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2006/08/29

直観とイマジネーション再び

 今年の初め頃、ベータのビデオテープを処分するつもりで、ベータに録ってあったテレビシリーズ版「日本沈没」を見た。そのときには、「日本沈没」のリメイク映画が樋口真嗣監督によって撮影されているとは全く知らなかった。小野寺役の村野武憲と阿部玲子役の由美かおるが沼津で会う約束をして会えなくなるという沼津ロケのシーンを再確認したり、「水戸黄門」での由美かおるの入浴シーンの時間帯に、やっぱり、由美かおるが水着やテニスウエアで登場したり(初めの頃)、地震で死にかける(後半)という演出になっているのに気が付いて、ちょっと面白かった。

 それで、やっと樋口監督版「日本沈没」を見たのだが、ファーストシーンで、沼津で小野寺と玲子が出会うというのは、沼津で会えなかったテレビシリーズを意識しているんだろうなあと思ったわけである(「源氏戦隊ゲンジマン」などの我々の自主製作映画を無名時代に見ている樋口監督が、我々の住む町を意識した、ってわけじゃないだろうが、ふと、そういうことも頭をよぎった)。その後も、全体的に、最初の映画版よりもテレビシリーズとの類似性を感じる。田所博士の印象が、前作よりも薄まっているが、「直観とイマジネーション」という口癖は使われていて、やっぱり、「日本沈没」には、この台詞がなければである(このあたりの押さえ方はさすがである)。ところが、人間のドラマ部分に比重が置かれてはいるのだけれど、それらのシーンは実にテレビ的で、海底掘削船などのメカの方が、映画的な力を持って描かれていて、その落差が、見ていて辛い。「さよならジュピター」と同様のクライマックスも、どうにかならなかったか。期待させる評判があったので、見に行ったのだが、ちょっとがっかりである。でも、とりあえず、地震への備えを確認しようという気持ちにはなった。


(付記)
 樋口真嗣監督版「日本沈没」での沼津ロケは、「静岡県沼津市」とテロップが出る冒頭のシーンではなく、エアクッション船が上陸するシーンである。自衛隊や在日米軍が上陸訓練をする「今沢基地」で、地元のエキストラが参加して撮影された。

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2006/08/25

C4燃費26

●満タン法
  走行距離  446.1km
  給油量    51.43L
  燃費     8.7km/L

  総走行距離  13064.8km
  総給油量     1434.98L
  総燃費     9.1km/L


●オンボード・コンピュータ
  走行距離  446km
  燃費     7.8km/L
  平均時速  18km/h

 今回は完全に近回りのみ。

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2006/08/10

C4燃費25

●満タン法
  走行距離  491.6km
  給油量    57.32L
  燃費     8.6km/L

  総走行距離  12618.7km
  総給油量     1383.55L
  総燃費     9.1km/L


●オンボード・コンピュータ
  走行距離  491km
  燃費     9.1km/L
  平均時速  22km/h

 焼津方面への往復あり(東名使用)で普段より燃費が良い。先週の土曜日にオイル及びエレメント交換をした。サマー・チェック・キャンペーンというのをやっていて、通常価格で1ランク上のオイルを入れてくれた(TOTALquartz9000の10w40だったのが5w40)。13項目のチェックもあったが、1年点検して1ヶ月ちょっとしかたっていないので、もちろん、問題はなかった。

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2006/08/05

アクアガーデン迎賓館試食会

Dscf2225
 9月に結婚式をすることになった義弟の家族として、この7月に沼津駅北口そばにオープンしたばかりの結婚式場アクアガーデン迎賓館の試食会に昨晩行ってきた。この結婚式場、南フランス風の建物・料理が売り物のようである。そういうところに、シトロエンで乗り付けたのに、若い式場のスタッフ達は特に何の反応もしてくれなかったのが寂しい。フルオープンのプルリエル(あるいは、2CV)にカンカラ付けて新婚旅行に出かける、とか、ショーファードリブンのC6(あるいはDS、CX)で両親登場などということをしてみたくなる雰囲気のエントランスである。

 試食会の料理は、フランス料理のフルコース。こんなにきちんとしたフランス料理のコースは久しぶりに食す。C4を契約したときにもらったのと同じモエのシャンパンでの乾杯から始まって、披露宴の演出の説明なども含めながら進行していった。料理のメニューは次の通り。

   オマール海老のサラダ トリュフを添えて
   フランス産フォアグラのソテー マッシュルームノソース
   季節のオリジナルソース(カボチャの冷製スープ)
   産地直送の鮮魚(地元産の金目鯛) オリーブオイルを使った軽いソースで
   お口直し(メロン)
   フランス産ピジョン(鳩) ロゼ色に仕上げたセップ茸のソースで
   自家製ウェディングケーキとデザートブッフェ 季節のフルーツとご一緒に

