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2005/06/30

黒ちゃんとC4

kurotyan2
写真は、我が家のペット、ウサギの黒ちゃんである。白いのになぜ黒ちゃんというかというと、目の周りに、隈取りされているかのような黒い毛が生えているからである。この顔、実にC4に似ている。初めてC4の写真を見たときに連想したのは、実は、この黒ちゃんの顔だった。C4が家にやってきて、妻曰く、斜め前から見ると黒ちゃんそっくり!ってことで、我が家のC4は、「赤黒ちゃん」と呼ばれることになった。似ているのは、顔つきだけでなく、ルーフからテールエンドの丸みも、黒ちゃんがうずくまっている形に似ている。

 ウサギの体を触ると柔らかくて実に心地良い。ドッグフォレストで犬をさわったときに、実に体が固く毛もごわごわしていると感じた。ウサギを飼う前は、犬の体を触っても心地良く感じていたのだが、ウサギの感触にはかなわない。ウサギを触ったときの心地良い感触は、C4の乗り心地の良さと通じる物がある。「猫足」みたいな「兎」を使った表現ができないかなあと思う。でも、うまい言葉が見つからないんだなあ。frontR1

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2005/06/26

シトロエンC4、2日目

 今日は、所用があり、C4で遠出することはなかったが、昨日に引き続き、気の付いたことをいくつか。

 まず、ドアの少々安っぽい鉄板音だが、これは、乗り始めたばかりでドアの動きが渋いために、開け閉めに力を入れなければならず、かなりな勢いでしめるために出てしまう音である。2日目になって、多少閉めるのに力がいらなくなってきて、それほど、気になる鉄板音は出なくなってきた。リモコンでドアロックされる音も、かなりな鉄板音なんで、余計にこの感じが強調されてしまっている気がする。

 オートマの変速ショックはなかなか押さえられているのだが、あまりアクセルを踏み込まずにゆっくりと進んでいくときに、1速から2速に入るときに、大きなショックを感じる。お尻を何かでひっぱたかれたような、シートが少しがたつく衝撃が感じられることもある。ルノーとPSAで共用しているAL4というオートマチック・トランスミッションは、試乗した時の感覚だけの判断だが、307よりもメガーヌ、メガーヌよりもC4と良くなってきている。国産のオートマと肩を並べるのも後ちょっと、というところであろうか。

 C4の1.6L車は、ドアミラーが電動格納ではない。それは、カタログでもシトロエン沼津のH氏からの話でもわかっていたのだが、手動で格納できるのだろうと考えていた。ところが、なんと、ドアミラーは全く動かない。タワーパーキングで、ミラーをしまってくれと言われることがあるが、そうなった時には、できませんと答えるしかない(車幅が1.775mあるので、この幅のために入れませんといわれる可能性もある)。ただし、ミラー間を実測したら1.9mくらいで、これは前に乗っていた5ナンバーのトゥアラーと同じである。だから、狭い道であってもトゥアラーでミラーをたたまずに通っていた道はそのまま通れるはずである。実際、我が家付近の狭い道をもう何度も通っているが、対向車がある時でも、ほぼ同じ感覚で通過している。
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 ステアリングの動かない中央部についているスイッチ類だが、取扱説明書を読んでみたが、とてもその使い方を覚えきれるものではない。とりあえずすぐに使えて便利だと思うのは、オーディオのボリューム・コントロール。それ以外のものは、とっても動きながら操作できそうにない(クルーズ・コントロールはもちろん除く)。

 上下に大きくうねる道を走った時に、船に乗っているような感覚が襲ってきた。こんな感覚が起きたのは、ハイドロのC5に試乗した時以来だ。307やメガーヌとあんまり違わないような気もするなと思っていたら、これである。金属バネでもハイドロの味がするというのは本当のような気がする。国道1号線から我が家の方に入っていく狭い道に相当な上下のうねりと段差があるが、ここも何事もなかったかのように進んでいく。初代シャトルに乗っていた時、ちょっとでもオーバースピードで入ると、フロントのアンダーを打ってしまったことがある場所でである。もっとも、ワンダーシビックの頃のホンダのサスはストロークしないことで悪名が高かったが。

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2005/06/25

C4サルーン1.6がやってきた!

