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2004/06/21

ルノー メガーヌ・ツーリングワゴン2.0試乗

 昨日(6/20)、地元のルノーのディーラーに行き、試乗した。かなり長い時間自由に試乗して良いという話だったので、40分くらい、プジョー307ブレークやプリウスと同じ国1(バイパス)を走り、自宅近くも走らせた。307ブレークとほぼ同じサイズだが、運転席の着座姿勢がトゥアラーと同じスタンダードな乗用車のものだったため、307ブレークの時のような違和感はなく、幅が特に大きすぎると感じることはなかった。2.0リッターのエンジンは十分なトルクがあって、扱いやすい。運転席周りで欠点を感じるとすれば、ブレーキペダルが右に寄っていて、左足でブレーキを踏むのが少々やりにくいこと。
 シートの背もたれは無段階で調節ができ、ヘッドレストとの位置関係もよく、チルトハンドルはステアリングの上下だけでなく、前後方向の出し入れも可能で、簡単に望む運転姿勢が得られる。シートの座面は、ドイツ車やトゥアラーのように固いものではなく、ある程度の柔らかさを持ちながら、体重をきちんと支えるタイプであり、座り心地はよい。フロントノーズは307ブレークと同じく見えないが、ちょっと身を乗り出すと見切ることができ、狭い道で幅寄せするときも困ることはない。内装は、機能重視でトゥアラーのような豪華さを感じさせることはないが、シンプルだがなかなかフランスらしさを感じさせる小気味よいデザインである。ドアノブの形状も立体的な造形で好ましい。メーターナセル内で、スピードメーターと回転数メーターの周りがシルバーに塗られたリングで囲われている、スポーティさを強調するデザインだが、これがちょっと小うるさく感じられるのが、運転席からの眺めで多少気になることか。
 乗り心地はさすがにフランス車というマイルドさである。ホイールベースの長さによる、ゆったりとしたピッチングが、豪華客船を連想させる。プジョーに比べると、この乗り心地に身を任せてゆったりと走りたいという気持ちにさせる。室内の広さは十分だし、小物入れとして使えるドアポケットや、カップホルダーがあって日本車と使い勝手は変わらない。リアハッチが、ガラス部分だけ開けられるのはスーパーなどでの買い物の時に便利そうだ。トノカバーが前半分くらいハードタイプになっている方が、我が家の使い方にはあっているが、オプションのシェルフボックスを付ければ、問題はなさそうだ。
 最大の問題は、1.6リッター車に3色しかないことで、せめて、2.0リッター車にあるホログラムグレーかパールブラックが欲しい。カングーの基本色と同じ色数に早く増えて欲しい。
 フランス車の試乗記事を読むと、オートマのシフトタイミングが日本の交通事情に合わないということが書かれているのを目にするが、今回の私の地元の市内の試乗では、この点について気になることはなかった。評論家の言う「日本の交通事情」というのは、いったいどこの交通状況のことなんだろう?  

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2004/06/11

過去に試乗した自動車

 前回の車検終了後から、実は、トゥアラーの次の車をどうするか考え始めていて、そのころから、気になる自動車が発表されると、ディーラーに見に行って試乗したりした。次の愛車候補ともなっているので、それらの車の自分なりの試乗した感想を書きとめてあったので、それを紹介したいと思う。

1) プジョー206SW1.6AT(2002.10.13)
 コンパクトで取り回しが楽。スポーティな性格設定のためかサスペンションの印象は固い。シートはトゥアラーより小ぶりで横方向のサポートがきつく感じる。リアシートのニースペースは、同じ日に見たシトロエンC3よりは若干広く、我が家では耐えられそう。ただし、これはシートサイズが少しC3よりも小ぶりのためであろう。カーゴスペースはまあまあのサイズ(かつて乗っていたシビック・シャトルと同程度)だが、トノカバーにも床下の収納スペースにも工夫がなく、ちょっと寂しい。一人(もしくは二人)で乗る時間が圧倒的に長く、箱根をときどきかっ飛びたい若者にはお奨めかも。我が家ではリアシートに乗る人から不満が出そう。ATのシフトタイミングはトゥアラーよりも車速があがらないと変速しないようだ。トゥアラーと比べて、アクセルを踏み込めばすぐに加速するし、ブレーキの利きもよい。フロントノーズは見えないが、以前乗っていたシャトルと同じくらいのオーバーハングであるように感じた。

