ミッシェル・サルドゥー
トゥアラーに乗り始めたとき、初めて乗る外車、それもイギリス車だからということで、カーステレオで最初に聴く音楽はイギリスに因もうと考えて、ビートルズをかけた。今度のC4も、フランスに因んで、音楽を選ぼうと思う。それで、私の一番好きなフランスの歌手、ミッシェル・サルドゥーを考えた。しかし、問題があることに気づいた。私の大学時代、日本でも相当に人気のあった(フランスの沢田研二と呼ばれていて、最大のヒット曲「恋のやまい」はインストルメンタルとしてCMでも使われていた)サルドゥーのアルバムは、日本では、現在まで1枚もCD化されていないのである(それとも、私だけが発売されていることを知らないのか?)。C4はCDしかかけられない。我が家にあるのは大学時代に買ったLP2枚。せめて、カセット・テープがかけられたら良かったのに! サルドゥーにこだわるなら、輸入盤を探してみるしかなさそうである。
サルドゥーの作品がCDで入手できないのは、30年前とは違って非常の多くの国の音楽が手に入るようになった現在の日本の、一つの不思議である。「シェリーに口づけ」がサッカーの応援歌になって、ミッシェル・ポルナレフが再び注目されたとき、ポルナレフに続いて人気者となっていたサルドゥーにも、光が再び当たってくれると良いなと思ったが、そうはならないままである。サルドゥーの歌は、社会性を持った重いテーマの曲も多く、ポルナレフのような軽さがないからだろうか。
サルドゥー以外で考えると、まず、思い浮かぶのが、ジャズ・ピアノのミッシェル・ペトルチアーニ。たまたま名前が同じだ。それとも、クレモンティーヌのけだるいヴォーカルか。もうちょっとイージーになって、ミッシェル・ルグランというのもあるなあ(こいつも名前がミッシェルだ)。ただし、後年のイージーリスニング・バンドものではなくって、マイルス・デイビスらが参加している「ルグラン・ジャズ」っていうアルバムがいい。
そういえば、ビートルズに「ミッシェル」って曲があったなあ。
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