマンである。久しぶりに見ると、やっぱり凄い。

6.A Mutt in a Rut 困った野良犬 1949年 I.スパーバー監督
 フェーマス・プロのノヴェルトゥーン。この作品に出てくる犬は野良犬ではないので、この邦題は変だが、先に出ていたダイソー「オールスターVOL.2」では「マットとラット」というタイトルであった。毎回行き当たりばったりでタイトルを付けている見たいだ。
 内容は、トムとジェリーの「天国と地獄」そっくり。どちらかがパクッたのかと調べてみたら、「天国と地獄」も1949年で、しかも、公開月もほとんどかわらない。また、登場する子猫がワーナーのマーク・アンソニーという犬が背中で育てているプシィ・フットという子猫にそっくり。しかも、同じタイトルの作品がワーナーにある(ロバート・マッキンソン監督「ストレスワン公の巻」1959年)。このあたり何かが匂う。ダイソー200円DVD、恐るべし!

7.A waif's Welcome 浮浪者の歓迎 1936年 トム・パルマー監督
 ヴァン・ビューレン作品。可哀想な浮浪児が誤解を乗り越えて暖かい家に迎えられるお話。

8.Out to Punch パンチがいくゾ 1956年 セイモア・ネイテル監督
 フェーマス・プロのポパイ。ブルートとのボクシングの試合のためにトレーニングをするポパイを邪魔するブルート。やっぱり吹き替えに違和感あり。

9.Much Ado About Mutton マトンの状況 1947年 I.スパーバー監督
 フェーマス・プロのノヴェルトゥーン。子羊を狙うオオカミ。黒羊のブラッキーがオオカミをやっつける。

10.Cheese Burglar チーズ泥棒 1946年 I.スパーバー監督
 フェーマス・プロのノヴェルトゥーン。ネズミのハーマンを犬とネコが共闘して退治しようとするが・・・というお話。これもトムとジェリーに似た話である。

参考文献:TOONGUIDE 2007年冬の増刊号(CARTOONSTATION著)

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2009/02/07

ダイソーなもの(その1)

 ダイソーでカートゥーンの200円DVDが売っているということを聞いてから、1年以上立つ。やっと、DVDを売っているダイソー・ショップに行くことができ(自宅の近くのダイソーはDVDを置いていなかったのだ)、ワーナー作品中心のDVD5枚買ってきた。以前聞いていたものとは、内容が大分違う。新しく出たもののようだ。今回は、そのうちの3枚について紹介。


「アヒルのダフィーと恐竜」

1.Daffy Duck and the Dinosaur アヒルのダフィーと恐竜 1939年 チャック・ジョーンズ監督
初期のダフィ。フーフーという変な笑い声で動き回る。

2.Yankee Doodle Daffy ヤンキー ドゥードル ダフィー 1943年 フリッツ・フリーレング監督
 ワーナー・ホーム・ビデオ発売のDVDでは「ヤンキー・ドゥードル・ダフィ」。旅行に出ようとするプロデューサーのポーキーに、子アヒルを売りこもうと、ミュージカル仕立てで邪魔するダフィ。その後の作品に見られるようなダフィの性格が現れてきている。

3.All This and Rabbit Stew ラビットシチューはいかが? 1941年 テックス・アヴェリー監督
 「世界アニメーション映画史」では「ニグロ坊やのウサギ狩り」、大陸書房から発売されていたビデオでは「うさぎシチューはイヤだよ!」。その昔、8mmフィルム版で見たことを思い出す。バッグス・バニーとウサギ狩りをする黒人の子供の争い。アヴェリー作品としてはワーナー時代の水準作か。

4.To Duck or Not to Duck 避けるか避けまいか? 1943年 チャック・ジョーンズ監督
 ダフィ・ダックを狩ろうとするエルマー・ファド。いつの間にか3本ロープのリングにあげられてしまう。ダフィをバッグスに置き換えても成立してしまう話。

5.The Mite Makes Right チビは正しい! 1948年 ビル・ティトラ監督
 フェーマス・プロのノヴェルトゥーンの1作。「親指トム」である。

6.Foney Fable おかしな話 1942年 フリッツ・フリーレング監督
 ワーナー版「親指トム」「アリとキリギリス」などなど。キリギリスが働かない理由は戦時国債を買ったから、というオチは時代を感じさせる。

