« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »

2006/09/25

レムの「白鯨」

 スタニスワフ・レムの「金星応答なし」完訳版を読んでいないことに気付き、「ソラリス」(新訳版)を読もうと思っていたのを止めて、このレムの処女作を先に読み終えた。早川SFシリーズ版(抄訳)で読んだのは遙か昔だし、訳されていなかった部分も多いので、まったく初めて読んだのと同じである。その後のレムの諸作品のアイディアがいくつも使われているということよりも、ハーマン・メルビルの「白鯨」のような構成になっているのが面白く感じられた。「白鯨」において当時の捕鯨の様子が詳細に説明されているのと同様に、金星に行くことについての、特に、ロケットと航行を制御するコンピュータの説明にかなりの分量が尽くされている。その後、ロケットのパイロットの日記の形式で、金星での出来事が描写されるのも「白鯨」に似ている。誰だったか忘れたが、「白鯨」をSFの源流の一つにあげている評論家だったか作家がいたけれど、レムも評論では「白鯨」に言及しているようだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/09/20

披露宴卓球

 義弟の結婚式の話。台風の暴風圏に入るなどという最悪の天気にはならなかったが、太陽が顔を出したかと思ったら、急に強い雨が降ったり、中庭が売り物の式場(アクアガーデン迎賓館)でやるには、ちょっと残念な天気だった。披露宴の余興で、卓球をやるから、手伝ってくれと言われていて(卓球台の手配にひと騒動あった)、その卓球台を中庭に出す、と聞いていたので、特に心配だった。実際には、卓球台は写真のような位置に出されていて、半分以上庇のない庭にはみ出していたが、卓球をやっていた間は、幸運にも雨が降らず、きちんとできたのであった。義父の高校時代からの友人である静岡県卓球協会のK会長に準備してもらった卓球台を濡らさずに済んだのが良かった。結婚式の前々日に、静岡で全日本ジュニアの県大会があり、そのおりにK会長からも、卓球をやる時にはサポートしてやってくれと話があったので、借りた物に何かあったらと、不安だったのだ。
Weding2006_0918_140352
 披露宴で卓球をするというのは、新婦の姉が卓球をやっていて、新郎側にも私を初め卓球経験者が多いからだ、と聞かされていた。ところが、ところが、なんと、職場のテニスサークルで知り合ったと聞かされていた新郎新婦が、実際には、卓球サークルで知り合い、しかも、義弟は地元の卓球専門店の卓球場にも顔を覚えられるくらい通っている、というのである! というわけで、男子シングルス決勝は、当然のごとく、私と義弟とで争うことになった。もちろん、この日の主役である義弟を立てずに優勝してしまうような大人気ないことはできないので、優勝は義弟に譲った。しかし、なんで、卓球サークルを隠す必要があったんだ?

 新しくできた結婚式場のアクアガーデン迎賓館だが、感じたことをいくつか。まず、一つ目。チャペルからバンケットルームへは、中庭側の回廊を通っていくことになるのだが、この部分の軒が深くなく、チャペル玄関の屋根と本体建物の間にも隙間があって、ちょうどチャペルから移動するときに一番雨がひどくなったので、雨が吹きかけてきた。もちろん、式場スタッフが傘をさしかけてくれたり、傘を渡してくれたりしたが、雨対応は不十分な設計の建物であることは確かである。次に、二つ目。自慢のフランス料理も、うちの娘や、ある程度年を取っている人たちには、口に合わない味付けの物があり、ほとんど手を着けられずに片付けられていくのはもったいなかった。自分も、ちょっと癖のある味だなと、試食会の時より、感じた。もっともったいなかったのはデザートバイキング。フルーツやケーキがたくさん用意されていたが、最後の方でケーキを取った私達新郎家族は、それをきちんと食べる時間もなく、クロージングセレモニーになってしまった。披露宴が終わった後、多少食べさせてくれるかと思ったら、追い立てられるように退出させれられてしまった。この日1組だけの式だったのだから、もう少し時間のゆとりが最後の部分に欲しかった。用意されていたケーキの種類・数も多く、時間があればお代わりしたい人もいたのでは。結局、たくさんのケーキが残ってしまい、本当にもったいなかった。
Weding2006_0918_142937

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/09/10

C4燃費27

●満タン法
  走行距離  471.6km
  給油量    53.92L
  燃費     8.7km/L

  総走行距離  13536.4km
  総給油量     1488.90L
  総燃費     9.1km/L


●オンボード・コンピュータ
  走行距離  471km
  燃費     9.1km/L
  平均時速  21km/h

 今回は静岡往復あり。静岡では初めて駅前の地下駐車場エキパを利用したが、係りの初老のおじさんに「これは車高が下がる?」と聞かれた。この世代だとシトロエンはハイドロで駐車すると車高が下がるという印象が強いのだろうな。ガソリン代が上がっているので、マニュアルシフトで早めに上のギヤに入れるようにして走ってみたが、結果はあまり変わらない。満タン法の方は、給油機による差が明らかに大きく出ているし、コンピュータの方は平均時速に対する燃費で見てみると、このところの値と変わらない。通勤時で、フル・オートで走っているときと比べると、マニュアルシフトにしても、2速で引っ張っている時間が短くなっただけで、4速に入れられるスピードにはならないから、あまり変わらないのだろうなあ。

| | コメント (3) | トラックバック (1)

2006/09/07

第37回全国アニメーション総会

 アニメなどという言葉がまだ一般的でなかった頃から続けられている、アニメファンおよび業界関係者の集まりがあります。名古屋、静岡、東京、神戸のサークルが、この順に4年に一度づつ主催担当で続けられてきました。今年は、本来の順番では名古屋のTACの番でしたが、TACの都合で名古屋と静岡の順番が入れ替わり、予定より1年早くわれわれSCMの主催で行います。


