ルノー メガーヌ・ツーリングワゴン2.0試乗
昨日(6/20)、地元のルノーのディーラーに行き、試乗した。かなり長い時間自由に試乗して良いという話だったので、40分くらい、プジョー307ブレークやプリウスと同じ国1(バイパス)を走り、自宅近くも走らせた。307ブレークとほぼ同じサイズだが、運転席の着座姿勢がトゥアラーと同じスタンダードな乗用車のものだったため、307ブレークの時のような違和感はなく、幅が特に大きすぎると感じることはなかった。2.0リッターのエンジンは十分なトルクがあって、扱いやすい。運転席周りで欠点を感じるとすれば、ブレーキペダルが右に寄っていて、左足でブレーキを踏むのが少々やりにくいこと。
シートの背もたれは無段階で調節ができ、ヘッドレストとの位置関係もよく、チルトハンドルはステアリングの上下だけでなく、前後方向の出し入れも可能で、簡単に望む運転姿勢が得られる。シートの座面は、ドイツ車やトゥアラーのように固いものではなく、ある程度の柔らかさを持ちながら、体重をきちんと支えるタイプであり、座り心地はよい。フロントノーズは307ブレークと同じく見えないが、ちょっと身を乗り出すと見切ることができ、狭い道で幅寄せするときも困ることはない。内装は、機能重視でトゥアラーのような豪華さを感じさせることはないが、シンプルだがなかなかフランスらしさを感じさせる小気味よいデザインである。ドアノブの形状も立体的な造形で好ましい。メーターナセル内で、スピードメーターと回転数メーターの周りがシルバーに塗られたリングで囲われている、スポーティさを強調するデザインだが、これがちょっと小うるさく感じられるのが、運転席からの眺めで多少気になることか。
乗り心地はさすがにフランス車というマイルドさである。ホイールベースの長さによる、ゆったりとしたピッチングが、豪華客船を連想させる。プジョーに比べると、この乗り心地に身を任せてゆったりと走りたいという気持ちにさせる。室内の広さは十分だし、小物入れとして使えるドアポケットや、カップホルダーがあって日本車と使い勝手は変わらない。リアハッチが、ガラス部分だけ開けられるのはスーパーなどでの買い物の時に便利そうだ。トノカバーが前半分くらいハードタイプになっている方が、我が家の使い方にはあっているが、オプションのシェルフボックスを付ければ、問題はなさそうだ。
最大の問題は、1.6リッター車に3色しかないことで、せめて、2.0リッター車にあるホログラムグレーかパールブラックが欲しい。カングーの基本色と同じ色数に早く増えて欲しい。
フランス車の試乗記事を読むと、オートマのシフトタイミングが日本の交通事情に合わないということが書かれているのを目にするが、今回の私の地元の市内の試乗では、この点について気になることはなかった。評論家の言う「日本の交通事情」というのは、いったいどこの交通状況のことなんだろう?
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