突然、ジョン・ゾーン
世の中連休だというのに、仕事が続く。そんな昨晩、急にジョン・ゾーンの「スパイVSスパイ」が聞きたくなった。それで、CDを引きずり出して聞いてみた。こんなにクリアーな音だったのか、とちょっと驚く。そういえば、スピーカを替え、CDプレーヤーを替えた後には聞いていなかった。90年代の初めにCDを買ったときに聞いたきりで、その後聞いていなかったのであった。なぜ、ジョン・ゾーンなどというある意味とんがったアルトサックスの即興ミュージシャンに出会ったのかというと、「ジャズ・アヴァンギャルド」などという本に、ワーナー漫画の音楽を担当したカール・スターリングにもっとも影響を受けて曲作りをしている、という記述があったからである。カートゥーン・ミュージックから影響を受けたジャズ、なんて魅力的ではないか!
「スパイVSスパイ」を聞いて、自分が勘違いしていたことに気付いた。このアルバムは、かのフリー・ジャズの創始者オーネット・コールマンの音楽を料理したもので、自分が聞きたかったのは映画音楽を料理した「ネイキッド・シティ」の方であった。「バットマン」や「暗闇でドッキリ」、「007/ジェームズ・ボンドのテーマ」を実は聞きたかったのであった。「スパイVSスパイ」もゾーンとティム・バーンの2本アルトが面白いので、そのまま聞いてしまい、オーネット・コールマンも久しぶりに聞きたくなった。でも、「スパイVSスパイ」は、やはり、ヘヴィで、続けて聞く気力は出ない。ということで、続きは今晩、先程聞いたのであった。「淋しい女(ロンリーウーマン)」は、オリジナルのコールマンと聞き比べて、ゾーンのダイジェストの鋭さに、笑えた。
やっと、明日明後日は休みである。久しく聞いていないCDを聞く連休にしようかな。
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