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2006/10/28

完訳ソラリス

 レムの「ソラリス」(国書刊行会)を読み終えた。「ソラリスの陽のもとに」(早川書房)で読んだのは確か中学3年生くらいで、ディックの諸作を読んだときよりも前だが、記憶には良く残っていることを、まず確認した。また、タルコフスキーの「惑星ソラリス」のイメージも読みながらわいてきて、タルコフスキーがかなりの部分原作に忠実であったのだと感じた。今回完訳版で読んで、早川版で削除されていた部分で、「ソラリス」という作品の全体の印象が極端に変わるということはなかった。ソラリスの海のいろいろな変化の描写が、太陽のフレアの形態の描写を連想させたこと、ハリーが19歳という年齢であったことが、今回、読んでいて感じたことであった。特に、後者は、こんなに若い年齢設定だったんだ! って驚いてしまった。タルコフスキーの映画のハリーはどう見てもそこまで若くはないんで、映画のイメージの方が強く記憶されていたためだろう。レムの方が、ディックより、文章が難しく、段落も切れずに長いのだけれど、読み手の自分との相性はいいように感じられたのが面白かった。

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2006/10/23

全国アニメ総会静岡大会終わる

 昨日、無事、第37回アニメーション総会が終了しました。DVD関係で理解不足による想定外の事態が起こりましたが、予定していた作品をすべて上映できました。スタッフ、参加者の皆様(56名参加)、ありがとうございました。

 今回の総会の準備中には、今度回ってくるときには、もうできないのじゃないかと思ったりしてたんですが、終わってみると、次もやりたいなあと思ってしまう不思議(次回は、16ミリフィルム担当に徹します)。

 会場の伊豆長岡温泉のこだま荘はDaneelさんが手配してくれた旅館だけれど、なかなかこじんまりとして良いところでした。一時期、通勤でこだま荘の前を毎日通っていて、「日帰り入浴できます」という看板に気を引かれていたのだけれど、さすがに自前の源泉だけあって、お湯の質は良かったように感じました。また、「全国アニメーション協会」という看板の間違いがご愛敬でした。総会主催サークルで、本当に「全国アニメーション協会」なる団体を作ってみましょうか、なんて思っちゃいました。

 今回の総会で今までと違っていたのは、持ちこみ企画が3つもあったこと。過去の静岡総会でも毎回、持ち込み企画の案内を出していたのだけれど、自主制作以外にはなかった。用意したDVDプレーヤーの問題で、1つは次回にということになってしまったけれど、それぞれ、はっとさせられる内容で、さずがでした。

 来年は、昨年のお約束通り、TAC主催で名古屋近辺で行わます。とりあえず、後継主催者難のアニメ総会も、もう1周は確実に実施されそうです。目指せ50回!、て感じでしょうか。

 私達SCMが参加者から主催者になったのは1987年の18回総会から。今回、このときに作ったオープニング・フィルムを上映しましたが、もう20年になるのか・・・若かった・・・。この頃はアニメ・バブルみたいな時期で、参加者も多く、今回の倍の120名もの参加者がありました。会場は、できたばかりの伊豆高原合宿センターでした。ちなみに、今、伊豆高原合宿センターは、エクシブ伊豆高原というリゾートホテルになっています。このとき、実は総会にとって転機となる重大な出来事がありました。それは、フィルムコレクターの杉本五郎氏が亡くなったこと。アニメ総会というのは、それまで、この杉本氏のコレクションを見る会と言っても過言ではありませんでした。今回こだま荘でやった総会では、16ミリフィルムの上映も多く、国産テレビアニメ作品はなく、夜中に、某特撮番組や特撮映画をやったりして、杉本コレクションを上映していた頃の総会の雰囲気に、図らずも、近くなっていたようです。自分たちで用意できる物をやっただけなんだけれど。

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2006/10/21

C4燃費29

●満タン法
  走行距離  430.3km
  給油量    48.20L
  燃費     8.9km/L

  総走行距離  14462.5km
  総給油量     1592.60L
  総燃費     9.1km/L


●オンボード・コンピュータ
  走行距離  430km
  燃費     8.6km/L
  平均時速  20km/h

 今回は、伊豆高原への往復あり。伊豆高原に行くときに、冷川峠から天城高原まで伊豆スカイラインを使ったが、冷川の料金所のおじさんに「おおっ、C4ですねえ。C3やC2は見るけれど、C4は珍しい。一度乗ってみたいんだよなあ」と言われた。後ろに車がいなければ、もう少し話し込んでしまったかもしれない。

