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2005/04/18

メガーヌ・ツーリングワゴン・グラスルーフ

 ルノー沼津の営業担当氏からメガーヌ・ツーリングワゴン・グラスルーフの試乗車が用意できたので見に来てくださいという案内があったので、見に行ってきた。試乗までするつもりはなかったが、短時間だが試乗させてもらった。この営業担当氏とのつきあいも、そろそろ1年になり、試乗については毎回便宜を図ってもらっているので、ルノーを買わねばちょっと悪いような気になってきた。ごめんなさい、シトロエンにしました・・・って、もし、そうなったらうまく言えるだろうか?

 前後2分割されたグラスルーフは、前側の運転席屋根部分が、後部グラスルーフの上にスライドするようになっていて、開けることができる。サンルーフは開けられるのが良い。家に1台の車をオープンカーにしてしまうのは、やっぱり、できないので、せめて、天井が開いて、オープンエアを感じたいと思うのだ。開かないガラス屋根なら、普通の屋根でいい。このグラスルーフの開閉スイッチは、ルームミラーの付いている少し上にあるダイヤル式のボタンである。右に回していくと、クリックする位置があって、3(4だったかな?)段階に開き方が変わるようになっている。サンシェードはフック式で引っかけるようになっている。はずすときには少し上前に押す感じではずれる。このグラスルーフは、2.0Lのエンジンでしか選べない(ハッチバックも同じ)。それがちょっと残念だし、価格も15万円ほど高くなってしまう。ちなみに、エアウェイブのスカイルーフは10万円高。

 2.0Lでちょっと気になるのは、やっぱり乗り心地。かなり、路面の細かい凹凸を拾う。試乗した道が違うので、言い切ることはできないが、昨日乗ったエアウェイブの方が、この点に関しては良いように感じる。両方とも55%扁平のタイヤなので、タイヤの問題ではないだろう。ということで、メガーヌを選ぶなら、乗り心地優先で1.6Lである。価格も安くなるし。営業担当氏は、勉強しますからと、2.0Lを勧めるけれどもね。

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2005/04/17

エアウェイブ試乗

 エアウェイブに乗ってすぐに感じたのは、代車で乗ったフィット(2003年登録車)より、かなり乗り心地が良くなっているということ。これなら、長距離乗っても辛くないだろう。試乗コースはエディックスに乗ったときと同じ。で、シートを含めた乗り心地は、そうは言っても、エディックスに軍配を上げる。発表されているヨーロッパ・シビックの車体色が、今回試乗したエアウェイブLアクティブパッケージと同じオレンジメタリックで顔つきもちょっと似ており、エアウェイブをシビック・ワゴンとしてヨーロッパで売ることも考えているのではないかと想像し、ちょっと期待しすぎていたところもあって、なんだこの程度だったか、というのが正直な感想。国産車のコンパクトサイズの車の中では良い方だとは思う。試乗後、たまたま同じ道をトゥアラーで走ったので比べてみると、エアウェイブはかなりフラットな乗り心地で、小さなでこぼこの振動を伝えないものだった。もう少し路面状況を伝えてくれても良いかも。

 ヒップポイントを高めにしてアップライトに座らせて、室内空間を稼ぎ出すミニバン的設計になっているので、後席のニースペースはティーダの後席を一番後ろに下げたときと同じくらいある。フィットの後席はやや座りにくさを感じたが、エアウェイブでは、シートの前後長が大きくなっていて、楽な姿勢で座れる。シートの掛け心地は前後席とも同じように固めで、悪くはないシートではある。ただ、このヒップポイントの高さの割には車高が低めで、頭上の空間は、トゥアラーと同じくらいしかない。ダッシュボードも最近の車に共通の高めの設計になっていて、スカイルーフの恩恵もそれほど受けないので、運転席での開放感は特に大きいわけではない。私は、スカイルーフで熱い光を浴びるより、天井が開くことで風が通ることの方を好む(エアコンをかけるのも嫌いである)ので、メーガーヌについているような前後2分割で前が開くものだったらいいのにと思う。このままでは、とんでもない温室車になりそう。たまの週末くらいにしかこの車を使わない人は、後席をトールモードにして熱帯植物が育てられます、って感じ。