7.Suddenly It's Spring 突然の春 1944年 セイモア・ネイテル監督
 フェーマス・プロのノヴェルトゥーンのラゲディ・アン作品。「世界アニメーション映画史」では「春が来た来た」。病気のナンシーのために春の太陽が早く顔を出すようにと色々なところにお願いに行くアン。なかなか感動的である。

8.Have You Got Any Castles お城は最高 1938年 フランク・タシュリン監督
 巨大な書棚の中の本のキャラクター達が行う真夜中の大騒動。「黒炭姫と7人の小人」に出てくるような黒人のスイングジャズがいい。

「トゥイーティ・エルマー:楽しいコンサート」

1.A Corny Concerto 楽しいコンサート 1943年 ロバート・クランペット監督
 「世界アニメーション映画史」では「コニー・コンサート」、昔の東京12チャンネル(現:テレビ東京)の放送では「ワルツを共に」、大陸書房から発売されていたビデオでは「カモネギ・ホールへようこそ」、MGM/UAから発売されていたビデオでは「アヒルのワルツ」、ワーナー・ホーム・ビデオ発売のDVDでは「名曲の喧しい夕べ」。何度も見ているが、この時期のワーナーの最高傑作であり、「ファンタジア」のワーナーらしいパロディである。

2.I Never Change My Attitude 態度は変えないゾ 1937年 デイヴ・フライシャー監督
 本家「ポパイ」である! 日立インターメディックス発売のDVD「幻の洋画劇場 ポパイ作品集」では「ポパイの空中戦」。浦野光でない吹き替えが残念。これでは、吹き替えていない日立インターメディックス版の方がいい。

3.The Mite Makes Right チビは正しい! 1948年 ビル・ティトラ監督 
 ダイソーDVDお得意のダブり収録である。

4.Little Lambkin 小さな子羊 1940年 デイヴ・フライシャー監督
 カラークラシック・シリーズ。アライグマやリスは出てくるが、子羊など出てこない。中身も見ずに邦題を付けているようだ。田舎で生まれたラムキン坊やは都会の機械化されたマンションが嫌い、というお話。

5.Old Mother Hubbard ハバートおばあちゃん 1935年 アブ・アイワークス監督
 コミカラー・シリーズ。洗濯屋のハバートおばあさんと仕事を手伝う犬のお話。フォーカス合わせて下さい、という森卓也氏の声が飛びそうな画質。

6.Mary's Little Lamb マリーの小さな羊 1935年 アブ・アイワークス監督
 コミカラー・シリーズ。画質は上記5番と変わらない。この作品にはちゃんと子羊が出てくる。動きの細やかさはさすがにアイワークスである。

7.Gold Rush Daze ゴールドラッシュ時代 1939年 キャル・ダルトン&ベン・ハーダウェイ監督
 ワーナー作品だが、特に有名キャラは出ていない、登場キャラクターが全て犬という作品。アヴェリー的ギャグがいくつかある。

8.The Sunshine Makers お日様の贈り物 1935年 バート・ジレット&テッド・エシュボー監督
 ヴァン・ビューレンのレインボーパレード・シリーズ。光の小人と闇の小人が1つになると・・・などという話にはならなかった。

「子供のクラシックアニメ」

1.Greedy Humpty Dumpty 欲張りなハンプティ ダンプティ 1936年 デイヴ・フライシャー監督
 カラークラシック・シリーズ。「世界アニメーション映画史」では「欲のふかい王様」。アニドウの上映会やアニメ総会でよく見たものだった。

2.The Three Bears 3匹のくま 1935年 アブ・アイワークス監督
 コミカラー・シリーズ。やっぱり、3匹のくまのアニメはワーナーに限る、とは思うものの、オチはなかなかである。

3.Mary's Little Lamb マリーの小さな羊 1935年 アブ・アイワークス監督
 また、ダイソーDVDお得意のダブり収録である。

4.Old MacDonald Had a Farm マクドナルドが持っていた畑 1945年 セイモア・ネイテル監督
 フェーマス・プロのノヴェルトゥーン・シリーズ。「メリーさんの羊」の変奏曲集。フライシャーは抜けてもジャズ! バウンシングボールに合わせて、イーアイ、イアーイ、オー、で終わりかと思ったら、コンガ・ダンスもあった!