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2006/10/15

第37回全国アニメ総会まで1週間

 アニメ総会まで、1週間です。昨日がしめ切り日でしたが、いつものごとく、まだ参加申しこみは定員には達していません。これから、2日間くらいでどっときて、定員に達するのがいつものパターンですけれど、参加希望の方は出来るだけ早急に申しこみをお願いします。

 上映作品の選定もほぼ終わり、「題名の出せない上映会」がコンセプトなので、ここに上映作品名を出せませんが、テレビやビデオでは見れなくなってしまった作品や、今話題の某国のアニメを上映する予定です。温泉も源泉を持つ旅館なので、期待してください。

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2006/10/14

高畑勲でしょう

 C4で聞くためのシャンソンやフレンチ・ポップスのCDをミッシェル・サルドゥーの「恋のやまい」が入ったものしかもっていないのは寂しいので、新たなものを2枚買った。1枚は日本でも流行ったシルヴィ・バルタンやフランソワーズ・アルディなどの曲を集めたもの「フレンチ・ポップス ベスト・セレクション」BVCP-8747で、もう1枚は、ジャック・プレヴェールの作品を集めたもの「私は私 このまんまなの~プレヴェールのうた~」UICY-4178である。プレヴェールは、かの有名な「枯葉」の作詞者である。だから、もちろん「枯葉」が入っているのは当然である。このCDを聞いてみると、1曲、ちょっとどこかで聞いたことがあるような気がするけれど、有名な曲ではないものが気になった。歌詞では、「ロワゾー」、つまり、「鳥」、という単語が聞き取れる。それで、「やぶにらみの暴君」(断じて「王と鳥」ではない)を思い出した。で、余計に気になって、全く見ていなかった解説を読んだら、驚いた。ビンゴ!、であった。こんな解説を書くのは誰だと思ったら、かの高畑勲さんでありました。曲のセレクトも高畑勲によるものだった。

 私が「やぶにらみの暴君」を連想した曲は「書取り」という曲で、「やぶにらみの暴君」に使われたものではなかった。最初、聞いたときには気がつかなかったのだが、実際に「やぶにらみの暴君」に使われた曲が2曲(「五月の歌」「昼も夜も」)入っている。イヴ・モンタン、エディット・ピアフ、ジュリエット・グレコといった往年の名歌手たちの歌ったものが多く収録されていて、実に渋いCDである。

 こんなCDが出ているとはまったく知らなかった。以前だったら、「やぶにらみの暴君」の曲が入っているというような情報は、確実につかんでいたのに! このような情報に疎くなっている自分に、ふと気がついたのでありました。
Cd2479

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人力車でGO

 先日の連休の8、9日1泊2日で久しぶりに奈良へと家族旅行をした。泊りがけの旅行は、なんと2002年に小笠原・父島に行って以来である。Narasarusawahiru011
 8日は昼前に奈良に着き、宿屋(魚佐旅館)に荷物を預けて、東大寺を回った。南大門への参道での人の多さに驚く。仁王像を見て、大仏殿、三月堂、二月堂、戒壇院と見て回る。三月堂では30分近くそこにある仏像について説明を聞く機会に恵まれた。今月号の「サライ」ではないが、ゆっくりと見て回ったら、午後4時近くまで東大寺にいることになってしまい、春日大社か新薬師寺へ行くことも考えていたが、あきらめて宿に入ることにした。
 夜のライトアップがあるというので、夕食後に興福寺へ行ったら、東金堂と五重塔の横で野外映画会(上映作品は「蝉しぐれ」)が行われており、興福寺のライトアップは見れず、足を伸ばして再び東大寺へと向かう。野外映画会というのは、心そそられるのだが、上映作品が趣味にあっていなかったのでパス。だいぶ前に、アニメ総会を富士山頂でやって、野外映画会にしよう、などと、とっても実現不可能なことを言い合っていたことを思い出した。
 デジカメを忘れてしまったため、フィルム・カメラ2台(コンタックスT2、ニコンFM10+85mmF1.4)で、バシャバシャシャッターを切ったため、24枚撮り5本用意していったのが、初日で消費してしまった。こんなに写真をとったのも久しぶりだ。三月堂や戒壇院では内部の写真撮影禁止であったのが残念。でも、撮影できたら何本フィルムを使ったかわからない。Narananndaimonnnit005
 2日目は、興福寺へ行き、国宝特別公開を順に見て回る。これで、11時半過ぎになり、昨日行けなかった新薬師寺へ行くことにする。興福寺から徒歩では歩きでがあるので、タクシー移動も考えたが、一緒に行った義母がお金を出してくれるというので人力車で行くことにした。新薬師寺までは30分コースということで、2人づつ2台計1万5千円で、1点豪華主義の贅沢をする(これも、また、父島に行くのに、ぱしふぃっく・びいなすに乗って以来の贅沢だ)。タクシーで直接移動したのでは見ることのできない場所にも寄れるし、車夫さんとも楽しい会話ができて、実に満足。乗り心地も予想していたより良かった。
 新薬師寺では、家族それぞれの干支の十二神将にろうそくを捧げてお祈りする。昼食の後に、徒歩で元興寺に移動する。ここの資料館が実に雑多で面白い。途中から庶民の寺になり、廃れかけたりした歴史を感じさせて、親しみが湧く。Naraonigawara14
 日もだいぶ傾いてきたので、元興寺のそばの有名な和菓子屋さんで、お土産を買い、この旅もエンド。女子3代が店に入っている間、私は、この店のすぐそばの、怪しい模型屋に気をそそられた。中を覗いてみたがグリコのビスコ以外には怪しい商品はなさそうだったが、店の写真は撮らせていただいた。
Naramatimokeiyaup009
Naraniounit010
Nanndaimoon
Narakaeru004