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 太陽が出て蒸し暑くなった午後の2時、C4が納車された。クーベさんのコメントではないが、昨夜はすぐに眠れたのだが、明け方一度目が覚めたら、なかなか再び寝付けなかった。そんなに興奮していないつもりだったが、やっぱり、待ちきれない気持ちがあったのである。

 サルーンの1.6Lのシートはファブリックである。なので、試乗した2.0Lエクスクルーシブの本革シートより柔らかいのではないかと思っていたのだが、座面は案外硬めで、本革シートと同じくらいであった。クサラ・ピカソの前席のような絶妙な柔らかさを期待していたので、ちょっと残念。それに対して、背もたれはちょうど良い柔らかさを持っていて背中に良くフィットする。全体にサイズもたっぷりしており、このシートだけでもC4を選ぶ価値はあると感じる。後席にも座ってみたが、試乗に思ったとおり、ビニールのない状態では適度な柔らかさが背もたれ部分にあって、立ちすぎているのではないかという印象は薄れ、慣れてしまえば問題なさそうである。

 シトロエン沼津のH氏から、一通り、スイッチ類の操作方法のレクチャーを受ける。動かないステアリングの中央部に付いているスイッチは、いろいろな機能があるようで、これから取り説を読んで理解していく必要がある。これらのスイッチだが、ステアリングの握って操作できたのは、オーディオのボリュームくらいで、他のスイッチは、停車時にステアリングから手を離して押さないと、きちんと操作できそうにない。手のでかい、ジャン・レノのようなフランス人なら大丈夫なのか?


 10年、14万キロ超を乗ったローバー・トゥアラーは、ディーラーが下取りしてくれることになり、H氏に引き取られていった。あの本革シートの感触は当分身体が覚えていそうである。あのシートでなければ、10年乗ることはなかっただろう。ちなみに、C4の支払い総額は、263万円。何も付けないつもりであったが、フロント・バンパー用コーナープロテクターとサイドプロテクションモールを付けることにし、この2つのオプションや諸経費込みの価格である。
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 H氏と別れた後、小1時間ほど、国道1号線を富士市方面に向かい根方街道で戻って来るというちょっとしたテストドライブをしてみた。富士に向かっている途中で後ろから青いエグザンティアが追いついてきた。我がC4を見つけて近づいてきたのか、と思ったのだが、そのままの勢いで我がC4を追い抜いて先へと進んでいった。なんだ、単に先を急いでいただけだったのか、とちょっとがっかり。国一のような路面状態の良い道路での乗り心地は、やはり、素晴らしい。根方街道に出るために、途中、元は田んぼのあぜ道、みたいなところ(むろん舗装はされている)を通ったら、やっぱり、まだ新車でサスペンションの動きが渋いのか、それとも、55%扁平のタイヤ(ミシュランのENERGY E3A)のためか、段差ではかなりの突き上げがある。多少荒れたところでもボコボコという感触が伝わってくるが、その様子は、メガーヌよりはハイドロのC5の感じに近いような気がした。このあたりが評論家諸氏の言うシトロエンの味付けなのだろう。

 今日乗ってみたところでC4について感じたちょっとした不満点が2つ。1つ目は、ドアの閉まる音が、いかにも鉄板ですという感じで安っぽかったこと。ドアの閉まる音は、トゥアラーの方が落ち着いた高級な響きであった。2つ目は、後席のアームレスト。位置が低すぎるのと厚みが薄すくて頼りない。開くとカップホルダーとトレイになるのだが、こちらの状態で使用する方が良さそうである。