 味付けは、よくある宴会料理のように濃い味ではなく、素材の味を生かした薄味で、私の口には合う料理であった。フランス産のフォアグラ、ピジョンなど、初めての食材の味は新鮮であった。鳩肉の料理はフランス産であろうと無かろうと初めてで、興味を持って食べたが、血の滴るレアなのは、さすがに抵抗がある。味は鶏肉と変わらないが、かなり歯ごたえがある。良く焼いた爪付きの足は、フライドチキンと同様の味付けて、こちらの方が受け入れやすかったが、爪まで付いてしまっているのが、やっぱり、不気味。ということで、義弟の披露宴では、この料理は却下されることになった(ビーフにするらしい)(披露宴後の注:結局出てきたのは子羊のステーキでした。これも焼き加減はレア)。

 デザートは、いわゆるケーキバイキング。試食会なので、一口ずつ食べてみて下さいと用意された全ての物を勧められて、ついつい好きなので、食べられる量よりも多く、選んでしまった。そのため、これを書いている今でもお腹が重い。自家製ウェディングケーキはスポンジがもう少しふわっと軽めだともっと美味しいのにと思う。

 プールのある中庭の雰囲気は、沼津であることを忘れさせてくれる。ちょっと、ディズニーランド的な嘘っぽさも感じるけれども、特別な1日のための場所であるなら、これはいい。義弟の式当日、雨が降らずに、この中庭に自由に出入りできると、実にいい。

 フランス車の展示会をここでやったら、クルマが引き立つと思うな。シトロエン沼津の社長さん、C6の発表会の場所として検討してみませんか?


 結婚式当日のことはここへ

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2006/08/03

CAR-TOON

 車と漫画映画が好きな身には、CGで漫画映画をやっているジョン・ラセターの新作「カーズ」は十分に魅力的である。「ファインディング・ニモ」以降のピクサー=ディズニーその他のCGカートゥーンは、どれも今ひとつ魅力的に感ぜず、娘もそれらの作品を見たいと言わなかったので、見ていなかった。そこに、久しぶりのラセター作品である。初めて、ラセター作品を見たときには、CGで伝統的なカートゥーンのアニメーション・テクニックを重視してどうなるんだとか、一つのCGテクニックの開発行為としては面白いかもしれないと思っていたときもある。それでも、見慣れてくると、アメリカン・カートゥーン(Americartoonという表記をJapanimationと対比して表記している向こうのカタログを見たことがある)が生き残って行くなら、それでいいじゃないか、と、最近では思っている。

 それで、「カーズ」であるが、一言で言ったら「デイズ・オブ・サンダー」ラセター版である。やっぱりNASCARがアメリカでは一番人気のあるモータースポーツなんだなと思う。主人公マックィーンの「ライトはシールだよ」という台詞にニヤッとする人は、日本では少ないだろう。フィアット500のルイジの声を吹き替えているジローラモが、予想外にいい味を出している。フィアット500を登場させたのは、すでに指摘されているが、宮崎駿への敬意の表明だろう。日本車が出てこないのはちょっと残念。日本車ではキャラが立たないということなんだろうか。

 フロントスクリーンに目がかかれているんだけれど、自動車ってヘッドライトが目に見えるんで、場面によっては、ナゾーのように(たとえが古すぎるか!)4つ目に見えてしまう。ヘッドライトをそのまま目として処理する方法もあると思うが、そうすると、マックィーンは怖くなっちゃうんだよな。レースカーの宿命をこの4つ目で表したのかもね。


 *ナゾーは「黄金バット」の宿敵です。

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2006/08/02

果しなき流れの果にはエレガントな超空間が

 小松左京「果しなき流れの果に」の再読を終えた。SFでいうところのパラレル・ワールドをすべて俯瞰できる立場(多次元宇宙の存在)がでてくる。このあたりの説明は、超弦(超ひも)理論の10(または11)次元の話を連想させる。もちろん、小松左京が本書を書いたときには、超弦理論はまだ産まれていないから、あくまでも、パラレル・ワールドSFのアイディアの発展形であり、超弦理論を予見していたというわけではない。当時は未訳だったオラフ・ステープルドンの「最後にして最初の人類」に似た発想である。ただし、ステープルドンは、我々の住むたった一つの宇宙の歴史と人類の段階的発展を描いただけで、小松左京の方があらゆる歴史の可能性を考えている分、発想として大きくなっている。本書のあとがきで、更に大きな時間スケールの小説を書きたいと、小松は書いているが、それは実現されていない。超弦理論や量子力学の多元宇宙解釈という魅力的な理論が物理学に存在している現在、これらの理論をもとに世界を構築して書いたらステープルドンの「スターメイカー」を超える壮大なSFが生まれそうな気がする。

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