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2006/11/14

コシナ、コシナ、プラナー

 コシナから出たカールツアイスのプラナーT*1.4/50ZFを買ってしまった。ニコンFM10につけて使うのである。FM10には、ニコンの85mmと135mmのレンズを2本持っているだけで、標準レンズは持っていなかった。Camera
何故かというと、FM10を買った最大の理由は、卓球部の生徒達が試合をしているのを撮るためだったからだ。就職して最初のボーナスで買ったオリンパスOM-2Nを10年ちょっと使って処分して、その後、コンタックスT2を使っているのだが、普段の写真撮影はT2で十分だった。しかし、卓球部の生徒の記念に試合をしているのを撮りたい(卒業アルバム用に写真が欲しいと言われたためでもある)、ということで、明るい望遠レンズが使えるカメラをできるだけ安く買いたかった。それで、FM10という選択になった。FM10のボディに135mmをつけて買い、その後、85mmは中古の出物があったので手に入れた。T2は16年目、FM10は7年目。ちょっと疲れてきたT2代わりのコンパクト・デジカメ(フジFinePixE-510)はある。でも、明るいレンズのフィルムカメラの撮り味も捨てがたい。FM10用の標準レンズを持っていても良いだろうし、今後ニコンの一眼レフのデジカメを買えば使えるし、ということで決断した。

 つらつら考えると、FM10というのはコシナのOEMである。レンズもボディもコシナ製なんだけれど、ニコンとカールツアイスのブランド名である、っていうのは何か不思議な感じである。もっとも、OEMと気付かずにそうなっている製品も多いのかもしれない。

 以下、ちょっと撮ってみた写真(データなどメモしてなかったのでなしです)。
061111tatamiball
061111flower061111c4meter

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2006/11/11

C4燃費30

●満タン法
  走行距離  439.6km
  給油量    50.31L
  燃費     8.6km/L

  総走行距離  14902.1km
  総給油量     1642.91L
  総燃費     9.1km/L


●オンボード・コンピュータ
  走行距離  439km
  燃費     8.6km/L
  平均時速  20km/h

 今回は、通勤中心の近回りだけ。

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2006/11/06

箱根探訪ポーラ美術館、あれはダリ

 昨日、久しぶりの休日なので、箱根へドライブすることにした。仙石原のポーラ美術館に行ったことがなかったので、仙石原のススキも見頃だろうと出かけていった。行きは、芦ノ湖スカイラインを使ったが、ガスに煙っていた昨年の夏以来である。我がシトロエンC4をATのスポーツモードで走らせたが、ブレーキを踏んででスピードが落ち始めると直ぐにギアが2速に落ちるのが、通常モードと違う。このとき、ちょっと気になったのは、2速でエンジンの回転数が4000回転くらいの時、フロアから不快な振動が伝わってくること。普段はこんな高い回転数まで回すことがないから気が付かなかった。ボディ剛性が少し足りないんだろうな。
 
 さて、仙石原のススキの原が見え始めると、歩行者がたくさんいる。湿性花園の方から続々と道路をわたって、ススキ散策である。お蕎麦屋さんの交差点はかなりの渋滞である。こんなのは初めてだ。ポーラ美術館は、仙郷楼とローソンの間の道を上がっていくと直ぐだと思っていたが、案外距離があった。建物からして、周りの森と調和しながら、なかなか素晴らしい作りで、ここで映画のロケをしたいなあなどと思う。

 何をやっているかも調べずに出かけたのだが、「ドガ、ダリ、シャガールのバレエ 美術の身体表現」という企画展示をやっていた。ダリの結局は演じられなかったバレエのためのデザイン画が実に面白かった。このバレエの計画に関わった人間がダリを囲んで撮った写真があったが、胡散臭そうな人間の臭いがぷんぷんしている写真であり、ある意味、この写真が一番面白かった。1930年前後のシュールリアリズム運動に関係した画家の作品がいくつかあり、この絵を描いた頃、チャーリー・ボワーズの映画を見て話題にしてたんだなあ、こいつらは、って、思ってしまったのでした。