 試乗距離も短く、車庫入れの操作などもしていないので確定的なことは言えないが、電動パワステだなと思うちょっとした違和感を右折時のハンドル操作で感じた。ティーダやノート、メガーヌでは、このようなときには感じなかった電動パワステの違和感である。代車のフィットに乗っているときに、重くて良いときに妙に軽くて、軽くなって欲しいときに変に重いのが、気になったのだが、同じような性格を持ったままなのかもしれない。

 総合的な感想としては、フィット・トゥアラーだな、ということ。今乗っている車から乗り換えるには一番違和感はない。オプションでもう少し座り心地の良い本革シートでもあったら、もっと本気で買う気になる。でも、そうなったら、車を乗り換えても、あんまり、新しい車になった、という気がしなくて、ちょっとつまらなそう。そんなことまで考えると、ホンダではエディックスが、やっぱり面白そう。

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2005/04/09

空の見せ方・・・エアウェイブとC3プルリエル

 気になる車が2台発売になったので、見に行ってきた。

 まずは、ホンダ・エアウェイブ。スポーツ仕様のLタイプのアクティブパッケージを見た。最初に、低い位置から開くリアゲートを開けてみた。この低さと定員乗車状態でのラゲッジの広さは評価できる。荷室内へのサスペンションのはみ出しもほとんどない。これは実に使い勝手の良さそうなラゲッジである。内装はフィットの延長上にあるもので、変に上質ぶっていないのが好ましい。一番気になるシートだが、これもフィットの延長上のもののようで、もう少しがんばって、エディックスと同じ座り心地のシートにして欲しかった。後席シートは、中央席にもヘッドレストと3点式シートベルトが付き、評価できる。ヨーロッパ仕様には付けているのに国内仕様では中央席分を略している他メーカーは、是非見習ってもらいたい。

 試乗車は来週にならないと用意できないと言うので、気になるシートを含めた乗り心地の確認は、また今度。アクティブパッケージ専用色のオレンジ・メタリックは、初代シャトル(ワンダー・シビック)のときのサンバーン・オレンジよりも少々落ち着いた感じで、銅を思わせるような色だった。売り物のスカイルーフは、後席に乗ったときに、おおっ、と驚く開放感。この開放感は、初代シャトルの後席に初めて座ったときのことを思い出させた。このスカイルーフは、ラフェスタよりも幅があり、屋根全部がガラスのように感じられるものである。

 続いて、シトロエンのC3プルリエル。C3ベースのキャンバストップのコンバーチブルである。キャンバストップがリア・ウインドウのところまで自動で下りた後、トランク下部にしまい込む操作は手動になる。このしまい込み方が工夫されていて面白い。屋根のアーチ部分は取り外せて、完全なオープンカーになるのだが、このはずしたアーチは車の中にはしまえない。この状態で走るには、このアーチを家に置いて行かねばならないので、なかなか覚悟がいる。アーチを残した状態でも天井はないわけだし、逆にアーチがあるおかげで、万が一転倒したときの安全性はフルオープン状態よりもあるわけで、キャンバストップをはずしただけの状態で走るのが普通になるだろう。

 メガーヌのグラスルーフ・カブリオレの後席は長時間乗れそうにないものだったが、プルリエルはC3と比べて後席が特別狭くなっているわけではなく、掛け心地の良いシートであることもあって、大人4人で乗ってオープンエアを楽しむには、向いている。価格も300万円をだいぶ下回っているので、お買い得感がある。我が職場のオープンカークラブ会員になるなら、このプルリエルを選びたい、という気持ちになったのでありました。

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2005/04/02

ヘーベルハウスで五年

LUturn 太陽光発電を初めて5年という記事でも書いたが、ヘーベルハウスで家を新築して丸5年がたった。親が築1年の中古住宅を買って20年住んだ家の間取りが、自宅でピアノ教室を妻がやるためには向かず、一人娘が小学校に入学する時期に合わせて、思い切って建て直したのである。前の家は、レスコハウスに似たコンクリート・パネル住宅で、築20年で建て直さねばならないほど、家自体の基本構造にがたがきていたわけではない。ただ、ダイニングキッチンや風呂場などの水を使う部屋の床がシロアリの被害にあっていて、この部分については手入れが必要な状態だった。だから、当初は増改築、つまりは、リフォームで対応することも考えた。しかし、コンクリート・パネル住宅であったために、望むようなリフォームができそうになかった。そのうえ、間取りに問題があって使い勝手もあまり良くなく、もともと赤の他人が建てた家なので強いこだわりがあるものでもなかった。それで、前の家を取り壊して、建て直すことを決断した。