5.Notes to You あなたへのノート 1941年 フリッツ・フリーレング監督
 フィガロ~、フィガロ~と歌われて眠れないポーキー・ピッグのお話。その昔、8mmフィルム版を直輸入したことがある。この邦題は誤訳である。「あなたに送る調べ」などと訳すべきである。

6.Little Lambkin 小さな子羊 1940年 デイヴ・フライシャー監督
 またまた、ダイソーDVDお得意のダブり収録である。

7.Pigs in Polka ブタのポルカ 1943年 フリッツ・フリーレング監督
 劇場公開タイトルは「小豚のポルカ」、先に出たダイソー「オールスターVOL.2」では「子豚ポルカにあわせて」というタイトルになっている。これも、友人が直輸入した8mmフィルムで何度か見ている。Notes to You ではなく、こちらを自分で買えば良かった、と思ったことを覚えている。ブラームスの「ハンガリー舞曲」に合わせて3匹の子豚のお話の新解釈が進行するフリーレングの代表作。

8.Old Mother Hubbard ハバートおばあちゃん 1935年 アブ・アイワークス監督
 またまたまた、ダイソーDVDお得意のダブり収録である。

9.Simple Simon サイモン 1935年 アブ・アイワークス監督
 コミカラー・シリーズ。元祖お馬鹿キャラ。それなりに面白い。


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2009/02/03

C4燃費73

■満タン法
走行距離  401.0km
給油量    53.02L
燃費     7.6km/L

総走行距離 35268.8km
総給油量   3953.18L
総燃費    8.9km/L
 
■オンボードコンピュータ
走行距離  401km
燃費    7.8km/L
平均時速  19km/

 今回も通勤主体の近回りのみ。C4自体は特になにもなし。

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2009/02/02

トムとジェリー、なかよくけんかしない

 ヴァン・ビューレン製作のカートゥーン・シリーズに「トムとジェリー」と題されるものがあった。有名なネコとネズミの同名シリーズが作られる前に製作されていた黒白の漫画映画である。このシリーズ9本を収録した輸入盤DVDをわいりーさんが貸してくれた。ヴァン・ビューレン作品を集めたLD(プレーヤーがとうとう生産中止になってしまった!)'CARTOON THAT TIME FORGOT FROM THE VAN BEUREN STUDIO'(DVDになって発売されていると思う)を持っていて、そこに3本入っていたのだが、別な作品の方に注目していたので(有名な方の作者となるジョー・バーベラが参加していた作品である)、きちんと今までこの「トムとジェリー」を見たことがなかった。それで、今回借りたDVDと合わせて見た。1本はだぶっていたので、合計11本である。

 予想していたより面白かった。ちょっとテンポがかったるい部分もあるが、ディズニー(ミッキー・マウス他)とフライシャー(ポパイ、ベティ・ブープ)からのいただき的なシーンがあったり、やたら良く動くモブ・シーンがあったり、ベティを上回っているかもしれないエロさがあったり、今まで真面目に見ていなかったのは不見識であった。

DVD収録作品(題名、製作年、監督名)

1.PIANO TOONERS 1932 John Foster,George Rufle
2.FIREMAN'S LIFE *
3.IN THE BAG 1932 John Foster,George Rufle
4.PENCIL MANIA 1932 John Foster,George Stallings
5.A SWISS TRICK 1931 John Foster,George Stallings
6.PLANE DUMB 1932 John Foster,George Rufle
7.POTS AND PANS 1932 John Foster,George Rufle
8.ROCKETEERS 1932 John Foster,George Rufle
9.A SPANISH TWIST 1932 John Foster,George Stallings

