「クルマでわかる物理学」古川修 オーム社
「大学生から技術者まで楽しく学べる物理の教科書」とサブタイトルがついているが、高校生でも興味があるなら読めるのではと、思いつつ読んだが、高校で習う微積分と物理のある程度の知識は前提としている。そのため、理工系出身でないクルマ好きに薦めるのはちょっと躊躇してしまう本だ。クルマを物理の基本法則から知りたいという人には薦められる本だ。
著者は、ホンダに25年間勤め、プレリュードの4WSの開発等を担当したのちに、芝浦工業大学の教授になったという経歴なので、ホンダ提供の図があったり、自動車の開発現場の話が囲み記事で章の終わりにあったりして、通常の大学の理工系向きの物理の教科書よりも、自動車好きには興味が持てる。力学、熱力学、電磁気学、そして、最後には特殊相対論まで解説している(GPSを取り上げて一般相対論まで解説していたら、もっとすごいのだが)。私にとっては古典物理学の復習、特に、高校では扱わない回転運動に関する部分は、良い復習になった。
5章(全部で6章立て)の「クルマの性能」が、私には初見のクルマに特有の物理学で、このようにハンドリングやサスペンションの評価をモデル化するのか、と興味深く読めた。ただ、この章になって初めて出てくるドットを使った時間微分の表記がまったく説明されていなかったり、物理的には?な用語の使い方が少しあって気になった。
自動車ではタイヤが大事ということを読み終えてつくづく思う。C4のタイヤもそろそろ別なものに替えようかなあ、という気持ちがわいてきた。
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コメント
クルマはタイヤが命なんですよね。最初から装着されているのは専用タイヤで、実はかなりお安でメーカーに納入されている品物。一般に売っている製品よりもよくないとされていますものね。
賞味期限は二年程度といわれていますし、静かで雨に強いタイヤがいいタイヤのようです。
BSだとレグノ9000?
ミシュランだとパイロットプライマシー?
投稿: くーべ | 2007/10/18 22:42
ミシュランのパイロット・プライマシーが、とりあえず、第一候補かなと考えています。ミシュランの銘柄の違いでどう乗り味が変わるか見てみたいという気持ちがあります。BSは前の車を合わせて、10数年使ったことがないので、BSも興味があります。
投稿: WILE.E | 2007/10/19 21:24
初めて4WSがついたときのプレリュードに乗っていました。懐かしい。
しかし、最近はどのメーカーも、すぐに17インチ、18インチ、扁平率45なんてタイヤを装着しますね。本当に必要なのかなあ。馬鹿高いので換えるときが思いやられる。韓国製・台湾製とかの激安タイヤも出ているようですが。
(WILE.Eさん、私からのメール届きましたか?)
投稿: kmts | 2007/10/20 11:08
日本で売っているミシュランも中国製があって品質がどうかなどという話があるようです。大丈夫なのかなあ。
メールの方は、相変わらず招待状の方が届きません。ニフティのメーラーは特定のドメインを全てスパムと判断することがあるというような話を友人から聞きました。どうなっているのかなあ。
投稿: WILE.E | 2007/10/21 08:06
「沙園の会」、私の代理登録と言う形で、WILE.Eさんを登録しました。gooのフリーメールで、ログイン情報など送っています。私も実メアドもNiftyですが、自分で実験してみたところ、gooのフリーメールならはねられずに届くようです。確認してみてください。
投稿: kmts | 2007/10/21 20:21
gooからのメール届きました。代理登録ありがとうございました。SNSからのメールアドレス確認メールはきちんと届いたので、そのままニフティのアドレスで登録して様子を見ます。
投稿: WILE.E | 2007/10/22 21:03