ティーダ1.5Mプレミアムインテリア、スマート・フォーフォー1.5試乗
TVCMでニッサンがプレミアムインテリアなるものを宣伝していたので、ティーダについて確認に行って来た。目に付くのは、セダンタイプのラティオには標準装備の木目調パネル。いつも見ているトゥアラーのウォールナット・パネルに比べると、やはり、まがい物の安っぽさを感じてしまう。これはなくても良いなと思う。ステアリングに巻かれた本革は、以前の試乗で感じたステアリングの塩ビパイプ感をなくしてくれているので好感を持った。シートに腰を下ろしてみて驚いたのは、その座り心地が、以前より固めの、ノートと同様の国産車としてはよくあるものに変わっていたこと(前・後席とも)。これにより、座面中央のステッチにより感じられた尾てい骨付近の違和感はほぼ消えたが、お尻全体を包み込むようなフランス車的な独特の座り心地は消えてしまった。これは、本当に直さねばならない部分をごまかした、お手軽な対応である。こんな手直しは許せない。これで、ティーダは完全に候補車から脱落してしまった。
前回の試乗が短距離だったので、今回も試乗を頼んでみたら、前回より長い距離を走らせてもらえた。乗り心地は柔らか目で好ましいのだが、路面の凹凸をかなり良く拾う。このあたりはメガーヌに近い感じである。1.5LのエンジンとCVTの組み合わせは、トルクの出方が気持ちよく、好感を持つ。アイドリング時のエンジン音の静かさもいい。このエンジンとCVTをルノーが使ってくれたら、実に良い車ができるのではないか。ところで、家に帰ってカタログをよくよく見たら、プレミアムインテリア仕様のほとんどは最上級仕様の1.5Gのものであった。プレミアムといいつつも、実はGとMの間のお買い得バージョンだったのね。ニッサンの巧妙な宣伝にごまかされてしまうところだった。
前々から気になっていたスマート・フォーフォー1.5(電動スライディングルーフ仕様)にも試乗した。トルコン式オートマでないソフタッチプラスというオートマは、マニュアルを自動化したもので、変速時にクラッチが切れて、次のギアに入れるものだから、加速が一息つくことになる。特に1速から2速に入るときにそれが大きく出るので、乗り出したときにはビックリし、結局、試乗している間中、気になった。でも、これはこれで面白いなと思えるもので、マニュアルミッションに乗っていたときのことを思い出し、慣れてくればうまく走れそうである。全体にかっちとした剛性感のある走りで、ドイツ生まれの車だなと感じさせる。50%扁平のタイヤなので、このためと見られる乗り心地のゴツゴツ感有り。しかし、スポーティな内装にあった乗り味であり、固すぎると気になるほどではない。シートもドイツ車らしい固めのもので、サイズも十分ある(前席はティーダより一回り大きい)きちんとしたものである。後席の中央にもちゃんとヘッドレストが装備されている。
パノラミック・グラスルーフ仕様の展示車に座ってみたが、後席のヘッドクリアランスはミニマムで、頭上の開放感はあるが背の高い人は頭がつかえそう。そんなことを考えると、この車に乗るなら、タイヤサイズが65%扁平になることもあって、ノーマルルーフの1.3が良いと思う。ラゲッジスペースがもう少しあると、次の愛車の有力候補にしたくなるのだがなあ・・・
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