 建て直すに当たって、どのような間取りがよいか、何枚も間取り図を書いたことを思い出す。どのような工法で建てるかも考えた。妻のリクエストで、冬、温かい家にしたかった。夏は、風をうまく通すような設計をすれば、クーラーを使わずに涼しく過ごせることは、以前の家で生活していてわかっていた。それで、あるとき、OMソーラーなる太陽エネルギーを利用する家があることを知った。以前書いたように、原子力発電に頼る生活からの脱却を考えていたので、太陽電池パネルを付けることは考えていたが、太陽熱を冬の暖房に積極的に使う家というのも魅力的だった。ただ、この工法の家を建てている工務店が、当時、沼津市内になかった。

 家を建て直すことを考え始めた当初は、大手ハウスメーカーでは、自分たちの気に入る家が建てられるだろうかと疑問に思っていたので、地元の工務店、あるいは、建築家に頼んで家を建てることを考えていた。いろいろ調べていくと、OMソーラー以外にも、同様の太陽熱利用システムがあることがわかったのだが、それらについても、市内には取り扱っている工務店、あるいは、フランチャイズ店がなかった。地元の建築家の組合の、家作りのイベントにも行ってみたが、自分が考えているようなエネルギー消費の少ない家を設計している建築家もいないようだった。

 妻の実家の近所の家がヘーベルハウスで建て直された。その家が完成したときに、完成見学会がそこで行われて、妻が見に行った。それが、ヘーベルハウスとの出会いだった。そのときに、対応した新人営業マンとの出会いが、結局は、ヘーベルハウスで家を建てることにつながった。この新人君が担当でなかったら、ヘーベルハウスで家を建てることにならなかっただろう。シロアリの被害を受けにくい、標準設計の状態でピアノを置いても問題ない、というのもプラスに働いた。

 間取りについては、OMソーラー協会からもらったフォルクスハウスという家の設計方法の解説を参考に、水回りを北側に集めて考えるとかなり満足のいくものが自分なりにできた。ヘーベルハウスに設計提案をしてもらうときには、この自分の作った間取り図は見せなかったが、口頭でどうしたいかを伝えた。その結果、ほぼ自分が考えていたものと同じ間取りが提案された。階段は上り下りがしやすいように、ステップの高さが低いものにしたかった。当時のヘーベルハウスの仕様で一番緩やかに上がるのは、踊り場もあるロング・Uターン階段で、これにしてしまうと1階の部屋が少し狭くなってしまうが、妻がこの階段にこだわった。工務店に頼んだらもう少し別な解決方法はあるだろうなと思ったが、できあがってみたら、この階段スペースがちょっとした吹き抜けなのような感じになって、なかなか良い空間になった。この間取りで5年間暮らしたが、以前の家のようには、問題を感じない。
Plan1f
Plan2f

 この家作りの間に、「外断熱」というのがブームになり、自分自身もいろいろ調べてみた。その結論として、外断熱でないとまずいのは、鉄筋コンクリート製のマンションであって、戸建ての木造住宅ではない。木造住宅では、お金をかけてわざわざ外断熱にするメリットは小さい。それをあたかも、木造住宅が外断熱でないとだめだというキャンペーンを張った会社があって、それに追随するメーカーも現れた。それに対して、本来真っ先に取り組むべきコンクリート製マンションでは、一向に外断熱は進展していない。コンクリート製マンションは外断熱にしないと寿命は短くなる。結局、この外断熱に関する日本特有の現象は、そこに住む人のためというよりは、建築会社が儲けるためのものでしかない。環境配慮住宅や耐震性能を高めた住宅が、このところ大きく宣伝されているが、電気料金契約のマジックで確かに電気料金は下がるが消費電力量は増加するという似非省エネ住宅や、免震や制震の効果が設置料金からすればわずかでしかないものもあるのだ。

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