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2005/06/18

ユニクロのシトロエンTシャツ

 今日の朝刊にユニクロの広告が入っていて、何の気なしに眺めたら、本日売り出しの期間限定の企業コラボTシャツの中に、シトロエンがあった。驚いた。ちょっと前に、同様のコラボTシャツに、我が家と同じ名字の商店のものがあって、これが欲しいと思い、売り出し2日目の日曜日に買いに行ったら、入荷数が少ないものだったらしく売り切れていて買えなかった。今回のシトロエンTシャツは、なんだか、C4納車時にもらえそうな感じがしたけれど、Tシャツならだぶってあっても良いし、サイズを妻か娘用にしても良いし、成約記念はシャンパンですと言われただけだったから、結局もらえなくって、ユニクロに行ったらもうなかった、となるのはちょっと残念な気がしたので、値段も750円と安いので、買ってしまった。白地に赤(ルージュ・ルシフェール?)とオレンジの配色が私好みである。C4のアクセサリーカタログに、黒地にピンクっぽいラインが入ったTシャツが載っているが、シトロエンのロゴすら入っていなくって(カタログ写真では見えない背中側に入っているのだろうか?)、何だろうと思う。値段も2940円もする。レディースポロには、シトロエンC4とちゃんとロゴが入っているんだけどな。あっ、よくよく見ると、レディースポロと同じようなロゴが小さく、Tシャツの袖に入っているようだぞ。TshtsCT

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2005/06/12

伊豆アンディランド・・・さよならトゥアラー・ドライブその1

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 丸10年乗った我がローバー416トゥアラーとのお別れも近づいてきて、お別れドライブに出かけようということになった。この10年間でトゥアラーで走ったことにない道を走ってみようということで、第1回目は(ということにしたが、2、3回と続くかどうかは不明)、妻の希望もあって、東伊豆・河津にある亀の楽園(?)、伊豆アンディランドまで行くことにした。かなり、さびれてきているという噂を聞いたので、本当に存在し続けているか不安だったが、インターネットで検索するとちゃんとホームページが存在していた。東伊豆方面は、伊豆高原まではよく来ていたが、それより南には、この10年間というより、妻と結婚する以前からしばらく行っていなかった。伊豆高原以南の道を走るのも20年ぶりといってよい。

 135号線を南下し、東伊豆町の温泉場を順次通過していく。熱川、稲取ときて、河津町に入るが、まったくアンディランドの看板を見かけない。妻子ともに、アンディランドがなくなっているのじゃないかと言い出す。特に、伊豆高原のドッグフォレストに行きたかった娘は、引き返してそこに行こうと言い出す。お昼近くになってきたこともあり、とりあえず、妻子の気をそらすため、ちょうど標識の出ていたバガテル公園に向かう。この公園は、135号線から天城峠に向かう道沿いから少し山を登ったところにあった。入り口で料金を見て、さらに、入り口から中の方を覗き、料金の割に娘の喜びそうな公園ではなかったため、入るのをやめる。娘は、ドッグフォレストに行こうと主張したが、もう少しだけ、アンディランドを探してみたいと説得し、135号線に戻り、さらに、下田方向に向かう。しばらく走ると、亀の絵の看板が見えた。ついに案内板発見と思ったら、実は、そこが、目的のアンディランドであった。確かに寂れている。

 「亀族館」と表示された施設に入っていくと、記念撮影用の場所がある。そこに亀と鶴の木製の模型が置かれているが、なんと鶴のくちばしは折れたまま、曲がっていて、修理すらされていない。これが実に妻に受け、この鶴を中心にして記念撮影をした。順路に従って進んでいくと、なんと、亀の水槽の前に賽銭箱がある。なんとかという、どこかの国で神様のように思われている亀だそうだ(年を取ったせいか、こういうことを覚えていられなくなった)。これも、妻に受けた。いろいろな亀がいるのだが、蛇に近い顔つきの亀がいて、亀は確かに蛇と近縁なのだな、と納得する。最後の水槽に、ガメラのモデルになった亀がいた。説明板の代わりに「大怪獣ガメラ」のポスターが貼ってあった。まっとうな説明文ではなく、ガメラのポスターがあるだけ、というのが実に面白い。でも、このポスター、オリジナルではなく、復刻版みたいである。