2) プジョー307XS BREAK2.0AT(2002.10.13)
 この車の方が、運転席の囲まれ感が強く、コクピットに座っている気分になるのが面白い。実際には家族を乗せてロングドライブに向いた性格の乗り心地なのに、マニュアルシフトモード付きのATをマニュアルで使いたくなるのである。でも、ステアリングは横に寝ている(チルト機能で調節は可能)、アクセルペダルは上から下に踏みつける、というミニバン的な配置になっているのがミスマッチ。それゆえ、および、車幅から狭い道のすれ違いではミニバンを運転しているような気持ちになる(フロントノーズが見えないせいもある)。室内・荷室の広さ、ハードタイプのトノカバーのアイディアは魅力的。幅がちょっと大きい、ということだけが迷うところ。206SWのエンジン音の方がこの車より気持ちよかった。ただの2.0リッターとDOHCの違いだろうか。リアウインドウはほぼ完全に開く。

3) プリウス(2代目)(2003.9.27)
 セールスマンが試乗車を自宅まで持ってきたので、試乗した。コースは、プジョー2台を試乗したのとほぼ一緒で、国道1号線を走った。サイズがほぼプジョー307と同じで、運転席からの眺めもほぼ同じで、ミニバン風。スポーティさを初代より強調しているせいか、乗り心地は予想よりも固かった。発進時などモーターの方が中心になっているときにはエンジン音がせずに加速していくのが、高級サルーンのようで好ましい。しかし、シートのサイズは小さく、長時間座ったら疲労が蓄積しそうである。シートをペダルが踏みやすい位置にしたのだが、ステアリングが予想以上に寝ていて、やや前屈みの姿勢にならざるを得なかった。背もたれも合わせなかったので、背中はシートから完全に離れていた。きちんとしたドライビングポジションがとれるかどうか、怪しい気がする。スポーティに振りすぎて変な車になってしまっているような気がしてならない。
  
4) スバル トラヴィック 2.2(マイナーチェンジ前のモデル)(2004.1.12.)
 地元のスバル営業所に行ったら実車がなく、隣町の営業所に行って試乗した。オペルのザフィーラだから、ボディ剛性十分で、シートのできもよい。セカンドシートの大きさがプジョー206並なのがちょっと残念。それほど大きい車ではないから、ミニバン的なイメージが薄いため、シートの着座姿勢が完全にミニバンのそれだったのが予想外だった。ステップワゴンに乗ったときに普通のセダンのようだと感じたのとちょうど逆である。このサイズの3列シートにこだわるなら、この車以外に選択肢はないだろう。しかし、営業マンの売る気のなさは何だ。トラヴイックだから特にそうなのか?カタログを見ると、買いたいと思う1.8リッター車の扱いはひどく、本気で売るつもりはないんだろう。そのあたりは減点要素である。

5) ルノーカングー(2004.1.25)
 1.6リッターの観音開きリア・ハッチ車に試乗した。着座姿勢はトラヴィックよりもプジョー307に近く、それほど違和感はない。トラヴィックのようにカチとした乗り心地でなく適度の柔らかさがあって、好ましい。2列目シートも十分な大きさである。トノカバーもハードタイプなのが良い。アクセルを踏むと、大きめのエンジン音がするのは仕方がないか。スピードが出ていないように見えて、実は出ているので、動力的には1.6リッターエンジンで十分だろう。内装は質素であるが、デザインセンスがよく、すっきりとして、お金がかかった素材はいっさい使われていないが、この空間の中にいたくなる魅力を持っている。この試乗により、カングーは2列シートの1番手に浮上した。

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