プレマシーとアクセラ・スポーツ
新型プレマシーを見に行った。なかなか良くできている。座ってみた第一印象は、トラヴィック(ザフィーラ)に似ているな、というもの。シートが固めでサイドのサポートのしっかりしたものだったというのが、そう感じた主因である。全体にラフェスタよりも堅実な作りになっている気がする。長時間運転しても疲れが少なく楽しいのは、ラフェスタよりもこのプレマシーではないかと思う。6+1と言っているように、7席目は完全に補助席で、そのままではかなり小さい子供が座れる幅しかなく、大人が座るには両側の人が少し外側に寄ってやらないと座れない。3列目は幅はあるが、ニー・スペースは最小で、大人にはちょっと窮屈。したがって、4人乗りが基本になり、その状態では、十分な居住スペースと荷室のある車になる。
試乗車はあったが、私よりもプレマシーを購入しようという意欲のある客が多数来ていて、試乗できなかった。その代りに、アクセラ・スポーツ23Sに試乗できた。
試乗した車は、23Sをローダウンした特別仕様車だったので、サスペンションがかなり固められている感じがしたが、段差でひどく突き上げがありすぎる、というものでなく、基本的にきちんとストロークするサスなのだろうと思う。このところ試乗している車で一番、トゥアラーの乗り味に近いと感じる車だった。トゥアラーの剛性をアップさせたら、こうなりそうだと感じたのである。運転席のシートは固めのスポーツシートで、その座り心地が似ていたことも、その感じにつながったのだろう。このシートには、私は合格点を与える。気になったのは、次の2点。まず、2.3Lエンジンが、排気量の割に低回転でのトルクが不足気味のように感じたことである。エンジン自体は、アクセルをちょっと踏むと回転数がすぐに上がるホンダのような軽快さのあるエンジンだった。2点目は、そんなにスピードを上げて走れない生活道路を走っただけなのに、エンジン音やタイヤのロードノイズがかなり良く聞こえて、これは、現在の車としては珍しく遮音性能が低いように感じられたことである。
全体的には、ティーダよりも自動車としての基本はきちんとしているように感じた。5ドアハッチバックに「スポーツ」の名称を付けて、その実用性を多少犠牲にしている車の性格設定がちょっと残念である。
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