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2005/01/03

私の車歴その4「シビック・シャトル・56i」

56 88年の秋、シャトル56iに、乗り換えた。乗ってみてまず思ったことは、ボディサイズが一回り大きくなっているのに、室内空間に初代のような広々とした感じがない。運転席に座ると、頭上の空間自体は初代とあまり変わらず、十分である。でも、なにか開放感がない。で、前をよく見るとフロントウインドウの上端がおでこのすぐそばだ。初代よりもフロントウインドウが寝ているために、天井は高いのに、フロントガラスが顔に迫っていて、開放感につながらないのである。運転席の居住空間で注意すべきは、頭上高よりも、おでことフロントガラスとの距離の方なのである。今乗っているローバー・トゥアラーは、天井高は2代目シャトルよりも低いが、おでことフロントガラスの距離は、初代シャトルと同程度離れていて、圧迫感はない。

 次に気になったのは、シートの長さが短くなっていたことである。それで、カタログを調べてみたら、驚いた。2代目の方が、図面上は長さも幅も大きくなっていたのである。しかし、座ってみると、腿に当たるシートの端の位置が初代よりも確実に短いのである。それで、シートをよく見てみると、背もたれ部分の下端がだいぶ前にせり出していて、このために、実際に座る位置が前に出てしまうのであった。また、ホイールベースが、5cm長くなったのだが、後席に座ったときのニースペースは、逆に減っていた。シートが大きくなった分、膝前のスペースが少なくなったということなのだろう。いずれにしても、図面上の数値だけで実際の室内区間を判断してしまうことも、試乗した印象だけで居住スペースの大小を判断してしまうことも、問題があるということだ。

 以上のように、乗り始めてすぐの印象は、初代の良さ、すなわち、ボディサイズの割に開放感のある大きな室内空間というものが失われてしまっていることであった。しかし、確実に初代シャトルよりも良くなっている部分はあって、それは、各部品の合わせ目の精度は高くなって、車作りの仕上げが良くなったということである。また、ボディ剛性も上がり、サスペンション・ストロークも大きくなって段差を越えた時に底を打つこともなくなった。最終的に、2代目シャトルには足かけ7年、12万km乗り、その後弟に譲って、10年15万kmまで、問題なく走りきった。9万kmに迫ってきたあたりで、耐久性のなさを感じた初代よりも確実に耐久性もアップしていたと言えるだろう。結婚して、子供が生まれたときにも、この背の高いボディは実に便利だった。チャイルドシートから、特に寝てしまった子供を抱き下ろすときに、腰をかがめすぎずにすみ、楽だった。ラゲッジ・スペースがもう少し広ければベストな実用車になる、と今でも思う。このシャトルの再来になるのではと言われている、フィットベースの新型ワゴンに期待する。


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コメント

mixi のシャトルコミュ管理人のましゃましゃ♂です。ブログではこちらの名前でお邪魔いたします^^

先日mixi の方でお話させて戴いた時は、大学卒業が掛かった瀬戸際の時期だったこともあり、途中でなおざりになってしまいました。申し訳ありません。今後また、お話をして戴ければ幸いです。

ところで、私と同時期に、ブログでシャトルのことを熱く語っておられる方がいたなんて.....「もっと早くお知り合いになりたかった」という心境です。というのも、今月いっぱいで、我がシャトルも手放すことがほぼ決まっておりまして、今はとても、シャトルへの想いが名残惜しいと言いますか.....WILE.Eさんのように、私と同じく公の場でシャトルへの想いを語っておられる方に、とてもシンパシーを感じてしまいます。

これから、コメントを寄せさせて戴いたり、トラックバックをお願いする機会等あるやもしれませんが、ぜひ宜しくお願い致します。m(_ _)m

投稿: 狩猟犬 | 2006/03/04 00:37

こちらこそ、mixiの方ではお世話になっています。こちらでも、よろしくお願いします。シャトルと出会ったことが、それ以後の私の車選びに大きく影響しています。現在、シトロエンC4に乗っていますが、シャトルの進化型、あり得たかもしれない5(7?)代目、という気持ちで選んだ部分もかなりありますね。

投稿: WILE.E | 2006/03/05 13:05

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