 亀族館の外には、ゾウガメのいる場所がある。水族館から一転して動物園のような雰囲気になっている。ゾウガメの甲羅の後ろに部分に、黄色いペンキで亀の名前が書かれているのが、ちょっと悲しい。このアンディランドの敷地から、遊歩道を8分歩くと海岸に出られるという表示があったので、そこに行って、用意してきたお弁当を食べることにする。
この海岸が、プライベートビーチ感覚で、一番良い場所であった。写真はその海岸の様子である。ちょうど午前中が干潮で、潮が満ちていく状態で、久しぶりに潮溜まりを観察した。数年前に行ったことがある、小笠原の父島にいるような気分になった。私と妻はこの海岸に来れて、十分満足であった。

 その後、娘のリクエストに応えて、ドッグフォレストに寄ったが、ここは犬連れで来る人のための施設であった。犬連れでない場合は、レンタル犬のお散歩ができるが、他の同種の施設、例えば、富士ドギーパークに比べて、散歩場所が狭く、制限時間をもてあましてしまう。我が娘も、2度と来る気はないと、はっきり言った。伊豆高原には、ちょっとした美術館や博物館があるが、これらのものの中のいくつかは、今回のドッグフォレストと同様に入場料に見合う内容がないものがあり、再度行く気にはならない。伊豆地区の観光客の減少が地元で大問題になっているが、リピーターを呼べない施設が宿泊施設を含めかなりあるという現状を本気で変えていかないと、伊豆ナンバーを作ってもらったとしても、観光客の減少に歯止めはかからないと思うのだ。

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2005/06/11

ミッシェル・サルドゥー

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トゥアラーに乗り始めたとき、初めて乗る外車、それもイギリス車だからということで、カーステレオで最初に聴く音楽はイギリスに因もうと考えて、ビートルズをかけた。今度のC4も、フランスに因んで、音楽を選ぼうと思う。それで、私の一番好きなフランスの歌手、ミッシェル・サルドゥーを考えた。しかし、問題があることに気づいた。私の大学時代、日本でも相当に人気のあった(フランスの沢田研二と呼ばれていて、最大のヒット曲「恋のやまい」はインストルメンタルとしてCMでも使われていた)サルドゥーのアルバムは、日本では、現在まで1枚もCD化されていないのである(それとも、私だけが発売されていることを知らないのか?)。C4はCDしかかけられない。我が家にあるのは大学時代に買ったLP2枚。せめて、カセット・テープがかけられたら良かったのに! サルドゥーにこだわるなら、輸入盤を探してみるしかなさそうである。

 サルドゥーの作品がCDで入手できないのは、30年前とは違って非常の多くの国の音楽が手に入るようになった現在の日本の、一つの不思議である。「シェリーに口づけ」がサッカーの応援歌になって、ミッシェル・ポルナレフが再び注目されたとき、ポルナレフに続いて人気者となっていたサルドゥーにも、光が再び当たってくれると良いなと思ったが、そうはならないままである。サルドゥーの歌は、社会性を持った重いテーマの曲も多く、ポルナレフのような軽さがないからだろうか。

 サルドゥー以外で考えると、まず、思い浮かぶのが、ジャズ・ピアノのミッシェル・ペトルチアーニ。たまたま名前が同じだ。それとも、クレモンティーヌのけだるいヴォーカルか。もうちょっとイージーになって、ミッシェル・ルグランというのもあるなあ(こいつも名前がミッシェルだ)。ただし、後年のイージーリスニング・バンドものではなくって、マイルス・デイビスらが参加している「ルグラン・ジャズ」っていうアルバムがいい。


