私の車歴その1「トヨタ・スターレット」
1981年、赤いスターレット(KP-61)が最初に買った車だった。当時は、自動車にほとんど興味がなく、通勤のための下駄でいい、と思っていた。それで、車好きの弟に、安くて燃費が良ければ何でもいいから1台見つけてくれと頼んで、近所の中古車屋で、新古車として売られていたものを買ったのだった。グレードは、記憶が怪しくなっているが、確か、DX-Aという燃費対策車だった。2ボックスのハッチバックだが、FRという面白い車だった。ドライビング・テクニックを身につけるには一番良い車で、レース入門車として最適だったと、現在でもいわれる車だが、当時の自分には、そんなことはどうでもよかった。金がかからなければ、それでよかったのである。
しかし、車の基本を知るのに最適なこのスターレットは、私に自動車を運転する面白さをきちんと教えてくれた。それで、しばらくして、タイヤがあまりにもプアなので、アルミホイールにブリジストンの310ターボというタイヤをはかせて、走り回るようになった。当時、勤務先が富士市であったので、勢子辻線と地元では呼ばれている、富士サファリパーク方面に上がっていく道を良く走った。この道は、今では、幅も広くなり、きついカーブもなくなって、楽に走れる道になっているが、当時は、対向車ともすれ違うのがやっとなタイト・カーブが連続する林道状態であった。実にKP-61向きの道だった。
好きだった女の子を初めて助手席に乗せて走った車でもあり、3年足らずしか乗らなかったのだが、いろいろと、いわゆる青春の思い出が詰まった車であった。
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