  製作年は、'OF MICE AND MAGIC'による。*は、オリジナルのタイトルがついておらず、半立体の題名だけの明らかに後でつけられたタイトルのみで、監督名の確認ができない。また、'OF MICE AND MAGIC'には同じタイトルの作品がリストにない。このリストの中から内容に近いタイトルのものを捜すと、
 HOOK AND LADER HOKUM(a.k.a.FIRE,FIRE)1932 George Stallings,Tish Tash(フランク・タシュリンの別名)
が見つかった。この作品だけ、ちょっと雰囲気が違うギャグがあるので、それがタシュリンだと思えないこともない。

LD収録作品(題名、製作年、監督名)
1.THE TUBA TOOTER 1932 John Foster,George Stallings
2.PIANO TOONERS 1932 John Foster,George Rufle
3.WOT A NIGHT 1931 John Foster,George Stallings

 両方に重なって収録されており、'OF MICE AND MAGIC'本文でも、図版とギャグについての解説文がある'PIANO TOONERS'がこの「トムとジェリー」の代表作と考えてもいいだろう。マーガレット・デュモン似のベティ・ブープのようなキャラクターが出てくるが、その声がベティそっくりである。声の出演者はタイトルにはないが、当時ベティを吹き替えていた人、その人だそうだ。なぜそれが可能だったかというと、ヴァン・ビューレン・スタジオはフライシャー・スタジオの筋向いにあったからだそうだ。調律されていないピアノから出た悪い音の音符を叩きのめしトイレに流す、というすごいギャグもある。
 他に面白かったのは、DVDの4,5,7とLDの3。これらもフライシャーっぽい、メカニズム描写とエロ・グロ・ナンセンスである。もっとも、グロについては、骸骨の踊り(!)がある'WOT A NIGHT'しかないのだが。

 背の高い方のトムがピアノを引くシーンがいくつかの作品にある。このときの手の動きに、マルクス兄弟のピアノ弾きチコに似た右手人差し指1本奏法が混じる。チコ・マルクスを意識して作ったのか?
 また、'PLANE DUMB'では、トムとジェリーの凸凹コンビがアフリカに行くが、アフリカに着いた時に顔を黒く塗り、黒人になってしまう。この黒人になった時の顔がホーマー・シンプソンにそっくりである。となると、ホーマーは実は黒人のカリカチュアなのか、と今まで気がついていなかった視点に思い至るのであった。

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2009/02/01

初めての出来事

 太陽光発電を始めてそろそろ丸9年というところで初めてのトラブルである。1月28日の朝、いつものように発電量の確認をしようと、インバーターの発電量表示のボタンを押すつもりで、間違えて左横のシステムの運転(入り切り)スイッチを押してしまった。あわててて、スイッチを押し直したが、それが悪かったのか、正常な発電状態にならない。ほとんど発電できていない日が弱いときにドットが発電量表示に現れるのだが、その状態のままである。この日の天気なら、0.2とか0.3が表示されていいはずである。スイッチの入れ方が悪かったのではないかと、もう一度スイッチを押すが反応しない。それで、設置会社に連絡し、ついでに、まだ行っていなかった点検(本来なら5年たった時にやる点検。1年点検を実際には3年目に行ったので、それから5年後ということになっていたが、さらに遅れている。)を頼んだ。 
Invtupbf

 晴れている日がよいということで、天気予報から今日2月1日(私も久しぶりに何の仕事もない日曜なので都合も良かった)に見てもらった。ちょっと調べただけで、スイッチの異常であるのがはっきりした。グリースを付けて、応急処置をしたところ、正常な状態になった。しかし、このスイッチの動作については不安があり、10年保証の期間内で無償で部品を取り替えられるから、そうした方が良いでしょうということになり、部品を取り寄せて後日交換ということになった。スイッチ自体は、多分、オムロン製の市販品を使っているので現場でそれをハンダ付けして直すことも可能なんだけれど、スイッチの付いている基板ごと取り替えになるので、もしかしたら、発電量の積算データが消えてしまうかもしれない、ということだった。焼津で同様なスイッチの取り替えをしたことがあり、そうなってしまったそうだ。
 Invnaibu 初めて見るインバーター内部。左側は太陽電池との接続ユニット。

Invupaft とりあえず、正常に復帰。


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