 そういえば、ビートルズに「ミッシェル」って曲があったなあ。

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2005/06/09

トゥアラー満10年

 10年前の今日の午後、トゥアラーが納車された。2月の半ばに契約して4か月近く待って、我が家にやってきた。ブリティシュ・レーシング・グリーンという色にこだわったために時間がかかってしまった。契約時に、チャコール・ブラックならすぐに納車できると言われ、確かに、この黒も悪い色ではなかったが、イギリスの緑にこだわりたかった。本国発注になり、6か月かかるかもしれないと言われていたので、逆に、案外早く来たな、と思った。それ以前の2台のシャトルも、契約してから2~3か月は待たされたので、イギリスから船便で来るんだから、まあ普通かなと思っていた。その昔、アメリカからカートゥーンの8ミリ・フィルム(ビデオではないぞ)を個人輸入していたことがあり、船便で送ってもらうように頼むと、在庫があっても1ヶ月はかかった、などという経験をしていたこともあり、こんなものであろうと思っていたわけだ。だから、今回、C4が2週間で納車できると言われたときには、驚いてしまったのである。今日、登録手続き用の書類などを届けにシトロエン沼津に寄ったら、早ければ来週の金曜日には車が届くかもしれないと言われて、さらに驚いた。18・19の土・日にショールームに置いて、1.6Lの見本車とするつもりもあるのかなあ。

 300万円にちょっとかける代金を現金で支払ってしまったというのも、このときが、多分、最初で最後の体験になるだろう。1人娘が2歳になるかならないかの頃で、親が買った家に住んでいて、自分たちで家を建てることや娘の教育費にどのくらいかかるかなど、まったく頭になく、それだけ、キャッシュで払える余裕、特に、心の余裕があったのだった。

 トゥアラーに乗り換えてすぐに感じたのは、当時、職場が修善寺町(現・伊豆市)にあり、往復3時間近い自家用車通勤をしていたのだが、家に帰ってきて、運転による疲労感がずっと軽いことだった。もう1往復しても良いくらいだ、と思ったほどであった。これは、シートの形状・硬さと、きちんとストロークするサスペンションによる、シャトルよりも良い乗り心地のためであった。C4に乗るようになったときに、今度はどう感じるだろうか? これも楽しみの一つである。

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2005/06/07

シトロエンC4試乗、そして・・・

 ついにC4の実車を見ることができた。写真で見ると歌舞伎役者のようで押し出しの強く感じるフロントマスクは、実はそれほど「怖い」顔つきではなく、これなら受け入れられると、とりあえず安心。クーペもサルーンも、リアのハッチゲートのデザインは、メガーヌのハッチバックほどの斬新さはないが、さすがフランスのデザインは違うと思わせる処理である。

 前席に座ると、ダッシュボードがセンターメーター方式のため、最近の車としては低くなっており、ピップポイントが高めでややミニバン的だということもあって、前方の見晴らしがよい。サイドから見るとかなり寝ているように見えるフロントガラスだが、おでことの距離も十分あり、三角窓もきちんと役目を果たすものになっていて、圧迫感がない。グラスルーフ仕様ではなかったが、これらだけで十分に開放感がある。車幅もあるので、前席の空間に不満はない。後席については、天井が下がってくるデザインにはなっているが、同様のデザインのクサラ・ピカソよりは頭上空間が確保されていて問題はない。ただ、試乗記事を読んで期待したほどのニースペースではなかった。それでも、メガーヌと比べれば広く、後席に座る人間から狭いという苦情は出ないだろう。以上は、サルーンに乗った感想であるが、クーペについても同様である。ただ、全高が同じといいながら、ドア部分の高さは少し低くなっているようで、サルーンと同じつもりで乗り込もうとしたら、頭をぶつけてしまった。乗ってしまえば、サルーンと同じ空間が広がっているという宣伝文句は嘘ではないと思ったが。