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2006/10/13

電車をGO

 高校の理科教育研究会の研修で、伊豆急行の伊豆高原運輸区に行った。電車についての機械的なこと・電気的なことの説明を受けた後、整備工場で実物を見学した。Izjyujinrikiこの研修会の目玉は、32トンある電車一両を1人で動かすというものであった。これは、転がり抵抗がすべり抵抗よりはるかに小さいということと、動き出したら動きつづけるという慣性の法則を実感しようというものである。私も押してみたが、体重をかけるようにしてやると案外簡単に、すっと動き出す。動きだしてしまったら、もう力はいらない。この一人で車両を動かすというのは、ここに就職すると最初にやらされる新人研修の課題だそうである。

 電車の機械部分の説明では、エアサスペンションになっているということと、モーターと車輪の間がねじり継ぎ手という、車輪の上下左右の振動をうまく逃がして動力伝達をする仕組みが、Izkyugear初めて見聞きすることで面白かった。エアサスの説明は、最近これと同じような説明を見たことがあると思ったら、シトロエンDSのハイドロ・ニューマチック・サスの説明を二玄社の本で読んだばかりであった。原理的には同じなのである。下の写真の黒いゴムのチューブ部分がスフィアと同じ役目をする部分である。それで、ふと思い出したのだが、9月に新幹線に乗ったときに、新幹線の乗り心地はC4に似ていると、思ったこと。
Izkyuairsus_1

 電気部分の説明では、車速が上がっていくのは、モーターと直列に入っている抵抗を1つづつ抜いていく(抵抗をバイパスする回路のスイッチを入れる)ことでモーターに流れる電流が増えるためであることがわかり、実際には連続可変ではないということを知った。自動車でギヤを1段づつ上げていくのと同じである。また、回生ブレーキで電力を架線に戻すと、通常1500Vである架線の電圧が1850Vまで上がってしまうことがあり、そうなると電気設備保護のため、回生ブレーキ回路が強制遮断されてしまうとのこと。近くの電車が使ってくれれば問題はないそうだが、夜間運転本数が減った時にはそうなってしまうそうである。ちなみに、電車のブレーキはあと2種類あって、回生させないで抵抗で発熱させてしまう電気ブレーキ(つまり、電気ヒーターとして使うもの)、自動車と全く同じ機械式ブレーキである。機械式ブレーキで止まるのが一番早く止まるんだそうである。

 加速時にしか電気エネルギーを使わず、減速時にそのうちの何割かを回収するシステムになっているわけだから、電車というのは、輸送機関としてエネルギー的には理想的なものなのだなあとつくづく思ったのでありました。

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2006/10/02

C4燃費28

●満タン法
  走行距離  495.8km
  給油量    55.50L
  燃費     8.9km/L

  総走行距離  14032.2km
  総給油量     1544.40L
  総燃費     9.1km/L


●オンボード・コンピュータ
  走行距離  495km
  燃費     8.9km/L
  平均時速  20km/h

 今回も静岡往復があり。ATのマニュアルシフトを止めたが、燃費はやっぱりあまり変わらない。

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