円高だからアニメの洋書を輸入しよう
アマゾンで注文したアニメの洋書が続々到着した。
写真下のオレンジ色の何の絵もない本は、'Chuck Jones CONVERSATIONS'という、チャック・ジョーンズのインタビューを集めた本である。一切図版はない。ミシシッピ大学出版局から2005年に出た本である。1968年のSF作家のレイ・ブラッドベリとの対談からジョー・アダムソンやマイク・バリアーといった研究者たちとのインタビュー、1999年の未発表のインタビューまで、なかなか面白そうである。しかし、字だけは辛い。
写真左のちょっと怖い顔が描かれた本は、「ストリート・ミュージック」という作品で名前が記憶されるNFBのライアン・ラーキンについての本'BALLAD OF THIN MAN:Insarch of Ryan Larkin'(Chris Robinson著。2009年という著作権表示がされているので出たばかりの本である)である。晩年は悲惨な状態だったというのを何処かで誰かが書いていたのが頭の片隅に残っていて、アマゾンで検索したときにこの本を見つけて、取り寄せたものである。表紙と同様に怖いイラストがあるだけで、ラーキンの作品の図版などはなにもない。ただ、ラーキンの「歩く」と「ストリート・ミュージック」の2作品とラーキンについてのドキュメンタリーが収録されたDVDが付いているのが素晴らしい。
写真で一番大きく写っているのはレイ・ハリーハウゼンとトニー・ダルトンによる人形アニメの本'A CENTURY OF STOP MOTION ANIMATION'(2008年刊)である。ハリー・ハウゼンの人形アニメの制作時の貴重な図版などが多数あって、ページをめくるだけで楽しい。スラプスティック・コメディと人形アニメを結合させた作品を作ったチャーリー・ボワーズについても書かれていて、中身を丹念に読んでいけば、新しい発見もありそうである。
| 固定リンク
コメント
ラーキンの本に付いているDVDを見た。「歩く」「ストリート・ミュージック」の2作品に、ラーキンについてのドキュメンタリーと書いたが、これはただのドキュメンタリーではなかった。RyanというタイトルのChris Landrethの2004年のアニメーション作品である。ラーキンへのインタビュー映像を元に、CG化している。音声はインタビューそのものなので、半分ドキュメント、半分創作という不思議な作品である。
ラーキンの本の冒頭には、フィリップ・K・ディックの「ヴァリス」からの引用がある。今回買った3冊はアニメの本だが、SF(作家)との関連がそれぞれにあるというのは思ってもいなかった。
投稿: WILE.E | 2008/12/24 22:09