 それで、常に気になるシートであるが、前日に着いたばかりで、ビニールがかぶせられたままだった。そのため、きちんとした評価は下せないのだが、サルーン2.0エクスクルーシブの革シートの座り心地は良好で、スポーツシートである我がトゥアラーのそれより柔らかめに感じられた。ただ柔らかいだけでなく、きちんとしたサポート感があるのが良い。クーペ2.0VTSのジャージアルカンタラのシートはスポーツタイプになっていて、トゥアラーと同様の、つまりは、ドイツ車的な固めのものだった。後席については、サルーンの方にしか座らなかったのだが、シートバックが立ち気味の、きちんとした姿勢をとらせるもので、長時間ドライブでも疲れない姿勢となるものだった。もう少しだらけて座りたい(眠りたい)妻には、ちょっと不評だった。妻の意見を確認するために、トゥアラーの後席に座って比べてみたが、C4の方が立ち気味といってもわずかなもので、トゥアラーの後席のシートがかなり柔らかく身体を沈み込ませて支えるタイプで、C4の後席がそれほどは柔らかくなかったために、感じられたことだろう(ビニールが被せられていたことも影響していると思う)。前席から後席に移って感じるのは、後席の方が座面の前後長がないということ。これは、前席がたっぷりしているために感じることで、Cセグメントの後席としては、小さすぎるわけではない。

 さて、肝心な乗り心地である。仮ナンバーのサルーン2.0エクスクルーシブに試乗させてもらった。コースは、国道1号線の往復、プジョー307、メガーヌ・ツーリングワゴン、ティーダ、エディックス、アクセラ、エアウェイブを試乗したときと、ほぼ同じコースである。第一印象は、以前試乗したこれらの車より乗り心地がよい、ということである。それで、この瞬間に、私の心は決まってしまったのでありました。特筆したいのは、静粛性で、かなりのスピードが出せたときでも風切り音やロードノイズが聞こえてこない。インテリアの質感も良いので、前席に座っている限り、Cセグメントの大衆車に乗っているという感じはしない。ニッサンがティーダについて言っている上質感を遙かに超えている。C4の欠点になるとしたら4速オートマだろうな。307よりは進化して、メガーヌと同じくらいのレベルにはなっているけれど(シフト・プログラムもメガーヌと同じものを使っているかも)。

 乗り終わって、見積もりをサルーン1.6Lで作ってもらう。すでに昨日、実車を確認してすぐに、クーペを契約した人がいるという。今回は見積もりだけをもらって帰ろうかと思っていたが、サルーンの契約第1号にはなりたいという気持ちが、なぜかふつふつとわき起こってきて、契約してしまった。色は赤(ルージュ・ルシフェール)。グラスルーフと革シートのオプションは両方とも付けず、ホイールもアルミに替えるということもせず、まったく、素のまま。2週間程度で納車の予定とのこと(本当か?)。

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2005/06/03

どうしたシトロエン・ジャポン

 シトロエン沼津のセールス担当から電話があって、C4がまだ届いてないので発表試乗会が1週間遅れになった、という連絡があった。この週末に新車発表フェアをやる他の輸入車ディーラーから案内の手紙が届いていたのに、シトロエンから来ていないので不思議に思っていたところに、この電話である。5/25に、6/1から発売するとアナウンスしておいて、最初の週末に試乗車はおろか展示車も用意できないなんて、シトロエン・ジャポンはいったい何を考えてるんだ。ディーラーを増やして販売網を整備しているのに、一番売れ筋のタマをきちんと用意できないなんて、販売計画はきちんとしているんだろうか? カタログは用意できるというので、カタログだけでも、もらってこようと思っている。でも、1週間遅れになってくれたおかげで、実は都合が良くなった。明日あさっては休日ではなくフルの勤務日である。ゆっくりと車を見に行ける時間がとれるのかと心配していたのである。

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