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2006/10/14

高畑勲でしょう

 C4で聞くためのシャンソンやフレンチ・ポップスのCDをミッシェル・サルドゥーの「恋のやまい」が入ったものしかもっていないのは寂しいので、新たなものを2枚買った。1枚は日本でも流行ったシルヴィ・バルタンやフランソワーズ・アルディなどの曲を集めたもの「フレンチ・ポップス ベスト・セレクション」BVCP-8747で、もう1枚は、ジャック・プレヴェールの作品を集めたもの「私は私 このまんまなの~プレヴェールのうた~」UICY-4178である。プレヴェールは、かの有名な「枯葉」の作詞者である。だから、もちろん「枯葉」が入っているのは当然である。このCDを聞いてみると、1曲、ちょっとどこかで聞いたことがあるような気がするけれど、有名な曲ではないものが気になった。歌詞では、「ロワゾー」、つまり、「鳥」、という単語が聞き取れる。それで、「やぶにらみの暴君」(断じて「王と鳥」ではない)を思い出した。で、余計に気になって、全く見ていなかった解説を読んだら、驚いた。ビンゴ!、であった。こんな解説を書くのは誰だと思ったら、かの高畑勲さんでありました。曲のセレクトも高畑勲によるものだった。

 私が「やぶにらみの暴君」を連想した曲は「書取り」という曲で、「やぶにらみの暴君」に使われたものではなかった。最初、聞いたときには気がつかなかったのだが、実際に「やぶにらみの暴君」に使われた曲が2曲(「五月の歌」「昼も夜も」)入っている。イヴ・モンタン、エディット・ピアフ、ジュリエット・グレコといった往年の名歌手たちの歌ったものが多く収録されていて、実に渋いCDである。

 こんなCDが出ているとはまったく知らなかった。以前だったら、「やぶにらみの暴君」の曲が入っているというような情報は、確実につかんでいたのに! このような情報に疎くなっている自分に、ふと気がついたのでありました。
Cd2479

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