 日時:10月21日(土)15:00受付開始 16:00開会
        22日(日)11:00解散

 場所:伊豆長岡温泉こだま荘

 内容:主催者秘蔵作品上映(ほぼオールナイト上映)、宴会など     

 参加料:15000円(子供料金は設定します)

 定員:60名

 申し込み締め切り:10月14日(ただし、定員になり次第締め切り)


 上映作品は、いろいろな理由で、ここで公にはできないのですが、今回は、特に、わけありで普通では見ることのできない作品を特集上映します。16ミリや8ミリのフィルムの映写もします。フィルムで見るのも味があって良いですよ。

 また、参加申しこみについては、現在、担当者が準備しておりますので、準備が完了したところで、ご案内します。

(注)最初「第36回」と表記しましたが、昨年の神戸担当の総会が36回でしたので、37回に訂正しました。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006/09/04

同人誌「TOON GUIDE3」通販開始

 私が関わったカートゥーンの同人誌「TOON GUIDE3」が、以下のところで販売されています。古い作品から最新作まで、貴重な情報が満載です。自分にとっては、追いきれなくなってしまった新作について、若い人が色々調べてくれて書いてくれているのが、役に立っています。

<通販>

まんだらけ通信販売
http://ekizo.mandarake.co.jp/shop/ja/search.do?action=itemMaker&makerId=001358&withA

同人誌通販エルエルパレス
http://www.llpalace.com/

出版評論社NetShop
http://bestseller.shop-pro.jp/

<店頭販売>

東京・秋葉原/海洋堂ホビーロビー東京
http://www.kaiyodo.co.jp/kaiyodo_HB/TK_topics/

大阪・日本橋/おたくの殿堂
http://www.otaden.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/09/03

プジョー1007試乗

 久しぶりに、ALCのショウルームに車を見に行った。これは、アルファロメオ沼津からジグソーパズルのワンピースが送られてきてこのピースがショウルームに用意された物にぴったり合うと商品がもらえるというキャンペーンの案内が来たためである。残念ながら、私に送られてきた物はハズレで、アルファロメオのマークのステッカーをもらっただけに終わった。ブレラやGTをいいなあ~、と眺めつつ、一番気になったのは、グランデプント。今のところ、3ドアしか日本に入ってきていないが、5ドアが導入されたら試乗してみたい魅力を持った車である。シートにオレンジ色のツボ刺激みたいな円形のデザインがあるのが面白かった。くじにはずれてしまったし、アルファなどに試乗してしまったら欲しくなるのは止められなくなるのは確実なので、早々に退散し、407と1007も気になっていたのでブルーライオン沼津へ。昔は、フィアットもプジョーも同じところで見れたのが、プジョーが売れるようになって、ブルーライオンが別の場所に移ってしまったので、ちょっと面倒。アルファを見た後にプジョーを見たくなるのは、その頃に刷り込まれてしまった行動かな。

 ブルーライオン沼津では、初めてみるセールスレディが応対してくれた。そういえば、ローバー・トゥアラーを買ったときも、当時は珍しかったセールスレディから商談したのだった。飾ってある車が見れれば良いぐらいのつもりで行ったのだが、このセールスレディさん、仕事熱心で(他にお客さんがいなかったからかもしれないが)、どんどん説明してくれて、1007の試乗もさせてくれた。プジョーでは2トロニックと呼んでいる(シトロエンではセンソドライブになる)ツーペダルの変速装置は、代車で乗ったC3プルリエルと同じである。エンジンはC4とも同じ1.6L。プルリエルでもそうだったが、1007でも、発進加速がC4よりトルク不足みたいなもたついた感じを受ける。C4のようにアクセルを踏んだら踏んだだけ出てくれるスムーズさがない。C4より100kgくらい車重も軽いはずなんだけれど、不思議である。ステアリングはルノー・カングーと同じくらい寝ているが、チルト機構で調節はできる(テレスコピックはなし)。天井も高いので、運転席に座った感覚もカングーに似ている。C4に乗っている感覚からすると車幅が大分狭く感じ、フィットなどに乗っているのと同じように感じたが、5ナンバー枠を少しだけ越えている。電動スライドドアは、C4のドアが重くて開けたつもりが元に戻ってきてしまう、と苦言を呈する我が家族には、良いかもしれない。でも、雨が降っている時に、早く閉めたい場合にはイライラしてしまうかも。乗り心地は、プラットフォームが共通なプルリエルと同じような、C3ほど柔らかくはない、好ましい物だった。運転していて気になったのは、ブレーキ・ペダルの踏み答えが軽かったこと。C4と同じつもり踏んだら踏みすぎになるし、ブレーキが利いているのかどうかも気になる軽さだった(なれれば問題はないだろうけれど)。

 ブルーライオンでの試乗の後、シトロエン沼津にも寄った。お客さんが2組いて商談をしている。シトロエンの認知度もやっと高まってきたか、と思う。商談が終わったH氏から、C4エクスクルーシブを買った方が17インチのタイヤをいきなり15インチまでダウンさせたという話を伺う。2インチダウンとは思い切ったことをするなあ、と思う。インチダウンして自分の望む乗り心地になったとのこと。気になったのは、この方がどのくらいC4を乗ったかということ。走行距離1万km前で替えたとしたら、本来の乗り心地が出る前に替えたことになって、本当にそれでよいのだろうかと老婆心ながら心配する。我がC4、走行距離1.3万kmを越え、乗り始めの頃よりずっと良い乗り心地になっていて、インチダウンしなくてもいいんじゃない、という感じである。でも、今はいているタイヤが寿命になったら、15インチへダウンすることを検討してみようかなあ、とは思う。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »