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2007/10/16

ブレーンズヴィルのリサは天才!

 リサ・ランドールの「ワープする宇宙」(原題を忠実に訳すと、曲がった余剰次元)を読み終えた。第1次超ひも理論革命時代の「超空間」(ミチオ・カク)、第2次超ひも理論革命時代の「エレガントな宇宙」(ブライアン・グリーン)に続く、極微の世界と極大の宇宙をつなぐ最新物理理論の立役者による数式なしの解説書である。文字だけで、本来数学を駆使して表わされる抽象的な多次元空間の話をするんだから、読者にも労力を強いる内容である。それを少しでも飲み込み易くするために、各章の最初に、ポップスやロックの有名な曲の歌詞が引用され、著者による「不思議の国のアリス」のような短い物語が置かれている。これは、なかなかいい試みだ。

 不覚にも、ランドールの理論の存在を私は知らないでいた。ラマン・サンドラムとの論文が1999年に発表され、2001年にはその内容が「現代物理学最前線5」(共立出版)で解説されている。20世紀までの私であったら、少なくとも「現代物理学最前線」を見つけてすぐに買っていただろうに、と思う。もっとも、この時期、公私共にいろいろあったので、物理の最先端に対する興味をやや失っていたことは確かだ。こんなにエキサイティングな5次元世界があることを、知らないでいたのは、ちょっと悔しい。超ひも理論は現実的な実験可能な範囲での予言は全く出来ていないのだが、5番目の空間次元の存在は、もう少ししたら加速器実験で到達できるエネルギーでの新粒子の出現を予言している。となると実験物理屋さんも注目するわけで、今一番の話題となるのも無理はない。次元の概念が揺らいでいるという解説も、目から鱗である。

 

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