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2006/11/05

チャーリー・ボワーズ、お前は誰だ

 先日突然、「世界アニメーション映画史」の著者の1人伴野さんから電話があった。何かと思ったら、今度、世界のアニメーションの大全集DVDが発売されるので、その解説を頼まれて、もう1人の著者望月氏と分担して書いているところだという。それで、伴野さんの担当は人形アニメなのだが、チャーリー・ボワーズCharley Bowersの「ワイルド・オイスター」Wild Oysters(1940年)が、なぜ、「ポパイ」や「ベティ・ブープ」のフライシャー名義で公開されたかということについて、経緯を知らないか、という話であった。このような質問が私のところに来た理由は、前回の静岡のアニメ総会で、この「ワイルド・オイスター」を上映したということと、さらに遡って、1980年に、同じボワーズの「イッツ・ア・バード」It's a Bird(1930年)の8ミリフィルムをアメリカから直輸入して一見してその凄さに驚き(圧巻は、鳥の産んだ卵が孵化すると、なんと、T型フォードになってしまう!)、すぐに伴野さんのところにフィルムを持っていき見てもらい、当時のアメリカとフランスのアニメ雑誌に少しだけ記述があったボワーズについて調べて、同人誌で紹介したということがあったためだろう。杉本コレクションにも同じ頃「イッツ・ア・バード」の16ミリフィルムが入り、80年の東京でのアニメ総会で上映された。このときに、私の所有する8ミリフィルムにあったシーンが、16ミリフィルムの方ではカットされていたのを不思議に感じた(と同時に、自分の方が完全版に近いんだぞと、ちょっと優越感を持った)。

 それで、今回チャーリー・ボワーズについて調べなおしてみたが、80年の時点では持っていなかったアニメ関係の本にはやっぱり記述がなく、インターネットで検索してみた。そうしたら、2004年にボワーズの15作品を集めたDVDがアメリカとフランスで発売されていて、その関係のページが幾つか見つかった。一度は忘れられてしまったボワーズについて発掘し、再評価をしたのは、バスター・キートンなどと同様に、フランスのシネマテークであった。だから、見つかったページとしてはフランス語のものの方が多かったりする。とりあえず、それらに目を通してボワーズについて、今分かっていることをまとめると以下のようになる。


 1889年アイオワ州クレスコ生まれ(チャーリー・チャプリンと同い年)。1928年のプレス・ブックには、母はフランス貴族、父はアイルランド人の医者、5歳の時にサーカスのピエロから綱渡りの芸を伝授され、6歳の時にサーカス団に拉致され2年間家に帰れず、そのショックで父が死んだと書かれている(サーカスで綱渡りをしていたということ以外は、怪しい)。1916年から26年まで、マットとジェフMutt&Jeffのアニメ制作に携わる。1926年から、ストップモーション・アニメーションと実写が入り混じる(これは、The Bowers prosessと呼ばれた)2巻物(20分)のサイレント・コメディ映画を制作。26~27年はR-C PicturesとF.B.O.、28年は6本がEducational Picturesから配給された。 「シュールリアリズム宣言」のアンドレ・ブルトンAndre Breton が、1930年のIt's a Bird(自身が出演した唯一のサウンド・コメディ)を、当時絶賛した文章が残っている。フランスでは、Bricoloとい名前で知られていた。It's a Birdを制作した後、ニュージャージーに移り、30年代の8年間は、ニュージャージーの地方新聞Jersey Journalの漫画家となり、絵本の制作に携わった。唯一のカラー作品Pete Roleum and His Cousinsをジョセフ・ロージーJoseph Losey監督のもとで、1939年のニューヨーク万博のために制作した。人形アニメ(クレイアニメ)のWild Oysters (1940年)をフライシャー名義で公開、これが最後の作品となった。また、その前にA Sleepless Nightが、同じねずみ夫婦のキャラクターで制作されている。1941年に病気のためニュージャージー州パターソンの病院に入院しそのまま退院することなく、1946年に亡くなった。1976年のアヌシー・アニメーション・フェスティバルでのリバイバル上映で話題を呼び、再評価が始まった。


 というわけで、伴野さんの疑問に対する回答はまったく得られなかった。もしかすると、DVDの解説にはもっと詳しいことが出ているのかもしれない。久しぶりにDVDを直輸入してみようかなあ。

 今朝起きて、カートゥーン・ネットワークで「バッグス・バニー・ショウ」をたまたま見たら、「幻のドードーを探せ」DOUGH FOR THE DO-DO(1949年)をやっていて、これが「イッツ・ア・バード」そっくり。この作品は、1938年のロバート・クランペット作品PORKY IN WACKYLAND(1938年)のカラー・リメイクであるが、インターネットで調べたボワーズについての文章に、「イッツ・ア・バード」の影響がPORKY IN WACKYLANDに見られる、と書かれていたものがあった。全くの偶然で、こうやって確認できてしまったのが、またまた不思議。

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