空の見せ方・・・エアウェイブとC3プルリエル
気になる車が2台発売になったので、見に行ってきた。
まずは、ホンダ・エアウェイブ。スポーツ仕様のLタイプのアクティブパッケージを見た。最初に、低い位置から開くリアゲートを開けてみた。この低さと定員乗車状態でのラゲッジの広さは評価できる。荷室内へのサスペンションのはみ出しもほとんどない。これは実に使い勝手の良さそうなラゲッジである。内装はフィットの延長上にあるもので、変に上質ぶっていないのが好ましい。一番気になるシートだが、これもフィットの延長上のもののようで、もう少しがんばって、エディックスと同じ座り心地のシートにして欲しかった。後席シートは、中央席にもヘッドレストと3点式シートベルトが付き、評価できる。ヨーロッパ仕様には付けているのに国内仕様では中央席分を略している他メーカーは、是非見習ってもらいたい。
試乗車は来週にならないと用意できないと言うので、気になるシートを含めた乗り心地の確認は、また今度。アクティブパッケージ専用色のオレンジ・メタリックは、初代シャトル(ワンダー・シビック)のときのサンバーン・オレンジよりも少々落ち着いた感じで、銅を思わせるような色だった。売り物のスカイルーフは、後席に乗ったときに、おおっ、と驚く開放感。この開放感は、初代シャトルの後席に初めて座ったときのことを思い出させた。このスカイルーフは、ラフェスタよりも幅があり、屋根全部がガラスのように感じられるものである。
続いて、シトロエンのC3プルリエル。C3ベースのキャンバストップのコンバーチブルである。キャンバストップがリア・ウインドウのところまで自動で下りた後、トランク下部にしまい込む操作は手動になる。このしまい込み方が工夫されていて面白い。屋根のアーチ部分は取り外せて、完全なオープンカーになるのだが、このはずしたアーチは車の中にはしまえない。この状態で走るには、このアーチを家に置いて行かねばならないので、なかなか覚悟がいる。アーチを残した状態でも天井はないわけだし、逆にアーチがあるおかげで、万が一転倒したときの安全性はフルオープン状態よりもあるわけで、キャンバストップをはずしただけの状態で走るのが普通になるだろう。
メガーヌのグラスルーフ・カブリオレの後席は長時間乗れそうにないものだったが、プルリエルはC3と比べて後席が特別狭くなっているわけではなく、掛け心地の良いシートであることもあって、大人4人で乗ってオープンエアを楽しむには、向いている。価格も300万円をだいぶ下回っているので、お買い得感がある。我が職場のオープンカークラブ会員になるなら、このプルリエルを選びたい、という気持ちになったのでありました。
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コメント
モーターファン別冊「エアウェイブのすべて」が出ていたので買ってきて読んでいます。メーカーの宣伝雑誌のようなものですが、継続して呼んでいるとある意味定点観測のような読み方もできますので、表読みでなく裏読みでしょうか。
加藤というチーフデザイナーがCピラーが半分になっている大胆さを自慢していましたが、変に凝るとすぐに飽きがくるのでしっかりとしたプレーンなデザインを手がける重要なに気づいていないようです。
もうすぐ新しいウイングロードやフィールダーが出てきた時にも霞まないようなデザインというのは、フロントドアからリアまでしっかりとまっすぐな線が引かれたデザインで、そのデザインの中でかっこよいスポーティなバランスを出す努力をしていない言い訳でしかないと感じます。エクステリア最初期のスケッチはまだいけます。その後のクレイモデルあたりからは、まるでルネッサだと思わせる無粋さです。
狙いはとてもいいのに、ホンダのありがちな出たときだけ新鮮という残念なデザインになってしまったと思います。ホイールベースもあと50mm長くして2600だったらもっとバランスがよくなったでしょうし、吉田由美ちゃんがハッチを開けて立っている姿を見ると、荷物の積み入れ時にハッチに頭をぶつけそうですね。開口部が低いのはプロボックスのように商用車のパートナーとボディを共用するからでしょうか。
もちろん売り物のガラス天井は面白いです。ただし、ガラスは鉄よりも重いし、熱の伝わり方や保持の仕方も違います。いくら熱カットで室内への熱の伝わりを低減していても、夏場のガラス天井はガラス面に触るといつまでも熱を持っている事が分かります。そのあたりの解決も無く、この熱帯の国でどの程度使えるものか疑問は付きません。ヨーロッパのクルマがガラスルーフを売り物にしているは、ヨーロッパでは太陽の光が日本に比べて弱いからでしょう。
実車に試乗されての感想を聞いてみたいなぁ。
投稿: くーべ | 2005/04/16 10:07