萬福の醍醐味
この間の日曜日、義母と出かける日帰り京都旅行第3回(最終回?)を行った。今回は洛南の萬福寺と醍醐寺を見て回った。萬福寺はなんといっても普茶料理である。予約をしないと食せないということなので、妻が予約の電話をしたら予約がすでにいっぱいで、瑞光院を紹介された。それで、昼食の普茶料理は萬福寺横の瑞光院で食べることになった。この瑞光院、襖絵が南画の巨匠直原玉青の作だという。私たちが食事をした部屋の襖絵は、そんなにすごい大家が書いたようには思えない、短時間で描き上げたような絵だった。一方、入り口の観音堂の天井の龍の絵はなかなかのものだと見上げた。
瑞光院でよかったのは、住職の料理の解説と、水禽窟の音を聞かせてもらえたこと。「日本の音」というCDを持っていて、その中に水禽窟の音が入っていたからCDでは聞いたことがあったが、本物を聞くのは初めてである。竹筒に耳を当てて聞くようになっていた。金属的な高く澄んだ音。
醍醐寺は、やはり三宝院の庭が素晴らしい。外人観光客もたくさんいた。紅葉最盛時には観光客はこんなものではなかろうなと思う。でも、奥の金堂や五重塔の方には人はまばらであった。醍醐寺に行った驚きは、実は、醍醐寺そのものではなく、醍醐寺下から地下鉄駅まで拡がる、ここ数年でできたと思われる大ニュータウンであった。
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